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Diary

すべての担当編集さんへ2016年02月15日

◆晴れたけど風が冷たい。sokohe
◆Twitterでもつぶやきましたが、2月後半から3月の新刊を整理します。2月25日頃に文庫版『札幌アンダーソング』(角川文庫)。3月9日頃に、単行本新刊『恭一郎と七人の叔母』(徳間書店)。3月10日頃には『そこへ届くのは僕たちの声』(文春文庫)。3月31日頃に単行本新刊『札幌アンダーソング ラスト・ソング』(角川書店)(ネット書店でサブタイトルが〈ラスト・ダンス〉と出てますが間違いです(^_^;))。以上です。もちろん『ロング・ロング・ホリディ』(PHP)も、『アシタノユキカタ』(祥伝社)も、『スタンダップダブル! 甲子園ステージ』(ハルキ文庫)も今現在の新刊ですのでよろしくお願いします(本当に出し過ぎですすみません)
◆『そこへ届くのは僕たちの声』(文春文庫)は、新潮文庫さんのものが文春文庫さんにお引っ越ししたもので、内容に変わりはありません。説明しますと、新潮社さんから『そこへ届くのは僕たちの声』の契約が切られたのです。もううちでは扱いません、と。これは一見非情な通告のようにも思えますが、増刷しないでずーっと契約しているより、他社さんで出してもらえるならそうした方がいいですよ、という意味でもあるのです。実際、文春文庫さんに移ったことで僕はまたこの文庫本で印税を得ることができるのですから、新潮社さんと文藝春秋さん両者に感謝感謝なのです(もちろん、どこも拾ってくれない場合もあるのですが)。ま、円満退社みたいなものですねヽ( ´ー`)ノ
◆ゲラ校正で本当に十年ぶりぐらいで『そこへ届くのは僕たちの声』を読み返しました。この本を出したときには既に四十半ばのおっさんだったわけですが、それでも「若いなぁ」と思えました。まだデビューしたてで、そしてもちろんまったく売れてない作家で、生き残ろうとして一生懸命書いているなぁというのが伝わってきます。
◆この本の新潮社さんの担当はGさんでした。実はGさんは『空を見上げる古い歌を口ずさむ』(講談社)でデビューした僕のその本を読んでいちばん最初に「うちでもぜひ書いてください!」と声を掛けてくれた編集者さんです。デビュー作がまったく売れなかった僕はそのGさんの言葉に本当に励まされました(そして彼女は映画化された『東京公園』の担当編集でもあります)。写真は単行本の装幀。思い出深い本です。
◆今までに出した単行本はもう60冊以上。細かい描写を忘れてしまってる本もあるぐらいですが、それぞれを担当してくれた編集さんとのいろいろなことは、何もかも全部覚えています。皆、僕の物語を好きだと言って一生懸命良い本を作ろうと、そして売ろうとしてくれました。僕に力がなくていまだにその期待に応えられてはいないのですが、本当に、感謝しています。
◆あ、ちょと嘘ついた。忘れてることもあるかもしれないヽ( ´ー`)ノ

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