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Diary

君の傍に2016年06月23日

◆晴れ。夕方になると少し風が冷たくなってきた。liy
◆もう聞き飽きただろうけど相変わらず原稿しか書いていない。その他にしていることと言えば、食事と風呂と睡眠ぐらいだ。いやもちろん映画もテレビも観るし小説もマンガも読んではいるんだけど。要するにずっと家にいるってことだ。
◆そういえばS社の担当編集さんが札幌に来たのでついでに打ち合わせをしてきた。Mちゃんだ(実は妻と同じ名前だ)。私は55歳という年齢だけはベテランの作家なので編集者は大抵年下だ。そして七割が女性なので皆ちゃん付けでおっけー(んなことぁない)。さほど売れていない作家なのに皆さん変わらずお仕事をくださる。本当にありがたいことです。来年もたくさん本を出せそうですのでがんばります。
◆たまに講演を頼まれる。あまり続くと本人も飽きるので間隔を空けて受ける。皆さんギャラをくださるのだけど、講演で儲けようなんて思っていないのでタダでも僕は構わない(社会通念上のあれで交通費ぐらいはいただくつもりだ)。小説家の話を聞いてみたいという熱心な本好きの方々の前でならいくらでも喋る。
◆先日も読書好きの高校生の前で話してきた。あれこれくだらない話をしてきたけど、最後に、物語が大好きならその物語を作り出す文化の担い手になる気概を持ってほしいと言ってきた。自分では書けなくても物語を生み出す人たちを応援して叱咤激励することはできる。それが、自分の生まれた国の文化を守ることになると。ぶっちゃけ〈すべての素晴らしい創作物はちゃんと買おう〉と言ってきた。今は自分のお金で買えなくても、大好きな物語をきちんと買って自分の手元に置こう。それは間違いなく君の財産になる。悲しいときも辛いときも苦しいときもいつでも、一生傍にいてくれる友になると。僕もそうだ。もう何十年もずっと手元に置いてある物語がたくさんある。
◆自分の物語も、誰かの傍にずっと有り続けることを、寄り添って元気づけてくれることを願って書き続ける。

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