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Diary

ボスになっていく彼女たち2019年10月07日

◆曇りの日。
◆随分と寒くなってきた。もうそろそろ暖房のスイッチを入れないと朝晩がツライかなぁという感じ。そもそも座り仕事なのでずーっとじっとしていて動くのは指と頭の中だけだ。なので、薄ら寒いだけでも気になる。対して妻は家事一切を全部やっているので動き回る時間帯が多い。三度三度の食事の支度だってキッチンでは火を使う。なので、そこんところは声を掛けあう。「そろそろ暖房を入れていいでしょうか」「いいわよ」そんな感じで(^_^;)。
◆作家になって16年が過ぎている。デビュー当時から担当してくれた編集さんは、もうほぼ全員が代替わりしている。あくまでも僕の場合だけどデビュー当時から担当編集は女性が九割だった。しかも皆さん若かった。僕は四十を超えてからデビューしたのでほとんど娘といってもいい年齢のお嬢さん方ばかり(もちろんそうではない人も少しいたけれど)。その人たちも十数年経った今はほとんどが要職に就いている。つまりボスになっているのだ(部署が変わった人もいるけどね)。
◆今日、その中でほぼ最後の砦として最初から僕を担当していた女性もついに担当編集を変えるとメールが来た。彼女も既にそこのボスになっていたので遅過ぎたぐらいなのだが。十数年も僕を担当してくれた人だ。彼女と作った本の数も片手では数えられないぐらいになった。もちろんこれからも繋がりはあるけれども、長い間売れない作家に本を書かせてくれてありがとうございましたと言いたい。
◆ここで内情を少しバラしてしまうと、もう何年もそこから本が出ていない出版社もある。そこの担当編集さんはもう担当なんだかそうじゃないんだかわからないぐらい連絡もない。一切ない(そもそもまだそこの部署にいるかどうかもわからない)。まぁぶっちゃけ僕の本が売れないから執筆依頼がないのだ。それはもうこちらの力不足なのでしょうがない。幸い他のところから依頼があるのでこちらも放っておいている。いつか縁があればまた連絡が来るでしょう。
◆僕にとって担当編集さんは、クライアントだ。前職が広告会社だからそう表現するわけじゃなく文字通り執筆という仕事をくれるところだ。まずはそのクライアントのためにいいものを作るのが、仕事だ。それが成功すれば読者へと繋がる。ただ、前職と違うのは、クライアントが要求するものを作るわけじゃない。僕がおもしろいと思ったものを書ける。それを許してくれる。むしろそうしてくださいと言ってくれるありがたいクライアントばかりだ。本当に、ありがたい。
◆これからも頑張るよ。だから執筆依頼ちょうだいねヽ( ´ー`)ノ

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