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Diary

お風呂入れよ2016年01月17日

◆雪が降る。ciderhouse
◆腰のことを気づかいながら慎重に雪かき。腰に負担の掛かるショベルなどは使わずに、スノーダンプ(ママさんダンプ)を使って単純に雪を移動するだけに徹する。しかしこんな簡単に腰をやってしまうのなら来季は除雪機の導入を真剣に考えなきゃならないかもしれない。毎日ストレッチとかウォーキングとかしてるんだけどなぁ。
◆相変わらずいじめとか子供の虐待などの悲しいニュースが流れる。そういうことに思いを囚われてしまうと作品を書けなくなってくるのでなるべく考えないようにしている(もちろん、そういうことを作品に取り込むときは別だけど)。どうしてそういうことが起こってしまうのか。それを止める有効な手段はないのか。教育なのか政治なのかうんぬんかんぬんと考え出して時間ばかりが過ぎてしまう。残念だけど思いに囚われている暇はない。物語を書かなきゃならない。読んだ人が愉しい気持ちになってくれる物語を。
◆それぞれがそれぞれの仕事をきちんとやっていれば何の問題もないはずなのに、残念ながらいろいろ問題が起こる。何故かというと、いろんな人間がいるからだ。いい人もいれば駄目な奴もいる。駄目な人間が世の中を騒がす。全員がいい人ならば、世の中はきっと毎日が基本的には平和だ。
◆でも、残念ながら人間には神様がルールを与えてしまった。絶対に誰にも変えられない〈感情〉という名のルールだ。感情があるから人間は恋をして幸せになれるし同時に不幸にもなる。感情があるから野望を持ち金持ちになるために手段を選ばない奴も出てくる。
◆だから、感情をコントロールするために、幼稚園で教わることがあるんだ。人の嫌がることをしてはいけません。友達と仲良くしましょう。ご飯をきちんと食べましょう。
◆宿題やったか? 歯みがけよ。お風呂入れよヽ( ´ー`)ノ

SMAP。2016年01月16日

◆晴れたり雪が降ったり。smap
◆不覚。物置の屋根の雪下ろしをしたときに、腰を痛めてしまった。幸い寸前で「ヤバい」と判断できたので普通に動けるが、ずっと座っていると腰が固まってしまい伸ばすのに苦労する。まぁ一日二日で治ると思うが。
◆SMAPの解散に日本中が騒めいた。一世を風靡した、というのは古い言い回しだけど、風靡して定着しちゃっているのがSMAPだろう。僕は小さい頃からアイドルとかにまったく興味が持てなくて、沢田研二の凄さを知ったのは二十歳を過ぎてからだ。芸能界という特殊な世界で生き残っていくのには何が必要なのか、というのも常々考える。
◆SMAPに関しては〈夢がMORIMORI〉の頃から観ていた。華のあるグループだなと思っていたらあれよあれよという間に人気者になっていった(まぁジャニーズのグループはほとんどが人気者になっていくんだけど)。その中でSMAPというグループを初めて素晴らしいと思ったのは『夜空ノムコウ』を聴いたときだ。「あぁ、これはSMAPが歌うことによって完成した名曲だ」と感じた。SMAP以外の誰が唄ってもただの良い曲だったろうと思う。あのときのSMAPが五人で醸し出した雰囲気があってこその〈曲の背後に彼らのドラマが観えた名曲〉になった。そんな歌を唄えるのはジャニーズの他のグループにはたぶんいない。SMAPだけなんじゃないか。
◆そういう意味で、解散は惜しいと思う。解散してもしなくても僕の生活には何の影響もないのだけど、この先にSMAPが歌う『夜空ノムコウ』をテレビで観る機会が完全に失われるのは、惜しいと思う。彼ら五人(森くんの影も含めて)が揃ったときに醸し出される雰囲気は、数多いるアイドルの中でも唯一無二のものだと思う。彼らにしか出せなかったものだ。
◆とはいえ、プロの世界は栄枯盛衰。全ての意味で力のあるものだけが生き残っていく。諸行無常を感じさせてくれるのもまた芸能界という世界。彼らが選ぶ、あるいは選ばざるを得なかったその道を、注目して見ていく。
◆草彅くんのドラマ『TEAM』をもう一度観たいなぁ。あれはいいドラマだった。それから、香取くんの『ドク』も良かったな。

ドラゴンクエストよ永遠なれ2016年01月13日

◆晴れたり曇ったり。穏やかな天候。dragonquest
◆ドラゴンクエストが30周年の年を迎えたそうだ。ということは、僕が24歳のときに出たのかぁと懐かしく思い出す。24歳といえばちょうどミュージシャンへの道を諦め、広告制作会社に入社した年だ。そうそう、その会社のメインクライアントは百貨店だったので、大人気で入手困難と言われていた〈ドラゴンクエスト2〉を玩具売り場の人に頼んで予約取り置きしてもらったんだ、と思い出した(大人気なくてごめんなさい)。
◆さらに大人気ないが、本当に夢中になった。今ももちろんやっているのだが(10は除く)、あのドラクエのテーマを聴くだけで血湧き肉躍る。実は妻も私も、今もってテレビCMでドラクエのテーマが流れると何をしていても一瞬手を止めて見てしまうぐらいに、ゲームをやっているときのワクワク感が心に刻まれている(だからあの車のCMもつい観てしまう)。
◆ドラゴンクエストが僕たちに与えたものは何だったのだろう。テレビゲームの中でもRPGというジャンルの素晴らしいおもしろさはもちろんだけれども、それだけじゃないように思う。あらためてしっかり真面目に考えたことはないのだけれど、個人的には初めて江戸川乱歩の〈少年探偵〉シリーズを読んだときの興奮と同じもののような気がする。心に何かがはっきりと刻まれる感覚はとてもよく似ているように思う。
◆それは、〈何かを探し求めること〉か。希求、と表現すればいいのか。力を持たないものが、困難に強い心で立ち向かい、智慧と勇気を得て、武器を携え、戦って勝利して平和を得る。名探偵が登場するミステリーと本当によく似ているじゃないか(まぁこの辺の話をし出すと〈物語創作論〉になっていくので深くはしない)。
◆きっと僕と妻は、90歳ぐらいになってよぼよぼでいつ死ぬかわかんない状態でも、ドラクエのテーマがどこかから聴こえてきたら一瞬でもシャキン! とするような気がする。すごいなぁ。いいもの作ったよなぁと羨んでしまう。
◆ドラゴンクエストよ永遠なれ。

ボウイと星屑と新しき日々と2016年01月12日

◆曇り。穏やかな日。nextday
◆昨日、成人の日にデヴィッド・ボウイの訃報が流れてきた。それこそ、僕が二十歳ぐらいの頃、ボウイはまさしくロック・スターとして世界中を駆け巡っていた。これほど〈ロック・スター〉という言葉が似合う人もいない。ビートルズもローリング・ストーンズもロッド・スチュアートもイーグルスも間違いなくスターだったけど、ただ一人、☆を背負うに似合う人を挙げろと言われたら、そこにデヴィッド・ボウイがいた。熱心なファンじゃない。その証拠に彼のアルバムは三枚ぐらいしか持っていない。それでも、ジギー・スターダスト以来、美しく紅く時には青白く燃える星のようなロック・スターの姿はずっと心の中にいた。どんなに憧れても完璧に手の届かない遠い遠い星として。
◆またひとつ、星が消えて、僕たちはボウイのいない世界を歩いていかなきゃならない。星屑の光を集めながら。
◆二十歳の頃、憧れていた人たちが消えていってしまう年齢にまでなった。新成人の皆さん、憧れをたくさん集めてください。好きなものをどんどん増やしてください。手が届かなくても憧れるのは、心に思うことは自由です。憧れるものや好きなものが増えていけばいくほど、人生は楽しくなります。その憧れを追うことに一生懸命になれるから。その憧れたものが消えていってしまう年齢になったとき、その数が多ければ多いほど、自分は何と幸せな時間を過ごしてきたことかと実感できます。どうぞ、ゆっくりと大人になって、それを確かめてください。確かめるために勉強して働いて遊んでください。世界を、巡ってください。この世に〈世界〉は山ほどありますから。
◆あなた方の〈新しき日々〉が、希望の光に包まれることを年寄りは願います。

アラバマ物語とヒーロー2016年01月10日

◆晴れたり曇ったり。夜になって猛吹雪。tokilla
◆今年は今のところマジで雪が少ない。このままだと記録を作りそうなほどに少ないのだが雪国の人は知っている。いつか必ず冬の野郎は帳尻を合わせてくることを。できればちまちまと降ってくれ。お願いだからドカッと来ないで。
◆疲れているときにふっと「あぁ映画が観たいなぁ」と思ってまだ観ていないDVDの棚を眺めていると、つい手に取ってしまうのは何も考えなくていい派手なハリウッド映画になりがち。重たい内容の映画や静かに染み入るような物語はやはり精神的にも良い状態のときに観ないと入ってこない。
◆この名作もそうだと思う。『アラバマ物語』。アメリカに巣くう差別の問題を描く物語だ。何かのデータで、アメリカ人が〈ヒーロー〉の1位に選んだのがこの映画の主人公、差別に立ち向かう弁護士のフィンチだという。名優グレゴリー・ペックが演じている。そういう人をヒーローの1位に選ぶところにアメリカの懐の深さと同時に、問題の根深さを示しているようにも思う。
◆僕も、〈ヒーロー〉を描きたいといつも思っている。幼い頃から彼らはすぐそこ、テレビや映画やマンガや小説の中にいて、その活躍にわくわくして胸を躍らせて育ってきたのだ。彼らに憧れて彼らのようになりたいとずっと思っていた。ひょっとしたら、今も思っている。
◆ただ、〈ヒーロー〉が活躍しなければならないということは、そこにはいつも相反する悪や憎しみや悲しみに彩られた〈何か〉があるということだ。言うまでもなく、光と影は背中合わせ。影がなければ、ヒーローも存在し得ない。光が強過ぎても人々はその眩しさに眼を閉じてしまう。
◆永遠のテーマなんだろうな。

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