SHOJI YUKIYA OFFICIAL SITE sakka-run:booklover’s longdiary since 1996.12.18

Diary

『踊り子と探偵とパリを』文庫化です。2018年05月09日

◆曇り後晴れたけど気温は上がらない。
◆少しの間この季節にしては寒い日が続くとか。もう周囲の田んぼには水を張るようになっていてそろそろ田植えの時期なのにね。
◆文藝春秋さんから出ていた『踊り子と探偵とパリを』が文春文庫になります。明日あたりから発売になるのではないかと思います。
◆今まで文藝春秋さんから出させてもらっていた本は全部海外もしくは日本ではない国が舞台でしたが、いずれも英米の範疇でした(『キサトア』『ブロードアレイ・ミュージアム』『蜂蜜秘密』)。今回は舞台をフランスはパリです。それも1920年代、狂乱の時代、エコール・ド・パリです。あらゆる芸術と音楽と狂騒に彩られたパリにやってきた作家志望の英国人の若者〈ユージン〉、謎を秘めた米国人探偵〈マーク〉、そして美貌の踊り子〈ブランシェ〉。彼らの〈きらめく恋〉と、現れる〈のろわれた宝石〉である〈ディープ・レッド・ハート〉。そして、なんと吸血鬼……? パリを舞台にして華麗な冒険が繰り広げられます。
◆もちろん僕らはフランス・パリも大好きでしたが、基本は英米文学と音楽で育った身ですから、文章から英米の香りを抜くのがちょっと大変でした。気を抜くと風景がアメリカやイギリスになってしまうのです(^_^;)。頑張って当時のパリの雰囲気をきっちり込めて、楽しく賑やかにそしてスリリングに、ムーラン・ルージュなミュージカル風活劇に仕立てたつもりです。楽しんでいただければ嬉しいです。
◆ぶっちゃけ話になってしまいますけど。悲しいことに文藝春秋さんからの本は僕の力不足でほとんどまったく売れず(^_^;)、担当編集さんがごっそり変わったのもあって、この物語が今のところ文藝春秋さんからの最後の本になっています。まぁそもそも海外を舞台にすると売れないってのはあるんですけどねー。ちょっとでも売れてほしいなー。そしてまた海外を舞台にした楽しい物語を書きたいです。
◆体調は全然問題ないです。今日はシャワーを浴びることができました。明日からお風呂解禁です。いやー、お風呂入れないって辛いっすよね。

ページトップへ