『ビタースイートワルツ』文庫が出ます2016年07月27日
◆雨。
◆札幌近郊は今日から三日間は確実に雨という天気予報。仕方ないね。そんな日に〈ダイ・シリーズ〉第三弾『ビタースイートワルツ』(実業之日本社)文庫版の見本が届きました。
◆単行本の際にもお話していますが、今回は年代でいうと2000年の話になります。今から16年ほど前ですね。主人公であるダイこと弓島大は40歳も目前の39歳になっています。『コーヒーブルース』で中学生だったあゆみも大学生になって〈弓島珈琲〉の常連になっているのをはじめとして、丹下さんも純也も三栖もそれぞれ年を重ねています。平和ないつも通りの毎日に、ふいにやってきたのは三栖が行方不明になっているという部下の甲賀からの話。そして時を同じくしてあゆみの親友の女子大生が学校を無断欠席しているという知らせ。まったく別のものかと思われた二つの行方不明の話がやがて交差していく……というような話で、またしても〈弓島珈琲〉の常連たちが事件解決に走り回ります。
◆さて、この〈ダイ・シリーズ〉。まったくシリーズにするつもりはなかったものですから多少時系列がややこしいです。二作目からは順番に年を重ねていくのですが、何せ一作目でダイの大学生時代(1980年)と45歳(2006年)を交互に展開させたので、この三作目でもまだ一作目の年齢に追いついていないことになります(ちょっと混乱しちゃいますよね)。現在秋の出版を予定している第四弾『スローバラード』でようやく現在(2015年)に追いつきます。できれば、一作目の『モーニング』から読んでいただけると、細かい人間模様も納得できるかと思います。どうぞよろしくお願いします。
◆〈ダイ・シリーズ〉は一応秋に出る『スローバラード』で現在に追いついたので、一区切りはつく予定です。この後のことはこれから実業之日本社の担当編集さんと話し合いますが、ひょっとしたら〈ダイ・シリーズ新章〉として新たな展開が続くかもしれません。ご期待ください。
◆ま、全員50代40代になったのでおっさん臭い話になると思うんですけどねヽ( ´ー`)ノ