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Diary

思い出すと幸せな気持ちになる曲は2016年12月07日

◆晴れたり曇ったり雪が降ったり。
◆音楽が大好きな中年のおっさんなので、自分で意識して音楽を聴き出してからもう四十数年になる。これまでも聴いてきたアルバムの数はきっと少なく見積もって一年間に100枚としても4000枚だ。100枚ってことはないのでおそらくは一万枚は聴いているだろう。iTunesにもきっとその半分ぐらいの曲数は入っていると思う。歌謡曲からロック、ジャズ、フュージョン、ブルーズ、フォークソング、ニューミュージック、J-POP、アメリカンポップス、フレンチポップス、ヘビーメタルなどなどなどジャンルは多彩だ。クラシックも少しはあるか。大好きなミュージシャンはたくさんいるし、思い出の曲もたくさんある。いつ聴いても眼の奥が熱くなるような曲もある。
◆その中に、大好き! と大声では言わないけれど、ふとした折りにそのメロディがふいに頭に浮かんできて、つい口ずさんでしまう曲も何曲かいろいろとある。あぁ良い曲だったよなぁ、もう知ってる人は年寄りでコアな音楽ファンだけだよなぁ、っていう曲だ。
◆たとえば、加藤和彦さんの『シンガプーラ』だ。今、若い女の子にシンガプーラと言ったら「ネコ大好き!」と言われてしまうだろう。違うんだ、ネコの種類じゃないんだ。今でいうシンガポールはかつて〈シンガプーラ〉という名前だったんだ。アジアのエキゾチックな情緒あふれるイメージでの〈シンガプーラ〉だ。どこかで聴ける人は聴いてほしい。ゆったりとしたアジアンテイストで、加藤和彦さん独特の浮遊感溢れる佳作というべき一曲だ。
◆初めて聴いたのはたぶん中学生の頃だ。まだインターネットも何もない時代。シンガポールなんて写真か映画かテレビで観るしか、しかもほとんどそんな機会もない頃だ。ただ、歌詞の〈熱い風かきまわす 羽広げる扇風機 西東 血が混じる あの子の瞳に魅せられた シンガプーラ 人生を忘れそうこのアジアの片隅で〉その雰囲気にだけ憧れた。
◆誰にでも勧める名曲、とは申し訳ないけどたぶん言えない。でも、きっと人生の中でふっと思い出すと幸せな気持ちになってつい口ずさんでしまう歌。魅せられた歌。そういう歌はきっと誰にでも一曲はあるんじゃないか。僕にとって『シンガプーラ』はそんな歌だ。写真の『それから先のことは』に収録されている。アルバムタイトルの『それから先のことは』も同じく名曲だ。

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