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Diary

『ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン』文庫です。2019年04月14日

◆ここのところずっと晴れて今日は気温も高め。
◆雪も一気に融けていって日陰などを除けばすっかり道路が出ている。油断してはいけないが、もう(峠とか走らないんであれば)タイヤ交換しても大丈夫。いつものこの時期に〈東京バンドワゴンシリーズ〉の文庫が届きました。『ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン』(集英社文庫)です。19日ぐらいには店頭にでるのではないかと。
◆シリーズとしては第12作目。オリンピックのように四作毎に出る〈番外編〉です。今回は昭和四十年代、若き我南人と、その妻になる秋実との出会いの物語です。したがってタイトルはビートルズナンバー縛りではなく、エルヴィス・プレスリーの名作〈ラブ・ミー・テンダー〉にしました。これは、ロックミュージシャンとしての我南人はそのバックグラウンドにビートルズ以前のロック・ポップス・ジャズ・ブルースがあるわけですが、さてどの辺の名曲にしようかなと考え、やはり親しみやすくかつ物語のイメージにピッタリの楽曲ということでこれを選びました。本編のビートルズナンバーを選ぶのは回を重ねるごとにちょっと悩むのですが、番外編はかなり自由なので楽しいですね。次回の番外編はどの時代の物語になって、どんな曲をタイトルにできるのか今から楽しみです。
◆内容は、興を削いではいけないのであまり触れませんが、長く楽しんでいただいている人ほどニヤリとする物語になっています。何せ我南人の父母である勘一とサチの……(以下略)。まだ我南人が二十歳ぐらいの頃です。既にレコードデビューして〈新しいロック〉を演るミュージシャンとして頭角を現しコンサートに明け暮れているある日、コンサート帰りに怪しげな男たちに追いかけられる女の子を助けます。その女の子が後に妻となり〈堀田家の太陽〉と皆に思われる秋実でした。何故秋実は怪しげな男に追いかけられていたのか? そこには当時の芸能界に巣くう大きな問題が……という感じです。カラーテレビが普及し始め、グループサウンズも出ていて、アイドルと呼ばれる人たちも出てきた頃の物語です。
◆文庫の解説はいつも書店員さんにお願いしているのですが、実は解説をしてくれた書店員さんは次からは物語の中に登場します(次の次ぐらいの新作だったかな? お名前だけですが)。お近くの書店の書店員さんが解説をしていたら「いつどんな役で出てくるか?」と、その辺りも毎年楽しんでいただければなと思います。
〈東京バンドワゴンシリーズ〉はこちらに集英社さんのサイトもあります。皆さんのLOVEのお蔭でもう次の新作『アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン』は14作目です。こちらは25日ぐらいから店頭に並ぶと思います。詳細はまた日記で。
◆番外編なので、いつも通りの堀田家の一時間のレギュラー放送(^_^;)とは違う〈二時間スペシャルドラマ〉です。面白かった! と、少しでも笑顔になっていただければそれで充分の〈ホームドラマ〉。よろしければ、またどうぞご一緒に。

魂に刻まれたものがある2019年03月31日

◆天気は良いけれど気温は意外と低い。まだ春は少し遠くにいる北海道。
◆また随分と更新していなかった。毎日変わりない暮らしを送っているからなんだけど、いろいろと変わっていくものはある。
◆歌手であり、そして俳優であったショーケンこと萩原健一さんの訃報が飛び込んできた。東京から帰ってきた夜のことだ。あまりのことにディスプレイを見つめたまま少しの間呆然としてしまった。忌野清志郎さんが亡くなったときと同じぐらいショックだった。初めてその姿を見たのはもちろんグループサウンズの雄であったザ・テンプターズのボーカリストとしてのショーケンだった。その頃は僕もまだ小学生だったからさほどの印象はなかったのだけど、何よりも俳優となった『太陽にほえろ!』のマカロニ刑事役だ。そして『傷だらけの天使』だ。カッコよかった。とにかくカッコよかった。ドラマの中の生き方は最低でも、最高のアウトローだった。そして『前略おふくろ様』『祭りばやしが聞こえる』『風の中のあいつ』エトセトラ……。萩原健一さんがそこに立っているだけで風が吹いてくるような気がした。中学生だった僕の考え方に大きな影響を与えたのは『俺たちの旅』という中村雅俊さんのドラマだったのだけど、萩原健一さんのドラマは演じた生き様は僕の魂みたいなものに生きるための傷を刻みつけてくれた。それは、心に力を与えてくれる傷だ。そういう傷をつけてくれるものが多ければ多いほど、人生は豊かになると思う。もっと、観ていたかったけどショーケンはさよならを言ってしまった。ありがとうございました! と、思いっきり腰を折って頭を下げる。向こうで会えるように、生きていく。
◆東京には打ち合わせの他に試写会にも行ってきた。これは仕事絡みなのだけど、そのうちにお知らせできると思います(まぁあの何度もお会いしてお話させてもらっている大物監督にまた会ってきたんですけどねヽ( ´ー`)ノ)。
◆あと、4月に発売する『アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン』のサイン会については、4月に入り次第詳しい情報をアップできると思います。
◆次男が大学を卒業して就職した。今頃は職場で研修を受けている頃だろう。住まいは職場から近い独身寮だ。社会人としての新生活とはいえ、彼は高校も大学もずっと寮やマンションの一人部屋で暮らしているから一人暮らしは慣れたものだろう。頑張れ、と。そして寝床と飯は用意してやるから辛かったらいつでも帰ってこいと。あとキャッシングはするなとかどんなに親しい友人でも保証人にはなるなとかネットの詐欺には気をつけてそして女性は泣かすなと言っておいたヽ( ´ー`)ノ
◆平成がもうすぐ終わる。時代は、確かに変わる。50数年生きてきて驚くほど変わってきたのをこの眼で見てきた。どんなふうに変わっていっても、その時に新しい風を吹かすのは若い人たちだ。生きることを楽しんでほしい。生きているから楽しいんだと感じてほしい。

『ストレンジャー・イン・パラダイス』が文庫になります2019年03月14日

◆暖かい日が続いたけど少し寒さが戻ったみたい。
◆三寒四温とは本当にそう。そうやってだんだんと春が近づいてくる雪国だけど、今年はマジで雪解けが速い。何だかあっという間に四月か? ってぐらいに雪が融けて行った。二月にドン! と大量に降り続いて一気に積雪量が増えたので余計にそう感じるのかも。そんなときに届いたのは『ストレンジャー・イン・パラダイス』の文庫版。中公文庫です。

◆〈晴太多〉という架空の田舎を設定して、観光地もないし名産もない限界集落を再生するために東京から故郷である晴太多に戻ってきた主人公〈土方あゆみ〉と、同級生や、環境を求めてやってきたIT企業の皆さんやその他もろもろの奮闘と葛藤と、そして自分自身の人生を見つめ直して行く物語です。何故こういう物語を書こうと思ったのかはあまり覚えていないんですが(^_^;)、確か当時担当編集さんと話していて〈限界集落〉を舞台にした物語はどうだろう、と言った覚えがあります。
◆〈晴太多〉というちょっと変わった架空の地名はまったくのインスピレーションです。場所の設定は神奈川県の某所をイメージしていますが、実際には僕が幼い頃に過ごした曽祖父の田舎の印象が色濃く出ていると思います。当時でも珍しかった茅葺き屋根の家で、本当に〈ザ・日本の田舎〉というところでした。そこには牛小屋や鶏小屋があったり、五右衛門風呂もありました。僕の年齢でも五右衛門風呂に入ったことがある人は数少ないはずです。思えば貴重な体験をさせてもらったなぁと思います。
◆文庫版には文芸誌に掲載した〈2030年の晴太多〉を舞台にした短編も収録しています。ちょっとだけ近未来の物語ですが、もちろん本編に登場した皆が出てきますし、彼らの次世代である若者たちの物語でもあります。楽しんでもらえたら嬉しいです。



卒業は人生に何度も訪れるだろう2019年03月02日

◆街が霞むほどにPM2.5が凄かった。
◆少し気温が低くなっていたけれどそれでもプラスだった。どんどん雪解けが進んでいる。これから雪国はどんどん汚くなってしまう季節なんだ。雪なんか融けるのと埃で黒くなっていくし、今まで雪に隠れていたゴミなんかもやたら出てくる。雪国では卒業の頃は桜ではなくとにかく汚いのだヽ( ´ー`)ノ
◆三月は卒業式がやってくる。今まで過ごした学舎に通うにもそれで終わり。クラスメイトたちとも別れてそれぞれに新しい場所へ向かう門出の日になる。皆様ご卒業おめでとうございます。大学生だった我が家の次男も卒業式はまだ先だけど、無事卒業の認定が来たようだ。就職も既に決まっているので、彼は今月末にはもう新社会人として、一人の大人として自分の人生を歩き始めることになる。
◆我が家の子育ても、終了だ。もう彼に渡していた学費と生活費の仕送りを入金することもない。もちろん親にとっては子供はいくつになろうと自分の子供でしかないからこれからも彼の人生をサポートし続ける。たまに電話があれば「金あるか?」と訊くだろう。ひょっとしたら「お金を貸してください」と泣きついてくるかもしれない。っていうか私も若い20代の頃に親に泣きついたことが何度もあるヽ( ´ー`)ノ
◆とはいえ、これからは子供たち中心ではなく、夫婦二人のこれからの人生を中心に考えればいい。子育ても卒業なのだ。
◆何かからの卒業は、学校だけじゃない。人生において卒業する場面はきっと何度かやってくる。結婚だってある意味では卒業だろうし、子供ができたときもそうだ。それまでの人生からは卒業して、がらりと変わる暮らしがやってくる。
◆自分のことを考えればそれまでミュージシャンを目指していたことを諦めて、就職を決めたときもそうだろうし、30歳のときに作家になると決めたときも、そして14年間勤めた会社を辞めたときもそうだ。今までいたそこから卒業して新しい人生を歩み始めた瞬間だったと思う。
◆大人なら誰もがそう言うだろう。「人生は甘くない」と。厳しいことも辛いことも悲しいことも山ほどやってくる。そういう人生で、夢と希望は生きていく力になる。学生時代に思ったり願ったりした夢や希望をどうか忘れずに、そのままにして新しい人生を歩んでほしい。忘れずにいれば、いつかその夢と希望を叶えるために今いるところを卒業する日が訪れるかもしれない。
◆夢や希望を叶えるための武器は、実は、夢や希望をその胸に抱えている人は、もう既に手に入れているはずだから。

春は始まりの季節2019年02月23日

◆晴れ上がってどんどん雪が融けていく。
◆今期は雪が少ないな、と思っていたら二月になってからどかんと降って来やがって結局ここに家を建ててから20年、ベスト5に入るぐらいの積雪量になってしまった。本当に続けざまに雪が降ったので道内あちこちでもう勘弁してくれという声が上がっていたのだ。先日母たちの様子を見に深川市や旭川市に行ってきたが、相当いっぺんに降ったと話していた。まぁよくあることなのだけど、ここのところ、たぶん三年ぐらい江別市の我が家近辺は雪が少なかったのでね。けっこう雪かきはきつかったよ。
◆球春だ。プロ野球はそろそろキャンプを終えて練習試合やオープン戦に入ろうとしている(オープン戦はもうなくしてもいいんじゃないかって思うけどね)。そしてJリーグは昨日から始まり今日は一斉に初戦を迎える。プロ野球では我が北海道日本ハムは、攻撃陣の充実ぶりが目立っている(王選手がいいぞ!)。同じく北海道コンサドーレ札幌もそうだ。新戦力である攻撃陣の決定力に期待が高まっている。日ハムはもちろん優勝を狙える戦力だが、やはりまだ投手陣が弱い。もしも投手で誰か予想外の選手が二人ぐらい活躍してくれたらイケるかもしれないが、まずはAクラス入りが目標だろう。コンサは、優勝は無理だ。そのメンタリティに届くのにはチーム全体の経験値が浅い。ACL出場を狙うのが、高望みではあるけれど昨季の活躍を考えればそこに目標を設定するのが無難なところか。もしも今期ACL出場が叶ったのなら、その翌年からは優勝を目指せるか。それぐらいサッカーにおいてはメンタリティが大事なんだ。
◆ここの更新もメンタリティの部分だ(^_^;)。一度長く更新を休んでしまうと日々の執筆に追われてなかなかできなくなる。そもそもネタがないんだけど。
◆たくさんの執筆依頼が来ている。中には、まだ言えないけど「やっぱりそれが来たかー」という大きな依頼もある。本当に近頃は執筆体力が衰えてしまっているので、根本的なところでなんとかしなきゃなと思っているんだ。
◆春がやってくる。新しいスタートを切るのにはいい季節だ。我が家も次男が大学を卒業して社会人になる。二人の息子の部屋もこのまま物置と化していくのをどうにかしようと思っている。暮らしを整えるのには、いい季節になっていく。
◆この春に新生活を始める人も多いだろう。たくさんの望みを持ってほしい。希望や野望だ。どんなに小さくてもいい。ささやかでもいい。心に望みを抱えていないと、そこへ向かって足は進まないんだ。

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