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Diary

『あの日に帰りたい 駐在日記』が文庫になります。2021年05月14日

◆随分気温が低い日が続いていて、夜にはカーディガンなど着込んでいたんだけど、今日は気温が上がって窓も全開。そんな日に届いたのは『あの日に帰りたい 駐在日記』(中公文庫)。〈駐在日記シリーズ〉第二弾が文庫になります。
◆昭和五十年の春に雉子宮駐在所に赴任してきた箕島周平と花夫妻。そしてほぼ一年の四季を追ったのが『駐在日記』(中公文庫)でした。そして年が明けて昭和五十一年の冬からまた物語が始まります。ですから、できれば『駐在日記』の方から読んでいただいた方が、周平と花のことはもちろん、近くの神社の神主さんとなどの登場人物それぞれのことも深くわかってきますが、一応、この『あの日に帰りたい 駐在日記』から読んでいただいても充分流れを掴むことができるようにはなっています。
◆主人公は駐在所の警察官ですが、小さな村ともいっていい田舎町なので大きな事件などはまったく起こりません。どれもこれも、箕島巡査の裁量ひとつで結末をつける形になっています。とはいえ、箕島は元は横浜で優秀な刑事でした。小さな事件の奥に潜む謎や人の心の複雑さに鋭く切り込み、優しさと厳しさで事件を解決に導きます。
◆もちろん架空の村の架空の駐在所ですが、モデルにしたのは神奈川県のとある地域です。そこに行ったことがあるわけではなく、Googlemapで見つけて(^_^;)、しっかりと写真などを見て選びました。ですので、詳しい村の様子などはそれほど描写してはいませんが、そこに住んでいる方が読むと、駐在所と神社と学校の位置関係、なんとなくうちの町に似てる……? とは思うかもしれません。
◆シリーズにするつもりはなかったのですが、こうして第二弾が文庫になり、そして夏にはシリーズ第三弾『君と歩いた青春 駐在日記』(中央公論新社)が出ます。そちらも楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆あと、サブタイトルには実はあまり意味がありません。時代設定であるその年のヒット曲を使うようにしていますのであまり深く考えなくてもいいですよヽ( ´ー`)ノ

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