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単行本 : 文庫本 : アンソロジー

アンソロジー

tanpen2「短編ベストコレクション 現代の小説2008」日本文藝家協会編 徳間文庫

掲載されたのは祥伝社さんで書いていた〈ミュージシャンシリーズ〉の中の一編で『唇に愛を』。たぶん70年代頃の音楽業界を舞台にした、売れないバックバンドの連中の奮闘と愛を描いた短編。モデルにしたのはどのバンドか、判る人にはすぐに判ってしまうと思う(あくまでもフィクションです)。こうやって諸先輩方に並んで掲載されると、なんだか身が引き締まる思いだ。

utage1a「utage 宴」北の作家書き下ろしアンソロジー  柏艪社(単行本)

柏艪社さんという札幌の出版社さんが北海道在住の作家さんだけで編んだアンソロジー。僕は『Fishing with My Brother』という短編で参加している。特に北海道を舞台にした作品というわけではなく、地方都市に住む、天才でわけありの大学生の兄と、兄思いの高校生の妹の他愛ない物語。キャラクターとして気に入ったので、いずれどこかでまた会いたいと思ってる。

hb1「HeartBeat」青春音楽アンソロジー  ジャイブ(単行本)

ジャイブさんという出版社からの、青春と音楽というテーマで編まれた本。僕は中学生で放送部の男の子が主人公の『piecemaker』という作品で参加。中学校で放送部だったのは実は僕自身で、その辺の体験なんかも作中には反映されている。この作品、実は短編連作で、今後定期的に出されるジャイブさんの本で展開するつもり。なお、タイトルが、拙作『HEARTBEAT』とかぶっているのはまったくの偶然。

sisya1「七つの死者の囁き」アンソロジー 新潮社 新潮文庫

新潮社さんから始めての文庫参加作品になる。『小説新潮』に掲載した〈バクシリーズ〉の一編。もともとこの〈バクシリーズ〉は、〈人生が二度あれば〉という特集で書いた短編のときに生まれたもの。続き物にする予定はなかったのだけど、計らずも続き物にドンピシャの人物〈バク〉が生まれてしまったのでそれからも続いている。時を超えて人々の前に現れるバクはけっこうお気に入りだ。これからも活躍してほしい。

over1「Over the Wind」青春スポーツアンソロジー ジャイブ(単行本)

ジャイブさんという出版社からの、青春とスポーツというテーマで編まれた本。僕は前作「HeartBeat」から引き続き中学放送部の男の子が主人公の『piecemaker』で参加。中学校で放送部だったのは僕自身だし、扱った剣道も小さいころにやっていたものだ。武道の中でもメジャーではあるけどそれほどやってる人数は多くないであろう剣道。なので「昔やってました」という人と会うと一気に親近感が増してしまう。礼に始まって礼で終わる武道。たぶん、少しは礼儀正しい少年になっていたような気がする。

yume1「眠れなくなる 夢十夜」小説新潮編集部編 新潮文庫

『小説新潮』の特集、夏目漱石の『夢十夜』へのオマージュとして書いた短編『輝子の恋』が収録されたアンソロジー。連載している〈バクシリーズ〉の一篇として書いた。夏目漱石は明治の文豪と呼ばれる作家の中では唯一心の師と仰ぐ人。その夏目漱石の特集に参加する作家として選ばれたというのは本当に光栄。作品にはいろいろ漱石作品へのオマージュを重ね合わせましたが、どれだけわかってもらえるかは不安。

tanpen2009「短編ベストコレクション 現代の小説2009」日本文藝家協会編 徳間文庫

昨年に引き続き、掲載されたのは祥伝社さんで書いていた〈ミュージシャンシリーズ〉の中の一編で『明日を笑え』。拙著『うたうひと』にも収録されている。判る人にはすぐに判ってしまうドリフターズのことをフィクションとして描いた短編だけど、実はもっと書きたい。許可していただけるのなら、彼らの一代記をあくまでもフィクションとして書いてみたい。
二年連続で選んでいただいたけど、さらに気も身も引き締め、書いていこうと思う。

bokuuta2「ぼくの歌が君に届きますように」 ポプラ社(単行本)

版元は変わったけれど、青春と音楽というテーマで編まれた本。僕は前作「Over the Wind」から引き続き中学放送部の男の子が主人公の『piecemaker』で参加。今回は、学校生活の中で大きなイベントの文化祭をテーマにしている。思い出せば文化祭はとにかくまぁ馬鹿騒ぎをしていたような気がする。幸せなことだろうけど、僕は学校生活には幸せな思い出しかない。これで三回目の登場となる彼らともすっかり顔馴染みになった。またどこかで会えることを願ってる。

tabidachi1「旅立ち。十の物語」メディアファクトリー文庫

「卒業」をテーマにしたアンソロジーに参加。僕の作品は『あなたが生まれた季節』。女の子の卒業に、お母さんとお父さんの物語を絡めた家族小説。女の子を主人公にした物語は、実はとても書きやすく感じる(読者が共感してくれるかどうかは別の話だけど)。姉が二人いたという環境の影響もあるだろうし、小さい頃から少女漫画ばかり読んでいたのもあるかもしれないな、と思う。部屋にあるコミックはたぶん少女漫画の方が多い。