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Diary

日本の〈物語〉は2017年10月16日

◆晴れ。冬支度を始めなさい、という冷たい風が吹いている。
◆アメリカの動画配信サービス、つまりHuluやNETFLIXだけど、とてつもなくドラマがおもしろいものが多い。ドラマというのは、連続ドラマもあるし映画のように単品もある。とにかく予算をふんだんに使っているのがよくわかる。連続ドラマの一本に映画なみの予算を掛けているだろうという作りだ。もちろん肝心のストーリーもよくできている(ま、首を傾げるのもあるが)。本当にエンターテインメントの国なんだなぁと感心する。
◆日本は戦後、英米の映画やテレビドラマを文字通りお手本にしてきた。テレビ業界などは本当にアメリカのものをそのまんま使って成長してきて、その中で日本独自の感性を育てて、オリジナルコンテンツというものを生み出してきた。一時期は内容的にも質的にも(文化の土壌が違うのだから比較に意味はないけど)肩を並べた時期があったと思う。
◆今はどうだろう。日本のテレビは、全然ダメなんじゃないか。動画配信サービスも後れを取っている感がある。ドラマもWOWWOWなどでかなり頑張っているのもあるけれど、せっかくの質の良いドラマも広がっていない。そしてその質の良いドラマも自家中毒を起こしているんじゃないかと思わせるものも多い。つまり、外に向かっていないのだ。
◆マンガは日本オリジナルの文化と言っていいと思う。世界に誇る日本のカルチャーだ。一時期のテレビゲームにもそういうものがあった。それを世界へ羽ばたかせていくのも、少し失敗しているんじゃないかと思える節もある。映画だって、世界のクロサワは、本当に世界のクロサワだったのだ。ジブリを筆頭としたアニメだってそうだ。世界は確かに日本のアニメを求めた。今もそうだ。
◆映画もテレビドラマもマンガもアニメも〈物語〉だ。日本の〈物語〉は世界を席巻することができるんだ。それなのになぁ、と、嘆息してしまうことが多い。
◆日本は、愚かな戦争をして負けて、唯一の被爆国として戦後奇跡の復興を遂げた。そしていい気になってバブルが弾けた。その中でも、様々な問題を抱えつつも、世界一安心・安全な国として存在し続けてきた。国民性としてのマナーの良さも世界から賞賛されることも多い。じゃあ、これから、日本はどういう国にならなきゃならないのか。世界平和を実現させる国にならなきゃダメだと思う。世界から戦争をなくし、日本の安心と安全を世界中に広めることこそ、日本という国の存在意義にしなきゃダメなんじゃないか。
◆日本の〈物語〉でそれを実現できるんじゃないか。政治家が国を作るんじゃない。国を作るのは文化だ。文化を作るのは、そこで暮らす人々だ。
◆日本の物語の底力を見たい。
◆と、まぁ大風呂敷を広げたけどここまでだヽ( ´ー`)ノ

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