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Diary

愚かな戦争を美化してはいけない2017年04月06日

◆曇り。夜になって雨。
◆春の雨は少し嬉しい。雪解けの道路の汚れを洗い流してくれるから。北海道はこれからいい時期なんだけど、本当に雪解け後の道路っていろいろ汚れているんだよ(^_^;)
◆シンガーソングライターの加川良さんが亡くなった。まだ僕が小学生の頃から活動されていた方で、日本のフォークソングの草分けといってもいいミュージシャンだった。熱心なファンではなかったけれど、加川さんの『教訓』は今も心に残っている。国の偉い人が始めた戦争なんかで死ぬことはない。死ぬな。青くなって尻込みなさい、逃げなさい隠れなさい、と。今も歌える。
◆戦争映画が好きなことは前にもここに書いた。戦争はしてはいけない。もう二度と絶対にだ。でも戦争映画は好きだというジレンマを抱えながら生きている。
◆『宇宙戦艦ヤマト』は名作アニメであることは間違いないし、僕も当時は熱心に観ていた。主題歌を聴くと今も血湧き肉躍るし、今観ても楽しく鑑賞することはできると思う。先日その新作である『宇宙戦艦ヤマト2199』を遅まきながら、観た。丁寧に、そしてオリジナルに敬意を持ってしっかりと作られたアニメーションであることは間違いない。ただ、どうも違和感がぬぐえなかった。描かれる〈軍国調〉にだ。オリジナルに沿った設定だからどうしても〈軍隊・軍国〉〈地球のために、愛する人のために戦って死ぬ〉というポイントは外せない。そもそもが〈宇宙戦艦ヤマト〉なんだからそうならなきゃダメなんだけど、なんか、ちょっと嫌になった。制作側にはそんな意図はまったくないのはわかっているけれども、日本が起こした愚かな戦争を美化しているような、そんなふうに斜めに観てしまった。
◆繰り返すけど『宇宙戦艦ヤマト』に文句を言ってるわけじゃない。年を取った僕の感じ方が多少偏屈になってしまっただけだ。純粋に新しい『宇宙戦艦ヤマト』を楽しめなかった、というだけの話。
◆あと、これは本当にまったくいいがかりなんだけど、森雪はじめとする女性隊員をいやまったくけしからんけしからんとばかりにあんなにエロくしなくていいだろうとは思う(^_^;)。まぁこれも松本零士先生のオリジナルを生かしているんだからしょうがないんだけどねヽ( ´ー`)ノ
◆エンターテインメントとして、戦争はこれからも描かれていくだろう。それを楽しむつもりはある。でも、愚かな戦争をことさら美化する作品を作ってはダメだと個人的には思う。少なくとも僕は、書かない。書きたくもない。

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