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Diary

『花咲小路一丁目の髪結いの亭主』が出ます2019年12月01日

◆昨日に引き続きの更新。
◆もう間もなく店頭に並ぶはずの単行本新刊『花咲小路一丁目の髪結いの亭主』(ポプラ社)の見本が届きました。〈花咲小路商店街シリーズ〉の第6弾です。いつの間にか6冊目になったんですね。
◆今作は淳ちゃん刑事も住んでいる一丁目に戻ってきて、舞台になるお店は〈床屋さん〉です。昔ながらのあの赤と青のポールがくるくる回っている〈理髪店〉ですね。語り手は理容師になりたくて専門学校に通い無事卒業した〈せいら〉ちゃん。偶然見つけた憧れの〈昔ながらの理髪店〉である花咲小路一丁目〈バーバーひしおか〉に「ここで働かせてください!」と飛び込んでいった行動力も情熱もたっぷりのモデル並みに背の高い女の子です。その〈バーバーひしおか〉の経営者は口髭を蓄えたイタリア大好きのちょっと太めの旦那さんの凌次郎さん、ではなく、奥さんのミミ子さん。では凌次郎さんは何をやっているかというと、床屋さんの仕事は何もしていません。文字通り〈髪結いの亭主〉なのでした。しかしこの〈朱雀凌次郎〉。何やら由緒ありそうな名字が示す通り只者ではなく、かつてルーブル美術館でキュレーターも務めたことがあるという〈美術品〉のプロフェッショナル。特に西洋美術に関してはその道では知らない人がいないというほどの鑑定士だったのです。様々な美術品や骨董品に関して蘊蓄を語り、さらにはちょっとした美術品にまつわる謎などを解決していくのです。そしてあの〈怪盗セイント〉に関する骨董品がさるところから持ち込まれて、彼が何者であるかがはっきりしそうになるのですが……というようなお話になっていきます。
◆シリーズをお読みになっている方はおわかりのように、いつものようにセイさんも出てきますしミケさんなどのレギュラーメンバーも顔を出します。そして前作のすばるちゃんもちらっと顔を出しますが時間軸としては前作『花咲小路三丁目北角のすばるちゃん』のお話の少し前、まだすばるちゃんが高校を卒業する前の話になっています。今作だけでもお話は通じるように書いてはいますけれど、できましたらシリーズを最初から読んでいただいた方が、いろんなところが繋がっていますのでより楽しめるかと。特に『花咲小路三丁目のナイト』を読んでからにしていただいた方がいいかもしれません。
◆実は次作も来年からまた連載で書かせていただくことが決まっていますので、シリーズはさらに続きますよ。次は何丁目のどんな店になるかはお楽しみに(まだ決めてませんヽ( ´ー`)ノ)。

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