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Diary

『マイ・ディア・ポリスマン』が出ます2017年07月05日

◆曇り後晴れ。夜になって少し気温が下がって涼しすぎる。
◆台風や大雨があちこちで被害をもたらしているようだ。日本という国に住んでいれば避けて通れないものだ。どうぞ該当地域の方は充分に注意してください。そして、自分も災害対策を確認しておこう。
◆そんな日に、今月の12日ぐらいに発売予定の単行本新刊『マイ・ディア・ポリスマン』(祥伝社)の見本が届きました。毎度のことですが、月刊小路幸也のように新刊が出て申し訳ないのですが、よろしくお願いします。
◆さて、物語の舞台は東京近郊のとある門前町〈奈々川市坂見町〉です。〈東楽観寺〉というお寺の門の横にある古い建物を交番にした〈東楽観寺前交番〉が中心になります。そこに勤務する若きお巡りさん(25歳です)が宇田巡(うためぐる)巡査です。偶然なのですが、〈東楽観寺〉の跡取りで副住職の大村行成は小学校の同級生。宇田巡査は小学校までこの町に住んでいたのですが親の都合で引っ越し、巡査になって赴任してきて再会したのです。ある日、宇田巡査と行成副住職が交番前で話をしていると、女子高生楢島あおいがやってきます。あおいは「ぜひ写真を撮らせてください!」と宇田巡査に頼みます。何でもあおいはマンガ画家志望で、今度交番のお巡りさんを主人公にしたマンガを描きたいので、その資料にしたいと。「いいですよ」と快諾して宇田巡査はあおいに写真を撮らせます。ところが、あおいが去った後にそこには謎の財布が……そんな感じで、この坂見町に住む様々な住人たちが、宇田巡査とあおいを中心にちょっとした出来事の舞台上に浮かび上がってきます。実は宇田巡査はこの町に昔住んでいただけではなく大いなる縁があり、さらにはあおいにもちょっと普通ではない秘密もあって……。
◆お巡りさんが主人公ではありますが、大きな事件が起こるわけではなく、のんびりとゆるやかに少しばかりの恋の香りも漂い、けれども〈人に歴史あり〉という物語になっていきます。
◆実は発売前ですが、続編を書くことも決定してしまいました。今年中にまた祥伝社さんの〈コフレ〉で連載が始まります(なので、ちょっと続編を意識した展開にもなっています)。楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆小路幸也のコアなファンの方(^_^;)、は〈東楽観寺〉という名前に覚えがありますでしょうか。デビューした頃に書いた短編に出てきたお寺の名前です(『小路幸也少年少女小説集』(ちくま文庫)に収録されています)。物語に直接の関係はありませんが、気に入ってるので今回使ってみました。どうぞこちらもよろしくお願いします。
◆そうそう、マンガ原作で、亀梨くんの主演でお巡りさんと女子高生の映画がありますよね。お巡りさんと女子高生という設定が同じですが、まったくの偶然です(^_^;)。さらには今年この後に、また女子高生が主人公の物語『花歌は、うたう』(河出書房新社)が出ちゃうんですよね。べ、別に女子高生が好きなわけではないですからねヽ( ´ー`)ノ

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