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Diary

歌を唄ってくれ。2016年05月18日

◆晴れ。穏やかな天候。slowhand
◆ほぼ一日中窓を開けていても気持ち良い天気。軽いぎっくり腰もようやく九割方回復。まだ違和感と痛みが多少あるのでウォーキングやストレッチはしないでもうちょっと大人しくしている。
◆歌は世につれ世は歌につれという言葉があるけれど(あるんですよ若い方々)。中学の頃から作詞作曲を始めてミュージシャン(つまりシンガーソングライター)になりたかった。作詞したのはたぶん少なくとも百曲はあると思う。だから、つい最近プロのミュージシャンに作詞を頼まれたのは本当に嬉しかった。嬉しくて歌詞を書き始めたのはいいけれど、めっさ困った。僕の文章はもう〈小説家の文章〉になっていたのだ。
◆歌の歌詞って、ぶっちゃけ正しい日本語なんか考えなくていいのだ。いやもちろん正しい日本語で書かれている歌詞もたくさんあるけれど、名曲と言われる歌をひもとけば必ずしもその歌詞の日本語は正しくないのもある(ここで例を挙げるのは失礼なのでしないけど)。歌詞は、ただひたすら感覚でいいんだ。そういうものなんだ。僕は十数年の小説家生活ですっかり感覚で歌詞を書くことを忘れてしまっていた。文章を書くというのは本当に難しいものだと痛感する。
◆そして感覚で書かれた歌詞と曲とあいまってさらには編曲されひとつのサウンドとなって一体化して歌い手の個性でその〈歌〉が完成する。その完成した〈歌〉を聴いて歌詞の内容を吟味したりしない。ただ聴いてシーンを思い浮かべて、そこにドラマを感じる。そして感動したりする。
◆もっと言えばたったひとつのギターのフレーズに感動したりする。その〈音〉に涙したりする。歌として作られた〈世界〉をそのギターのリフがあまりにも美しく彩っていたりした場合だ。
◆最近の歌の歌詞は、なんて年寄りの繰り言は言わない。J-POPなんていうもっともらしい枠組みなんか消してくれ。もっともっと世界を拡げてくれ。鮮やかに彩ってくれ。感情を揺さぶる歌を唄ってくれ。

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