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Diary

『怪奇大作戦』とテレビの行く末2015年10月18日

◆晴れたが夕方から急に曇って雨。sri
◆ヤバいこれ欲しい、といきなり写真を載せてしまったが、わからない人にはまったくわからないだろう。テレビ番組『怪奇大作戦』に出てきた〈SRI〉のトータス号だ。男性のフィギュアは主役を演じた岸田森さんだ。そう説明してもどうでもいい人にはどうでもいいだろう(^_^;)。子供の頃にわくわくしながら観たテレビ番組ですよ。
◆テレビが僕に与えた影響は本当に大きいと思う。何せ〈テレビっ子〉と呼ばれた第一世代だ。テレビは家庭の中心にあり、僕らは〈学校〉以外は〈テレビ〉のスケジュールに合わせて毎日過ごしていたと言っても過言じゃない。拙著〈東京バンドワゴン〉シリーズは、いつも巻末に書いているように〈あの頃のテレビドラマ〉に捧げた作品だ。主題歌から始まるオープニングがあって十五分経ったらCMが入って、最後はいつも同じ場面(居間や家のどこか)で終わるというスタイルもそのまま踏襲している。ドラマにアニメにバラエティと、日本のテレビ番組のまさに黄金期と言ってもいい頃に少年期から青年期を過ごしてきた。間違いなく僕の創作の根っ子には〈あの頃のテレビ〉がある。
◆時代が変わってしまった。テレビ番組のジャンルこそドラマ・アニメ・バラエティとまったく変わっていないものの、そこに込められるものは違う。それはもう仕方のないことだ。むしろあの時代のテレビ制作者たちは二度と訪れない奇跡の時代に立ち合っていたようなものだろう。何せ〈何も前例がないところ〉に一から作り出していったのだから。
◆ネット社会になった今でも、テレビの影響を受けた世代が元気でいるあと十年、二十年ぐらいは、間違いなくテレビは大きな影響を及ぼすメディアで有り続けるだろう。その後、うちの息子たちみたいにほとんどまったくテレビを観ないような世代が社会の中心に、トップになったとき、どう変わるのだろう。そういう変化も見続けていたいなと思う。

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