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Diary

『猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷』が出ます2017年10月04日

◆一日中冷たい雨が降ったり止んだりの日。
◆北海道日本ハムは本拠地札幌ドームでの最終戦。大谷くんが四番ピッチャーで登場。最後の花道というか、大谷くん自身もこれをやらなきゃメジャーに行けないと思っていたんだろう。そして期待通りの完封劇。打者としても勝利に繋がる目の覚めるようなヒットをしっかりと打つ。本当に、こんな選手はしばらく現れない。たぶん間違いなく来季はメジャーだろう。そこでまた僕たちに新しい夢を見させてほしい。
◆そんな日に届いたのが6日に発売予定の単行本新刊『猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷』(徳間書店)の見本です。
◆これは『猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷』(徳間文庫)の完全なる続編です。なので、できましたら『猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷』から読んでいただくと、この世界観がすんなり理解できると思います。
◆前作は時代をはっきりとは特定していませんでしたが、戦争前の時代です。そして今作はその時代から進み、大きな戦争が終わった直後の時代になります。ですからおおむね昭和二十一年か二年頃の日本を想像していただいてください。前作で夫婦で主人公だった二人は、もういません。その代わりに、前作の最後に登場していた彼らの息子が大きくなった姿で主人公を務めます。そして同じく、前作で猫になってしまう少女がいましたが、その子が戦争で行方不明になっています。タイトルである『猫を捜す』というのは、主人公和野正也の血の繋がらない姉だった多美のことです。多美を捜し、そして綴じてしまった彼らの故郷である〈蘆野原〉をも捜すことが、今回の大きなストーリーになります。
◆前作はぶっちゃけ売れてないんですけど(^_^;)、何故か密かに人気がありました。編集さんたちからも評価が高かったのです。なので今回は完全に続編を書こうということになり、続編ならば前作と同じ時代ではなく、次の世代を書いてみようとなりました。まったく何もかもが変わってしまった時代、そして新しく生まれ変わろうとしている日本という国の片隅で、残された〈蘆野原〉の郷の者たちの活躍と、可愛い猫たちの物語を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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