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Diary

泣きたいときは泣けばいいんだけど2018年02月18日

◆夜になって雪が降る。明日は雪かき。
◆オリンピックを観て泣いている。もう涙腺が本当に緩い。息子や娘のような年齢の若者たちが国を背負ってスポーツの勝負に挑み勝った姿に涙がこぼれるのだ。ただし感動しているのではない。嬉しいのだ。彼らが努力の果てにつかんだものに喜んでいるのが単純に嬉しいのだ。嬉しくて涙が出るのだ。
◆僕は昭和の男なので「男のくせに泣くんじゃない」というふうに育てられた。なので、人前で泣くことは今もしないが、一人で泣くことはある。映画を観たりマンガを読んだり小説を読んだりして泣いている。まぁそんなにしょっちゅうではないが、たまに涙を流すのは心と身体にもいいような気がする。よく失恋してボロ泣きして「あーすっきりした」というのがあるけど、あれは本当だと思う。泣きたいときは、ぎゃんぎゃん泣けばいいのだ。
◆映画は大好きなのでできるなら毎日でも観たいし、映画館にも行きたいのだが、やはりネックは泣いてしまうところだ。思わぬところで泣いてしまうときがあって涙が出ると当然のように鼻水も出てくる。しかし皆さんが映画を観ている中で鼻をチーン! とかむわけにもいかぬ。僕は鼻水をすするのが生理的にとても嫌なのでこれが困る。おまけに近頃はトイレも近いもんで長尺の映画も困る。途中でトイレに行けるはずもない。まぁ煙草は我慢できるから大丈夫なんだけど。
◆それで思い出したけど、まだ10代のときに初めてデートとして彼女と映画を観に行った。その映画を観ている最中に尿意をもよおしたのだ。ちょっとトイレと行くわけにもいかず、しかもそれはどんどん強くなっていって、こらえるのに必死で映画の内容なんかまるで頭に入ってこなかった。ようやく場内が明るくなったときに僕の顔はきっと顔面蒼白だった。それでも彼女の手前落ち着いてロビーまで歩き「ちょっとトイレ」とにこやかに笑って告げた。あれはつらかった。その後で喫茶店でコーヒーを飲みながら映画の話をしたが誤魔化すのに必死だった。何せ何も覚えていなかったんだから。
◆まぁ今は自宅でゆったりDVDで(Blu-rayもね)映画を観ることが多い。テレビも大画面だし、いつでも一時停止してトイレに行けるし鼻もかめるし煙草も吸える。でもやっぱり映画館で観たい映画もあるんだよね。

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