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Diary

優しくないから、優しくするんだ2018年02月28日

◆晴れ。穏やかな天候。
◆風の冷たさにも冬の冷たさと春の冷たさがあって、今日は確実に春の冷たさになっていた。北海道の春はまだまだ全然遠いけれども、ずっと向こうから春の足音が聞こえてきている。雪のない地方に住みたいと思いながらも北海道から離れないのは、厳しい冬の終りとともにやってくる春という季節の本当の素晴らしさを感じられるからだと思う。あぁ春だ、と思うときのあの喜びは何物にも代え難い。明日から三月だ。弥生三月だ。
◆就職活動が始まるのだろう。僕の次男も大学生で春からは四年生だ。つまり、もう就職活動は始まっている。まともな学生生活も就職活動もしたことがなく、会社というものに縁がなく、ペテン師のような商売をしているこの父親は息子たちに何もしてあげられない。ただ、お前の思うように好きにやれ、頑張れというのみだ。情けない父親で申し訳ないと思う。ただ、どうしようもなくなったら、いつでも帰ってこられる寝床はある。飯も毎日たっぷり食わせてやるから、ゆっくりと自分の人生をどうするか考えればいい。
◆僕自身もそうだったのだけど、いざというときに帰れる場所があるというのは本当に心の拠り所になるもんだ。それだけでも確保できたのは、父親としてはちょっとは頑張ったじゃんと自分を褒めてやりたい。
◆本当にろくでなしの男で、親孝行も何もできなかった。ただ自分の好きなことだけやって生きていきたいとあまっちょろいことを考えて、少しばかりの運で今まで何とかなってしまった。作風から誤解されるけれど、善人でもない。むしろ狡いことばかり考えていろんな面倒臭いことから逃げ回って生きてきている小悪党だ。根っこのところでは自分だけがかわいい人間でまるで優しくないから、できるだけ人に優しくしている。人に優しく生きていれば、いろんな面で楽だからだ。だから、優しくなるために、毎日きちんと生きようと、頑張る。

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