SHOJI YUKIYA OFFICIAL SITE sakka-run:booklover’s longdiary since 1996.12.18

Diary

『夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン』が出ます。2019年10月05日

◆曇り。
◆10月じゃなくて8月じゃないかっていうぐらいに暑い日が続いたりして近年は本当に秋の存在感が薄れっぱなしじゃないかと。
◆そんな日に10月11日頃に店頭に並ぶ予定の単行本新刊シリーズ第3弾『夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン』(祥伝社)の見本が届きました。
◆シリーズになるものって本当に最初はそんな予定もなくちょっと売れたので(具体的に言うと重版したので)次も書きませんか? って感じでシリーズになるのですよ(当社比)。なのでこの〈マイ・ディア・ポリスマンシリーズ〉もそんな風に始まったしまったのです。当初は交番のお巡りさん〈宇田巡〉と女子高生〈楢島あおい〉の物語だったのですが、シリーズになってしまうとあおいが女子高生のままだとなかなか動けないのでさっさと高校卒業してもらって、当初からの設定だったマンガ家さんになってもらいました。ある意味交番のお巡りさんは交番から動かないので、宇田巡査よりはフリーの身であるあおいの方が外に出かけることになりますね。でもめっちゃ売れっ子になるとあおいも外出できなくなってしまうので(^_^;)、もしもこの先シリーズが続いてもそんなに売れっ子マンガ家にはならないでしょうね。
◆宇田(うた)という名字も単純に〈うたのお巡りさん〉というのが楽しいな、と思ってさらに巡査だから巡(めぐる)という名前でもいいかと百パーセントダジャレでネーミングさせられた巡査〈宇田巡〉。毎回、大きな事件になりそうだけど、基本は交番のお巡りさんと町の人たちの生活を描いていく物語なので大きなものになる前に解決するというパターンで続いていますが、今回は暴力団による特殊詐欺と外国人就労者の問題を扱っています。タイトルにもあるように、あおいもれっきとした社会人になって、堂々と恋人として付き合えるようになった巡とあおい。そして事件のきっかけになるのも、あおいの父の親友で行方不明になっていた人が女性と一緒にいて、さらにはお馴染のメンバーになったドローン使いのカツヤとケイの方にも若い女性の姿があって、と、恋人たち(のようなものも含め)が三者三様の形で事件の中心に足を踏み入れていくものです。巡とあおい、そして親しい友人や仲間になっていった皆の活躍を愉しんでいただけたら嬉しいです。(余談で前にもお伝えしましたが、先月出ました『あの日に帰りたい 駐在日記』(中央公論新社)と〈交番のお巡りさん〉設定が被ってしまいしかもシリーズになってしまいましたが、本当にたまたまなんです)。
◆著者である僕もこのシリーズ、毎回装幀のイラストが楽しみなんですが、今回もとても可愛らしく爽やかでいいですね。とても58歳のおっさんの本とは思えませんヽ( ´ー`)ノ。タイトルは二作目を春に設定したので次の季節の夏にかけたものですが、アメリカの作家アーウィン・ショーの名作『夏服を着た女たち』からいただきました。本当に名作なのでもしも手にすることがあったらぜひ読んでくださいね(あ、『夏服を着た女たち』は現代小説です。お巡りさんとは関係ありません)。

ページトップへ