SHOJI YUKIYA OFFICIAL SITE sakka-run:booklover’s longdiary since 1996.12.18

Diary

『花咲小路三丁目のナイト』が文庫になります。2018年11月28日

◆晴れたり曇ったり。寒いけど穏やかな一日。
◆『花咲小路三丁目のナイト』(ポプラ社)が文庫になります。12月1日頃に発売予定です。今日見本が届きました。
◆〈花咲小路シリーズ〉として書いてきたこの物語も、これで第四弾になっています。
◆実はこちらには特設サイトもあるんです。どこかのインタビューでも言いましたが、シリーズにしようなんて思っていなかったので、第一弾は『花咲小路四丁目の聖人』で、四丁目から始まったのです。単純に語呂が良いかな、と思ったんですよね。それで、二作目は一丁目に戻って『花咲小路一丁目の刑事』、『花咲小路二丁目の花乃子さん』、そしてこの『花咲小路三丁目のナイト』と続いてきました。その次の『花咲小路三丁目北角のすばるちゃん』はもう単行本で出ています。〈花咲小路商店街〉は四丁目までしかないので、この後も一丁目から四丁目の間でいろんなお店のいろんな人たちが主人公になっていく感じになる予定ですが、どこまで続くかはわかりません。売り上げ次第ですね(^_^;)。
◆三丁目にある〈喫茶ナイト〉は、この商店街で唯一深夜営業をしている喫茶店です。喫茶といいながら内情はレンタルビデオ屋のようなことをしています。おまけに〈夜の商店街を守るナイト〉なんていうふうに噂もされています。それもこれも店主の仁太が〈夜の人々の悩み相談室〉みたいなことをしょっちゅうしているからです。そこにやってきたのは、以前この商店街で暮らしたこともある仁太の甥っ子の望がやってきます。ある事情で会社を辞めてしまった望は、叔父である仁太と一緒に暮らしながら〈喫茶ナイト〉で働きますが、そこにやってくるのは……。というような物語です。
◆このシリーズはどこから読んでも一応話が通じるようにはなっていますけれど、どの物語でもたくさんの商店街の人間が出入りしますので、できれば一作目の『花咲小路四丁目の聖人』(ポプラ文庫)から読んでいただけると、大勢の人間関係をすんなり把握できるかと思います。また時系列も一作目からほぼ時の流れに沿って進んでいます。例外は、今現在連載中の『花咲小路一丁目の髪結いの亭主』ですかね。この物語だけは『花咲小路三丁目北角のすばるちゃん』の主人公で高校を卒業したばかりのすばるちゃんがまだ高校三年のときの時系列になっています。約半年ばかり戻る感じです。
◆実にユニークな人たちがたくさん住んで働いている〈花咲小路商店街〉の物語。今回も楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

暮らしていくのに思い出は必要ないが生きていくためには必要だ2018年11月23日

◆ついに雪が積もった。今日なんか午後からかなりの吹雪だ。
◆私が現在住んでいる江別市というのは札幌市の隣町なのだが、まぁ札幌のベッドタウンという認識で間違ってはいない。JRで札幌駅まで大体20分ぐらいだ。そこに蔦屋書店ができた。とても大きくて書店だけじゃなくてレストランなどのお店も揃っているちょっとしたショッピングモールだ。僕の本も置いてくれたらいいなぁと思っていたのだが、どうやら〈江別ゆかりの作家〉ということで棚にたくさん置いてくれているらしい。ありがたいありがたい。そんな話をしていたら今度は故郷の旭川市にある星野リゾートのホテルでは、ロビーに僕の本をけっこう置いてくれているという話がTwitterに。これも旭川市出身ということで置いてくれたのかな。ありがたい話です。
◆大体、おおよそ、概ねなんだが、旭川市と札幌市と江別市にそれぞれ20年ぐらい住んでいる(まだ60歳にはなっていないが)。高校卒業までの少年期から思春期を旭川市、働き出して結婚して子供が生まれるまでの青年期を札幌市、自宅を建ててそこで育った子供達が巣立った中年から今までを江別市といった感じだ。今では江別市がいちばん長いんだけど、会社で働いている時期には札幌に通い、仕事を辞めてからは自宅に篭る生活をしているので、正直なところ江別の町にはあまり詳しくない。同じように生まれ故郷の旭川市も高校までだったからそんなに詳しくない。やはり遊びまくった札幌の街をいちばんよく知っている。もちろん時が流れているのでお店とかにはすっかり疎くなってしまったけど、車を買って走り回った青年期だったから、札幌なら隅から隅までどこにだって案内はできる。
◆今も旭川には同級生や古い友人が数多くいる。もう滅多に会わなくなってしまったけれど、会えばあの頃の懐かしい昔話でいろいろ盛り上がる。札幌にはかつてのバイト仲間や元同僚や仕事仲間がたくさんいる。先日も元同僚たちと美味い飯を食って語ってきた。江別にはご近所さんはもちろん、子供たちの同級生がいて○○くんのお父さんだ、と、今も道ですれ違えば笑顔で挨拶してくれる。
◆淡い思いも、苦さ甘さも、幸せな夢も、遠い思いも、全部が思い出になってそれぞれの町に染みついている。今も、作られていく。思い出はいくらあっても荷物にならないけど金にもならない。でも、生きる力になる。

日々雑感2018年11月20日

◆東京は晴れ。札幌近郊は曇り。
◆一晩東京に行っている間に初雪が降ったようだ。といってもすぐに溶けてしまったのでまだまったく雪を眼にしていない。今年は観測史上最も遅い初雪になったようだ。このまま雪が降らなくても全然オッケーなんだけどまぁそうなると農作物とかも影響してくるのでね。過不足なく降ってくれ。そしてできれば少しずつ積もってくれ。毎日でも、少しだけ雪かきするなら運動不足になる冬場には本当にいいのだ。
◆昨日、東京では来月の単行本新刊『テレビ探偵』(KADOKAWA)の販促で対談とインタビューを受けてきた。誰と対談したかは後ほどのお楽しみに。しかし連続での対談とインタビューはやはり疲れる。普段喋らないからなぁ。以前〈東京バンドワゴン〉が人気になったときに確か一日4本のインタビューを受けたときがあったが、あのときはマジ人気俳優の映画のプロモーションでの苦労がわかったよ。スターは凄いよね。一日に4本どころじゃない数のインタビューを受けてニコニコして同じような質問に答えるんだからさ。いやマジで。
◆前にも書いたが東京の定宿が来年から全室禁煙になってしまう。もうかれこれ十年泊まっているから自分の家のように落ち着くホテルだったんだけど、部屋の中で一本も吸えないのはツライ。ホテルを探すのって意外と面倒臭いのだ。いくら部屋の様子がサイトで見られるからと言っても使い勝手なんかは実際に泊まってみないとわからないしね。今の定宿は本当に使い勝手も雰囲気も良かったんだ。ホテルマンとも顔見知りだったしさぁ。同じ系列の別のホテルはまだ全面禁煙にならないみたいだからそっちにするかどうか、次に東京に行くのは来年だろうから、そのときに考える。
◆まぁ喫煙者は既にマイノリティだ。あれこれ文句は言わない。過去の映画の喫煙シーンを消したりその時代のドラマを作るときに喫煙を無理にさせなかったりしたら、もちろん文句を言うが。
◆だからと言って今の朝ドラで喫煙シーンがまったくなくても文句は言わないよ。あのドラマの時代には特に男性はほぼ喫煙者でどこでもいつでも吸っていただろうけど、そんなシーンをいれなくたって素晴らしいものは素晴らしいんだからね。

もう冬支度2018年11月04日

◆小春日和と言っていい天気。ここのところずっと天気が良い。
◆すっかりここの日記の更新が途絶えてしまった。ただひたすら毎日原稿を書いているのはもちろんだ。っていうか毎日それしかしていない。どこにも出かけていない。ずーっと家にいる。まぁ散歩をしたりイオンに買い物に行ったりはしているけれど。つまりここに書くネタもほぼないのだ。おまけに近頃は本当に原稿を書く体力がなくなってしまっていて、以前なら一晩で書けた量が一週間かかったりする。つまり、他のことに気が回らない状態なのだ。なので、ここの更新もついつい滞ってしまう。困ったもんだと思うがこればっかりはどうしようもない。とにかく地道に原稿を書き続けるしかない毎日なのだ。
◆何もここに書くことがないとはいえ、日々の暮らしに様々なことはある。たとえば法事だ。いち社会人として大人として家族のある身としてはそういうものにもきちんと顔を出さねばならぬ。まぁこういう特殊な仕事をしているので「忙しくて行けない」と言えばそれなりに皆は納得してくれるのだがそうもいかない。つまりきっちり大人の責任を果たしている。
◆そういえば、久しぶりに元同僚たちと会ってきた。広告制作会社で働いていた頃の同僚たち数人と一年に何度か会って旨い酒やら旨い料理やらを食べているんだけど今回は一年ぶりかもしれない。全員が今も広告の仕事を(あ、僕は違うがまぁ同じ類いの仕事だ)しているが、一人を除いてフリーの人間ばかりだ。いつも男三人女二人の五人でそして全員五十歳過ぎのおっさんとおばさんばかりだ。五十過ぎのおっさんとおばさんでどんな話をするのか。もちろん自分と自分の身の回りの健康と病気と葬式と老人の話ばかりだヽ( ´ー`)ノ。これはもうどうしようもない。そういうものなのだ。そして僕が心筋梗塞をやって以来初めてあったのその話も延々としていた。そうしたら、支払いに向かうとお店の店主が「黒ニンニク、心臓にいいですよ」とボソッと言ってきた。何でもご主人も心筋梗塞をやったんだとか。「それ以来食べているんですけど、いいですよ。今たくさんあるんで良かったら差し上げます」と。僕の話が聞こえていたらしい。初めて行ったお店なのに何ていい人なんだろうと、喜んで黒ニンニクをたくさん貰ってきた。妻と二人で食べていたんだけど、しばらく食べ続けようかと話している。
◆北海道はもう冬支度に入っている。ご近所の皆さんも次々とタイヤをスタッドレスに替えている。庭の木々の冬囲いもどんどん進んでいる。季節は巡る。今年の冬はどんな冬になるだろうか。

『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』が出ます2018年10月07日

◆雨。台風から温帯低気圧に変わるといういつもの北海道上陸パターン。
◆また日記の更新の間が空いてしまいましたが、ありがたいことに相も変わらず締切りに追われ続けています。体調は、まぁぼちぼちです。そしてもう気温はすっかり秋の気温。まだ暖房は点けていないので、家の中が薄ら寒い。室温は25度ぐらいはあるんだけど忍び込んでくるのは秋の空気です。
◆そんな日に届いた見本は、もう間もなく発売の単行本新刊『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』(祥伝社)です。〈マイ・ディア・ポリスマン〉シリーズの第2弾ですね。
◆東京近郊の架空の町〈奈々川市坂見町〉が舞台です。元々は門前町だったので〈東楽観寺〉というお寺に続く商店街があり、その〈東楽観寺〉の門の横にあるのが〈東楽観寺前交番〉。そこにやってきた元刑事である若き警察官〈宇田巡〉と、出逢った当時は女子高生だった〈楢島あおい〉。この二人の恋を背景にして、二人の友人や町の人たちが織りなす〈ちょっと事件めいた出来事〉を綴っていくのが〈マイ・ディア・ポリスマン〉シリーズです。これもシリーズにするつもりはまったくなかったのですが(^_^;)、お陰様で第1弾が好評だったのでシリーズ化。今は第3弾である『夏服を着た恋人たち マイ・ディア・ポリスマン3』がこちらの〈コフレ〉で連載スタートしました。
◆第2弾である『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』は、あおいが高校を卒業する春から始まります。巡とあおいはお互いの好意を確認し合い、おつきあいを始めていました。もっとも女子高生と警察官なので、目立つことはしないでひっそりと。でも、あおいが卒業してしまえば話は別です。マンガ家としてデビューが決まっているあおいは晴れて社会人。未成年というところはあるものの、堂々と巡とデートできるとウキウキしています。その嬉し恥ずかしの卒業式の日。無事に式も終わって帰ってきたあおいは、交番に着く前に気配の怪しい人物をコンビニの前で見つけます。明らかに交番を見張っているのではないかという気配。不審に思ったあおいはその天才的な掏摸の技を使って何者なのかを探ろうと懐のものを狙いましたが、そこにあったのは〈警察手帳〉。何故私服刑事が交番を見張っているのか? そもそも刑事であった巡が何故〈東楽観寺前交番〉に制服警官としてやってきたのかという謎があったのですが、そこに絡んだ何かなんだろうかとあおいは心配します。一方、巡は同級生である公太から〈化け物に荷物を盗まれた〉と聞かされますが……。という感じで話が始まります。前回と同じく、大きな事件は起こりませんが、今回は巡が刑事を辞めさせられた理由に大きな謎があり、新たな登場人物も増えます。またマンガ家としてデビューしたあおいもそれに巻き込まれていきます。
◆図らずもシリーズ化したこの物語、坂見町というごくごく普通の、東京近郊の町に住む人たちの過去や今の問題を〈東楽観寺前交番〉を中心にしてゆるくかつ賑やかにそして若い恋を取り混ぜ爽やかに描いていきます。楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

ページトップへ