SHOJI YUKIYA OFFICIAL SITE sakka-run:booklover’s longdiary since 1996.12.18

Diary

映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』のノベライズです2019年11月30日

◆また久しぶりの更新になってしまった。
◆今度はちゃんと更新しようとこの日記に書いたくせにこうだ。でもやっぱり〈書く〉という部分で全般にパワーが落ちているのだろう。なんとも自分が情けないがどうしようもない部分ではあるか。
◆12月の初旬に発売予定のノベライズ『男はつらいよ お帰り 寅さん』(講談社)の見本が届きました。もちろん、山田洋次監督作品です。〈男はつらいよ〉第一作の公開から50周年、そして50作目の〈寅さん〉です。その作品のノベライズを任されたというのは光栄ですし、なんでも寅さんの映画のノベライズは初めてらしいです。本当にありがたいお仕事でした。
◆ま、でもこういう依頼が来るだろうなとは思っていたんです。山田監督の〈家族はつらいよ〉三部作のノベライズをしましたし、なんたってこの映画の制作前に山田監督とサシで映画の内容についてお話しましたからね(あ、言っちゃったけどいいよね(^_^;))。そのときにはまだ制作は決まっていたけれど脚本は上がっていなくて、僕は山田監督に「吉岡さん演じる満男の現在の職業が大事ですよねー」って話をしたんですけど、まさか〈小説家〉で来るとは思わなかった(^_^;)。いやマジで椅子から転げ落ちそうになりましたからね。なんたって実はそのとき……(この辺は言えないヽ( ´ー`)ノ)
◆あちこちで言っていますが、ノベライズとはあくまでも脚本と完成した映画を元に小説として成り立たせただけの物語です。決して僕の作品ではなく、言ってみれば山田監督が作った美味しいステーキに、僕は付け合わせの野菜を添えて見栄えの良い〈小説〉という名の食器を用意しただけのこと。もしもこのノベライズがおもしろければ、それはとりもなおさず映画がおもしろいということです(あ、ノベライズがおもしろくなかったらそれは僕の責任です。映画はおもしろいですからゼッタイ!)。
◆どんな映画かはサイトの予告編を観ていただくとして、ノベライズは概ね映画の筋に添って書かれています。新たに追加したエピソードは、寅さんの甥っ子である満男が小説家になった経緯や、現在の境遇についてです。この辺は映画ではあまり触れられていないので、読んでから映画を観ても、あるいはその逆でも楽しんでいただけると思います。そして、どうしてもノベライズでは表現できなかった部分も多々あります。それは50年分の〈寅さん〉です。どういうことかは、ぜひ映画本編で確かめていただければと思います。そして、ノベライズもぜひよろしくお願いします。
◆さて、日記の更新をできない日々はいつもと変わらない日々だけど、Twitterでは言ってたけど除雪機を導入したりした。そして、来年の四月に発売予定の〈東京バンドワゴン〉シリーズの新作も書いています。タイトルは例年通り来年になったらお知らせしますね。

ページトップへ