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Diary

『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』が出ます2018年10月07日

◆雨。台風から温帯低気圧に変わるといういつもの北海道上陸パターン。
◆また日記の更新の間が空いてしまいましたが、ありがたいことに相も変わらず締切りに追われ続けています。体調は、まぁぼちぼちです。そしてもう気温はすっかり秋の気温。まだ暖房は点けていないので、家の中が薄ら寒い。室温は25度ぐらいはあるんだけど忍び込んでくるのは秋の空気です。
◆そんな日に届いた見本は、もう間もなく発売の単行本新刊『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』(祥伝社)です。〈マイ・ディア・ポリスマン〉シリーズの第2弾ですね。
◆東京近郊の架空の町〈奈々川市坂見町〉が舞台です。元々は門前町だったので〈東楽観寺〉というお寺に続く商店街があり、その〈東楽観寺〉の門の横にあるのが〈東楽観寺前交番〉。そこにやってきた元刑事である若き警察官〈宇田巡〉と、出逢った当時は女子高生だった〈楢島あおい〉。この二人の恋を背景にして、二人の友人や町の人たちが織りなす〈ちょっと事件めいた出来事〉を綴っていくのが〈マイ・ディア・ポリスマン〉シリーズです。これもシリーズにするつもりはまったくなかったのですが(^_^;)、お陰様で第1弾が好評だったのでシリーズ化。今は第3弾である『夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン3』がこちらの〈コフレ〉で連載スタートしました。
◆第2弾である『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』は、あおいが高校を卒業する春から始まります。巡とあおいはお互いの好意を確認し合い、おつきあいを始めていました。もっとも女子高生と警察官なので、目立つことはしないでひっそりと。でも、あおいが卒業してしまえば話は別です。マンガ家としてデビューが決まっているあおいは晴れて社会人。未成年というところはあるものの、堂々と巡とデートできるとウキウキしています。その嬉し恥ずかしの卒業式の日。無事に式も終わって帰ってきたあおいは、交番に着く前に気配の怪しい人物をコンビニの前で見つけます。明らかに交番を見張っているのではないかという気配。不審に思ったあおいはその天才的な掏摸の技を使って何者なのかを探ろうと懐のものを狙いましたが、そこにあったのは〈警察手帳〉。何故私服刑事が交番を見張っているのか? そもそも刑事であった巡が何故〈東楽観寺前交番〉に制服警官としてやってきたのかという謎があったのですが、そこに絡んだ何かなんだろうかとあおいは心配します。一方、巡は同級生である公太から〈化け物に荷物を盗まれた〉と聞かされますが……。という感じで話が始まります。前回と同じく、大きな事件は起こりませんが、今回は巡が刑事を辞めさせられた理由に大きな謎があり、新たな登場人物も増えます。またマンガ家としてデビューしたあおいもそれに巻き込まれていきます。
◆図らずもシリーズ化したこの物語、坂見町というごくごく普通の、東京近郊の町に住む人たちの過去や今の問題を〈東楽観寺前交番〉を中心にしてゆるくかつ賑やかにそして若い恋を取り混ぜ爽やかに描いていきます。楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

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