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Diary

どんな仕事でも、それは誰かのためになっている2018年04月07日

◆冷たい雨が降った日。
◆もちろん僕は野球ファンであり北海道日本ハムのファンだから大谷くんをずっと見てきた。そのマンガを超える活躍を目の当たりにして「底が知れん!」と何度叫んだことか。本当に彼は凄いんだ。50年間プロ野球を見続けているけれど、彼のような選手は初めてだ。僕自身はピッチャーよりバッターとしてやった方がいいと思っていたからメジャーに行っても打つ方は心配ないとは思っていたけれど、まさか、だ。現時点で三試合連続ホームラン。わかっていたのに、驚かされる。そして大谷くんの笑顔が日本にいるときより生き生きしているように見える。子供のときからの目標だったメジャーの世界に立つことができて本当に嬉しいんだろう。きっとまた僕らの想像をはるかに超える活躍を見せてくれるに違いない。
◆フィギュアの羽生くんといい大谷くんといい、同じ世代で世界を驚かせる才能がその翼を羽撃かせるのを見るのは、本当に嬉しい。気持ちがいい。まだこの日本も捨てたもんじゃないと思える。強いて長生きしたいとは思っていないけれど、こういう若者たちの凄い活躍を見られるんだったら、長生きするのも悪くないなと思える。
◆写真は大好きなミュージシャン中山うりさんの新譜〈カルデラ〉。
◆才能ある人を羨むことはある。僕もミュージシャンになりたかったけど才能がなかった。それを高校時代に周りのアマチュアミュージシャンたちに思い知らされた。僕には何ができるんだろうと悩んだ時期もあった。広告制作会社に入っても、同僚のコピーライターやデザイナーたちは皆僕よりも凄い人ばかりだった。だから、自分にできることを一生懸命やって、毎日勉強して、少しずつできることを増やしていって、給料分の仕事ができるようになって、そして自分の楽しみのために給料を使えるようになっていって。
◆どんな仕事でも、それは誰かのためになっている。自分の暮らしを豊かにするために働けば、それは誰かのためになっている。生きるってことは、同じ時代に生きている知らない誰かと一緒に暮らしているってことだ。お互いに毎日楽しく過ごしていくためにそれぞれの場所でそれぞれにできることをやっているんだ。そうやって皆が互いに幸せになるために過ごしていく。
◆だから僕は、知らない誰かを遠いところから罵倒したり威圧したりする人間を一切信用しない。たとえそいつがどんなに社会的に成功していようとも。

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