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Diary

いつも幸せすぎたのに気づかない2016年08月14日

◆晴れ。暑い日。北海道の短い夏はいつまで続くか。smap
◆ファンではない。だから全然詳しくはない。でも、ここ数年は観ていなかったけれど、ある時期のスマスマはずっと観ていたはずだ。彼らのシングル曲なら大体は知っている。
◆この二十数年間トップアイドルの位置を保ってきたSMAPは、たぶん十代から六十代まで幅広い世代の共通の話題として存在してきた。だからこそ、解散の報をNHKが速報までした。その存在の意義を理解していたんだろう。
◆今はそれぞれに芸能界での立ち位置を確保しているし、どうやら大人の判断でジャニーズ事務所に全員残るらしいからこれからも個々の活動は続いていくんだろう。中居くんは主にMCとして、木村くん、草彅くん、吾郎ちゃん、慎吾くんは俳優として。ひょっとしたら木村くんはソロ歌手の活動もあるのかもしれない。でも、きっと誰もが〈元SMAP〉という呼称を嫌がるだろう。それぞれの立場で。そんな気がする。
◆芸能人は皆わがままだ。実はそれは小説家もそうなのだけど、それよりもはるかにわがままだ。自分たちの活動がどれほどの人間の生活を支えているかを理解できない。理解できても実感できない。周囲がさせようとしない。彼らはずっとトップアイドルだったからだ。アイドルが幸せでなくなるとそれはイコール商売にならなくなったからだ。SMAPはいつでも幸せな膜の中にいた。個人的な悩みや軋轢はいくらでもあっただろうけどそんなものはトップアイドルという地位においては些事として切り捨てられる。捨てなきゃならない。
◆四十代の地位も名誉もある社会人なのだから、本当の意味で商売のことをファンのことを考えたのなら解散はすべきではない。何もかも腹の中に飲み込んで続けるべきだった。それを選んだのはきっと木村くんと中居くんだったのだろうけど、どうしても選べなかった他のメンバーがいたんだろう。
◆彼らが、あの頃は幸せだったと気づいてまた五人揃って話せるのには何年かかるだろう。十年以上はかかるだろうか。願わくば誰かを失う前にそれに気づいてほしいと、一回りも違うおっさんは思う。

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