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Diary

『すべての神様の十月(二)』が出ます。2021年08月29日

◆突然夏の暑さが戻ってきて、北海道も30度近い気温になった週末。夜まで暑さが引かずに、もう使わないかなと思っていた蚊取り線香をつけたりしました。
◆そんな日に届いた見本は『すべての神様の十月(二)』(PHP学芸文庫)です。前作『すべての神様の十月』は単行本から文庫といういつもの流れだったのですが、ぶっちゃけ文庫しか売れなかったので(^_^;)、第二弾はいきなり文庫でお願いしますと編集さんに言われまして、ハイそうしますとヽ( ´ー`)ノ
◆前作と同じように、人間社会の中で人間と共に暮らす八百万の神様たちの物語です。しかし、前作で〈死神〉に〈貧乏神〉〈疫病神〉に〈福の神〉〈お地蔵さん〉や〈八咫烏〉、〈九十九神〉に〈山の神(文庫判のみ)〉と、ほぼオールスターズみたいにメジャーどころの〈八百万の神様〉を出してしまいました。次作に出すメジャーな神様はもうあんまりいないなぁと少し困ってしまいました(^_^;)。いくら神様に関しては節操がない日本人とはいえ、この物語の中に帝釈天とか毘沙門天とか阿修羅とか弁天様とか直接的な宗教関係の神様を登場させるのは違うしなぁと悩みました。
◆そこで、今回登場するのは前作から引き続き、〈福の神〉に〈八咫烏〉〈お地蔵様〉に〈貧乏神〉、〈死神〉に〈九十九神〉。そして新しく〈天狗さま〉と〈お稲荷さん〉〈戌の日〉に〈風神〉に〈女神様〉というラインナップです。物語も、前作とは少し趣を変えて展開してみたつもりです。そして最後にもうひとつ、神様と言えるかどうか微妙だけどけっこうメジャーな方を登場させて、前作文庫判から引き続き読んでいただいている皆さんにおまけ的な短編も入れてみました。愉しんでいただけるのではないかと思います。
◆神様は、いますかね。神様が本当にいるのなら、こんな世の中を放っておかないだろう、と、僕も思います。でも、まるで神様が仕組んだような偶然や、奇跡みたいな出来事って、ありますよね。僕も六十年の人生でいくつかそういうのを見てきたり経験したりしました。
◆お盆にはご先祖様に手を合わせて、初詣に神社に行って手を打つ。あめつちの恵みに感謝して、いただきますとごちそうさまを言う。悪いことをしたらバチが当たるよ、お天道さまは見ているんだからね。そういうものは、確かにきちんと生きていくよすがになると思います。
◆神様、世界中の子供たちが笑顔で暮らせますように。

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