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Diary

『小説家の姉と』が出ます。2016年07月03日

◆晴れたり曇ったり。概ね良い天気。shosetsukanoaneto
◆日曜日の朝が特別だったのははるかに昔で、ずっと家にいる小説家としては曜日の区別はJリーグの試合があるのが週末という基準ヽ( ´ー`)ノ。今日届いたのは7月の単行本新刊『小説家の姉と』(宝島社)の見本です。先月出た単行本新刊『ストレンジャー・イン・パラダイス』の中央公論新社さんもそうでしたが、この宝島社さんも初めてお付き合いする出版社さん。今年はそういうのが多いですね。まだお付き合いのない出版社さん、お話お待ちしております(^_^;)。
◆この本は、担当編集さんから「小路さんの〈姉と弟〉の物語が読みたいのです」というリクエストがありまして、ではそうしましょうと、主人公は弟と姉です。そもそも僕は二人の姉がいる〈弟〉という立場の人間なので今までの作品にも数多く姉弟が出てきたと思いますが、それをより濃く打ち出した物語にしようか、と、書き始めました。
◆タイトル通りそのまんまの物語で〈小説家になってしまった姉と大学生の弟〉のお話です。大きな謎も出来事も様々な問題も何もありません。帯に概要が書いてありますが、それがすべての、本当に驚くぐらいに、自分で言うのも何ですが静かで起伏の無い物語です。
◆小説家になった姉の日常なども描かれていますが、これは自分のことと幾人かの知人の女性作家さんから聞いてる話を合わせたものです。皆が皆そうだとは限らないですからね。あ、特にモデルにした女性作家さんがいるわけではないです。それは言っておかないと後で何を言われいやなんでもないですヽ( ´ー`)ノ。さらに舞台は東京で、姉が小説家でデビューした出版社は架空のものなんですが、編集者や同業者が読むと「うん、あそこね」とわかってしまう住所やシチュエーションが描かれていますが、まぁ設定上便利だったので使わさせてもらっただけで何ら他意はありませんのでS社さんご勘弁をヽ( ´ー`)ノ
◆兄弟姉妹がいる人は納得できると思いますが、姉気質とか弟気質みたいなものはあると思います。それからすると僕は完全に〈姉しかいない弟気質〉な男です。そういうのも含めて、普通の生活に舞い込んできた〈小説家の姉〉という少し特別なものにちょっとばかり振り回される弟の物語です。のんびりと軽く愉しんでいただければ嬉しいです。

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