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Diary

ロング・ロング・ホリディを過ごした友と2017年05月14日

◆曇り。雨も降り寒い一日。
◆外気温も二ケタ行かずに風もあって、本当に家の中が薄ら寒くて暖房を点けたくなってしまったんだが、一度は春だと喜んで切った暖房をまた点けるのは負けたような気持ちになるのでぐっと堪えて、冬用のカーディガンを着ている。もちろん靴下も履いている。何とかそれで耐えてみせる。
◆旧友と我が家で食事を。もう35年ぐらいの付き合いになる。二十歳そこそこからの友人なので、互いの結婚式にも出たし、子供が生まれたらお祝いしたし、子供が小さい頃にはキャンプにも行ったし、ずっとずっと一緒に互いの人生を見てきた。そしてもう互いに子供が巣立っていって夫婦二人暮らしになった。年に何回かこうして食事会をして、昔話に花を咲かせる。ところが共通の思い出を語り合っていると、ところどころに齟齬が出てくる。しょうがないのだ。この年になると忘れてしまうことやそれぞれの思い出がごっちゃになるのだ。
◆実はその旧友は写真の拙著『ロング・ロング・ホリディ』(PHP)の舞台である喫茶店〈D〉のモデルになった店で一緒にアルバイトをした仲間だ。この物語に書かれた出来事はもちろんフィクションだけど、設定自体は自伝的な部分が大きい。僕は概ねこんな風に札幌の喫茶店でアルバイトをしていたのだ。
◆若き日を共に過ごして、いまや50代のおっさんになってしまった。でも、会うときにはいつも気持ちはあの頃のままだ。ひょっとしたら子育てが終わった今、つまり互いに子供のことを気にしないで話せる今は、以前よりもいろんなものがあの頃に近くなっているかもしれない。
◆まぁお互いに髪の毛は白くなって減ったしその分おでこが広くなったし話題は病気や年金の話になってくるのだけど。あと、食事の量が思いっきり減るしねヽ( ´ー`)ノ
◆たぶん死ぬまで、こうやって年に何度か会って、笑い続ける時間を過ごす。どっちかが先に死んだら、じきにそっちに行くから待ってろ、と言うんだろう。

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