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Diary

年寄りは影を抱いて未来に夢と希望を見る2016年10月18日

◆晴れ。良い天気。ex
◆雪虫も飛んだという話を聞いた。今週中にはひょっとしたら初雪が観測されるかもしれない北海道。まぁいつものことだからなんとも思わないけど、ついに雪の季節がやってくるかぁ、と。積もるのはまだまだ先の話だけどね。
◆実家のある旭川市へ車で往復することが増えている。今までは盆と正月に帰るぐらいだったけど、これからはその回数がもっと増えるだろう。そして、実家に泊まることはなくなるだろう。毎年、大晦日と正月は実家で過ごしていたけれど、今年から自宅で過ごすことになるだろう。年老いた母はもう実家で一人暮らしができなくなってしまったからだ。別の場所で過ごすことになったからだ。
◆それぞれのご家庭で、様々な形があるだろう。いろいろな考え方や事情があるだろうけど、我が家もかつての家族がこれからまだ続く人生でそれぞれにベターな形を選択していく。決してベストではないだろうしそもそもベストの形で過ごせなくなったから、そうなっていく。
◆未来はもう来ている。たとえば眼が見えなくなってしまった人でも眼球をレンズにして電子デバイスにする技術。かつてはSFの中でサイボーグと呼ばれるような技術はもうある。それが、一般的になっていればまだ母はもう少しベストな形で家族と過ごせたかもしれないのだけど。ないものねだりをしてもしょうがない。
◆我が家だって、もう家族はバラバラだ。息子たちは住民票を移してそれぞれの土地で一人暮らしをしている。自分にとってベストと思える選択をこれからも続けていくだろう。残った僕たち夫婦もそうだ。まだ続く人生を、自らの歩むべき道を選択し続けていく。
◆夢と希望はいつだって胸の中にある。今も、ある。ただ、若いときと違うのは、その夢を選ぶときに、その希望を叶えるときに、犠牲にしなきゃならないものがあるってことを十二分に知っているってことだ。今までそういう経験をずっとしてきたのだから。
◆人生は、まだ未来へと続く。年寄りは影を抱いて未来に夢と希望を見る。未来に夢と希望を見なきゃどこで見るって言うんだ。

 

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