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Diary

その後の猫のいる暮らしは2019年09月15日

◆涼しいかと思ったらけっこう蒸し暑い日。
◆猫のメイが我が家に来てから4ヶ月が経った。猫も随分大きくなって、そして人間も猫のいる暮らしにすっかり慣れた。元々は犬のミルを飼っていたんだから、動物のいる暮らしには馴染んでいたんだけど、やはり犬と猫では全然違う。散歩に行く行かないの違いはこんなにも大きいんだな、と思う。
◆何よりも、猫は呼んでも来ない。犬は来る。猫は来ない。来ないからこっちから行くしかないが行けば逃げることもある。どうやらメイは抱っこされるのを好まない猫のようだ。抱っこすることを拒んで逃げたりはしないけれど、抱かれてもほんの三秒で逃げる。この辺は個体差が激しいらしい。実家にいた頃にはたくさんの猫と暮らしていた妻はそう言っていた。できれば抱っこ好きの猫が良かったなー、と言うがこればっかりはどうしようもない。
◆呼んでも来ないのに、こちらが机についていると足元で身体をスリスリして「遊んで」と言ってくる。しょうがないな、と執筆を中断して遊んでやると急に「もういいわ」と言ってどこかへ行ったり寝ころんだりする。なるほど猫というのは本当に気紛れだ。
◆以前に全然悪さをしない、と書いたが、4ヶ月経っても本当に悪さをしない。よくソファや壁を爪で磨いでボロボロにされると聞くが、まったくしない。本当にしない。棚の上や階段などあちこちに置いてあった置物やぬいぐるみにも一切興味を示さないで遊んだりもしないので、片付けようと思っていたけどそのままになっている。何よりも、大量の本があるけれどそれにもイタズラしない。本棚の中に入ってよく寝ているけどそれだけ。非常に助かっている。
◆夫婦での旅行には行けなくなったけど(いや行こうと思えば手段はいくらでもあるが)、もうあちこち行ってから、そろそろ猫と暮らそうと決めて飼ったので何の不満もない。でも今年はまだ小さいので控えたけれど、来年は留守番してもらって野球は観に行こうと話している。
◆今までの作品にも猫はたくさん出てきているので特にこれから増えるということもないだろうけど、猫の生態には実体験も踏まえて書けるかな。
◆今年は本があまり出ていないのは、実は連載期間が長くなっているからだ。執筆体力が落ちて書ける枚数が少し減ってしまったので、今までは一年も掛からずに終わっていた連載が一年かそれ以上になっているから。なので、これからまたしばらく単行本の刊行が続きます。
◆具体的にはもう出る頃の9月『あの日に帰りたい 駐在日記』(中央公論新社)、10月には『夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン』(祥伝社)、12月には『花咲小路一丁目の髪結いの亭主』(ポプラ社)、1月には『国道食堂』(徳間書店)、3月には『三兄弟の僕らは』(PHP)、そして4月には〈東京バンドワゴン〉の新作ですね。あ、それとまだ言えませんが今年中にもう一作秘密の作品が出るはずです。どうぞよろしくお願いします。

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