SHOJI YUKIYA OFFICIAL SITE sakka-run:booklover’s longdiary since 1996.12.18

Diary

『ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン』文庫です。2019年04月14日

◆ここのところずっと晴れて今日は気温も高め。
◆雪も一気に融けていって日陰などを除けばすっかり道路が出ている。油断してはいけないが、もう(峠とか走らないんであれば)タイヤ交換しても大丈夫。いつものこの時期に〈東京バンドワゴンシリーズ〉の文庫が届きました。『ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン』(集英社文庫)です。19日ぐらいには店頭にでるのではないかと。
◆シリーズとしては第12作目。オリンピックのように四作毎に出る〈番外編〉です。今回は昭和四十年代、若き我南人と、その妻になる秋実との出会いの物語です。したがってタイトルはビートルズナンバー縛りではなく、エルヴィス・プレスリーの名作〈ラブ・ミー・テンダー〉にしました。これは、ロックミュージシャンとしての我南人はそのバックグラウンドにビートルズ以前のロック・ポップス・ジャズ・ブルースがあるわけですが、さてどの辺の名曲にしようかなと考え、やはり親しみやすくかつ物語のイメージにピッタリの楽曲ということでこれを選びました。本編のビートルズナンバーを選ぶのは回を重ねるごとにちょっと悩むのですが、番外編はかなり自由なので楽しいですね。次回の番外編はどの時代の物語になって、どんな曲をタイトルにできるのか今から楽しみです。
◆内容は、興を削いではいけないのであまり触れませんが、長く楽しんでいただいている人ほどニヤリとする物語になっています。何せ我南人の父母である勘一とサチの……(以下略)。まだ我南人が二十歳ぐらいの頃です。既にレコードデビューして〈新しいロック〉を演るミュージシャンとして頭角を現しコンサートに明け暮れているある日、コンサート帰りに怪しげな男たちに追いかけられる女の子を助けます。その女の子が後に妻となり〈堀田家の太陽〉と皆に思われる秋実でした。何故秋実は怪しげな男に追いかけられていたのか? そこには当時の芸能界に巣くう大きな問題が……という感じです。カラーテレビが普及し始め、グループサウンズも出ていて、アイドルと呼ばれる人たちも出てきた頃の物語です。
◆文庫の解説はいつも書店員さんにお願いしているのですが、実は解説をしてくれた書店員さんは次からは物語の中に登場します(次の次ぐらいの新作だったかな? お名前だけですが)。お近くの書店の書店員さんが解説をしていたら「いつどんな役で出てくるか?」と、その辺りも毎年楽しんでいただければなと思います。
〈東京バンドワゴンシリーズ〉はこちらに集英社さんのサイトもあります。皆さんのLOVEのお蔭でもう次の新作『アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン』は14作目です。こちらは25日ぐらいから店頭に並ぶと思います。詳細はまた日記で。
◆番外編なので、いつも通りの堀田家の一時間のレギュラー放送(^_^;)とは違う〈二時間スペシャルドラマ〉です。面白かった! と、少しでも笑顔になっていただければそれで充分の〈ホームドラマ〉。よろしければ、またどうぞご一緒に。

ページトップへ