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Diary

お正月の思い出2016年01月02日

◆湿った雪が降る。雪はできればパウダースノーでよろしく。tokyokazoku
◆子供の頃の正月はとにかく賑やかだった。我が家は、細かい事情はプライベートなことなので省略するがとにかく親戚が集まる家だったのだ。多い時には四家族十数人が我が家に集まり泊まっていったりしていた。そういう当時のお正月の思い出はとにかく麻雀だった。僕たちがやっていたわけではなく、集まった父親たちがほとんと徹夜で麻雀をやっていたのだ。何故そんなにやっていたのかはわからないけど、とにかくやっていた。座敷にはもうもうと煙草の煙が立ちこめ、ジャラジャラと音が響き、正月のテレビ番組を観ている僕たち子供はうるさくてしょうがなかった記憶がある。「テレビが聞こえなーい」と文句を言っても「わはははは」と笑われて終わりだった。
◆そして不思議なのだが、そういう親戚が多数集まる正月なのにお年玉を貰った覚えがない。いや、貰っていたはずなのだがどうも記憶があやふやなのだ。これだけ記憶力が良くて子供の頃の話をさんざん物語にしている身なのに何故がそこの記憶がはっきりしない。中学や高校に上がってお金の現実味が増している年齢の頃を思い浮かべても、お正月のお年玉の記憶だけはあやふやなのだ。溜まったお年玉で何かを買ったという記憶も何故かない。どうしてかなぁと思う。
◆集まった従兄弟たちと一緒にお風呂に入って、座敷一杯に敷かれた布団にもぐって大騒ぎをしていつの間にか眠ってしまって、朝になって起こされたらお雑煮の匂いがしているのは、覚えている。近所に神社がなかったので車で行って、留守番をした人の分までおみくじを引いてきた。自分が小吉だったら中吉だった人と取り換えてもらったりした。
◆家の息子たちも、従兄弟たちと騒いでお年玉を貰って祖父祖母の顔を見て喜んでいたのだが、そんな子供の頃の正月の記憶は消えていくだろう。覚えてなくてもいい。ただ、無事に新しい年を迎えられたことを祝う気持ちだけ残っていれば充分ではないかと思う。

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