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2012年11月1日(木) 日々
◆晴れたり曇ったり。saikouno
◆月曜から実家にいる。旭川市だ。北海道第二の都市であり人口は確か36万人ほどもいたはずだと思って調べたら今は少し減って34万人ほどらしい。北日本では札幌・仙台に次いで三番目に人口が多い都市。ここで僕は高校卒業程度までを過ごした。実家に一人暮らす母は老境に差し掛かりあちこち不具合もあるのだが、近くに住む姉が普段は面倒を見てくれている。姉が所用のときにはこうして僕が数日泊まり込むこともある。作家という職業をやっている利点ではある。今日本に住む多くの人が抱えている老いに関する問題は我が家にもやってきている。こればっかりは何をどう考えようと変わりようもない。誰かが面倒を見るか見ないか、見ないのならどうするかという選択をするだけの話だ。その選択に自分で責任を持てばそれでいい。
◆いずれ、そう遠くない将来に僕の息子たちもその問題を抱え込む。そのときに子供たちの負担にはなりたくない。まぁ人生の機微として多少は頭を悩ませてやりたい気もするし悩ませてやろうかと思うが(^_^;)。それでもやはり自分の人生を誰かの手には委ねたくない。できればコロッと逝きたい。まぁそればっかりはどうにもならないので運命に身を委ねるしかないんだけど。写真は映画『最高の人生の見つけ方』。
◆まだやり残したことがあるなんて思いもないし、もういつ死んでもいいとも思わない。ただ、日々を、毎日をきちんと生きる。そして、できるだけ楽しむ。それだけ。
◆そして日ハムは大誤審もあってボロ負け。まぁそれ以前に負けパターンではあったもののあれはない。正直一戦目の二つのデッドボールも言いたくなかったのでぐっとこらえていたのだが。大量失点で負けた二試合は死球と演技での誤審誘導じゃねぇか。北海道民なめんじゃないぞ。優しくて温かい人柄なんてのは幻想だぞ。

11月3日(土) 日々
◆冷たい雨がしとしとと。shibukayou
北海道日本ハムファイターズは敗戦。また2勝4敗で日本シリーズを終えた。まぁ敗因というのは後から考えればいくらでも意味付けできるけれど、あえて、相手チームの巨人を悪く言うのではなく、身内に厳しいことを言えば新人監督だった栗山監督の経験値の無さと、絶対的エース不在つまりダルビッシュがいない穴がここに来て響いたということなんじゃないかな。ダルがいれば、確実にもう一勝は稼げたはずだから。巨人のあれやあれは言うまい(言ってるけど)。まぁ楽しませてもらった。来季はぜひともダルに代わる絶対的エースを育てていただきたい。
◆写真は〈渋さ知らズ〉の新譜〈渋彩歌謡大全〉。まぁ確実にアンダーグラウンドなフィールドにいるバンド、いやそもそもバンドとは言えないぐらいの凄まじさを持った音楽的集団。でもこれはカバーアルバムなので普通の人々にも少しとっつきやすいかもしれない。どんなフィールドのアーティストも飲み込む度量を持った集団だから僕も入りたいなぁと思う。
◆あまりにも忙しすぎるせいかいろんなことを少し楽しめなくなっている自分がいるのがわかる。何かで気分転換したり、テンションを上げる工夫をしなければと思う。忙しいのはありがたいことなのだ。頑張れ俺。
◆季節は冬へ向かっている。何ヶ月もの間、雪に閉ざされる北海道の冬は厳しい。でも、その冬を耐えれば春はやってくる。必ずやってくるのだ。

11月7日(水) 日々
◆雨がしとしと。aerosmith
◆締切りに追われて気ばかりが焦ってどうにも余裕がなくてここの更新が滞りがちだ。毎日の日記代わりにつけておくと後で何かと便利なのでできるだけ書こうと思っているのだけど。過去の日記へのリンクも壊れたままで直そうとは思っているのだけど。
◆田中真紀子とかいう人の件を挙げるまでもなく世の中はバカが多い。はるかぜちゃんの件もそうだ。いちいち腹を立てているとマジで執筆に影響してしまう。どうにかしてああいうバカ達を駆逐する方法はないものかと延々と考えてしまうからだ。何度も書くが、基本的にはバカは相手にしない方がいい。田中さんみたいに相手にしなきゃならないバカもいるんだけどそのときは徹底的に正面からぶつかった方がいい。
◆死ぬ覚悟を持てばいい、と、亡父は言っていた。幼くして両親を亡くした父はどうせ独りきりだしお国のために死ぬ覚悟で戦争に行った。結局戦地に行く前に戦争が終わってしまったのだが、一度死ぬ覚悟をしたからそれからの人生に怖いものはなかったと言っていた。もちろん、人生に辛いことや苦しいことはついて回るものだけど、いつ死んでもいいんだと思っていれば大抵の事は乗り切れると。今の時代に死ぬ覚悟は必要ないだろうけど、何が起こってもそれを静かに受け止めようという気持ちを折りに触れて思うことは必要じゃないか。それは、ある種の覚悟ではないか。腹を据えた人間は強い。心の強さはそのまま他人への優しさに繋がるはずだ。と、自戒を込めて。

11月8日(木) 日々
◆晴れ。穏やかな日。tinker
◆どうも今年の晩秋、北海道ではアブラムシの大量発生が起きているようだ。twitterでそう書いたらアブラムシとはゴキブリのことですかと訊かれてしまった。違いますよー(^_^;)。北海道にはゴキブリがいないですからね(チャバネはビル街にはいるけど)。こちらで言うアブラムシは体長1ミリ2ミリの小さな羽虫です。
◆我が家近辺は田んぼを宅地化した新興住宅地なので周りはまだ田んぼだらけ。その分、虫も豊富だ(^_^;)。ここに住むようになって、札幌中心部ではまったく見かけなかったおケラやマイマイカブリや大きなゴミムシやガムシやとにかく多種の虫たちと過ごしている。その虫たちとももうじきお別れ。雪虫が盛んに飛び回っている今日この頃、雪虫が飛ぶと、雪ももうすぐ降り出す。雪に閉ざされる冬はやってくる。写真は映画『裏切りのサーカス』。原作の素晴らしさを十二分に引き出した名作だと思う。
◆久しぶりに連ドラを観ている。是枝監督『ゴーイングマイホーム』だ。どこのような連続ドラマに作り上げるのかと興味津々だったのだが、やられっ放しだ。巧いと唸るしかない。映画の手法とテレビドラマの手法をまるで騙し絵のように表現している(と、僕は感じる)。脚本は、およそ小説では表現できないものを映像とセリフの絶妙な匙加減で進めている。とにかく毎回「まいった」と言っている。大体僕は是枝監督の映画には全部やられっ放しなのだ。僕が表現したくないものをじんわりときれいにあぶり出すように見せてくれる。精進しなきゃと思わせてくれる。

11月9日(金) 東京
◆晴れ。穏やかな日。avengers
◆毎年いつもこの時期に東京に来るのだけど、今回はイレギュラー。福井県立図書館さんに講演でお呼ばれしたので、明日福井に向かう。今日はもうすぐ発売される『スタンダップダブル!』(角川春樹事務所)の新刊インタビュー。角川春樹事務所さんにお邪魔して、インタビューを受けました。
◆明日お伺いする福井の皆さん、福井県立図書館の皆さんどうぞよろしくお願いします。
◆作家はもちろん人それぞれ物語の書き方は違うと思う。インタビューを受ける度に自分の創作方法などを改めて考えるのだけど、方法というほどのものはない。たぶん僕は、わかりやすく言えばどこまでも天然なのだ。思いついたものを思いついたままに書いて行けばそれで物語が成り立ってしまう。もちろん推敲の重要さは理解している。推敲もするのだけど、最初に考えた道筋がいちばんいいという結論に至ることがほとんどだ。アイデアさえ思いついたら、後はアドリブでやるのがいちばん性に合っているとでも言えばいいか。
◆まぁしかしもう40冊も書いているんだから自分なりのやり方というのを見つけてないと困るよね。もう40冊も書いているのにこの程度かと自分が嫌になることもあるのだけど。
◆満足なんか一生しない。落ち着いてなんかいられない。書いてくれと言われれば書けるだけ書く。休みたいとか遊びたいとかそんなこといっぺんでも思ったらそんときゃ死ね。

11月10日(土) 日々
◆東京も福井市も晴れ。shiawase
◆福井県立図書館さんに講演会にお呼ばれして行ってきました。東京から新幹線と特急を乗り継いで福井市へ。福井には宮下奈都さんがいるのに何故僕を北海道から呼ぶんだと思いながらヽ( ´ー`)ノ。まだ新しいとても立派な図書館でした。そしてお客様もたくさん(たぶん100人ぐらい)来ていただいて本当にありがとうございました。遠くの街から来ていただいた方もいらっしゃって嬉しかったです。まぁ大した話はできなかったのですが、多少なりとも喜んでいただけたのではないかと思います。事前に質問用紙を配って回収してそれに答えたので非常に楽でした(^_^;)。作家は作品だけ書いていればいい、とは言うものの、ファンの方とお会いできるのも嬉しいです。福井の皆さん、また機会がありましたら会いましょう。ありがとうございました。
◆そして宮下奈都さんが会場に来てくれたので、講演会終了後のサイン会に巻き込んでしまいました(^_^;)。『つむじダブル』(ポプラ社)を持ってきてくれた方もたくさんいらっしゃったので良かったです。宮下さんありがとうございました!
◆小説家だからといって特別な人間ではなく、むしろ僕はいつも言ってますがまともに会社勤めもできなかったろくでなしです。『つむじダブル』にも書きましたが、全ての芸術作品は真っ当に生きる人たちへのエールだと僕は考えています。僕の作品を読んで、明日も頑張ろうと少しでも思ってくだされば嬉しいです。

11月13日(火) 『スタンダップダブル!』
◆晴れ。穏やかな日。standupw
◆締切りに追われて気ばかりが焦る日々。見本が届きました。もう店舗に並んでいるかもしれません『スタンダップダブル!』(角川春樹事務所)です。お付き合いのなかった角川春樹事務所の偉い方から連絡を貰ってお会いしたら「スポーツものはいかがですか?」と言われて「ほう」と(^_^;)。これまでスポーツものは書いたことありませんでしたからね(『ピースメーカー』で剣道部のことをちらっと書いたことはありましたが)。でも、ご存知の方もいるでしょうが僕はスポーツ大好きです。野球小僧だったし、サッカーサポーターです。それじゃあ、ドラマになりやすい野球で、と書き出したもの。実は最初は〈魔球〉を投げるピッチャーの物語を書こうと思ったのですが(^_^;)、いろいろ考えて高校野球ものになりました。物語の中で高校野球の監督がいろいろと独自の野球理論を展開していますが、全部常日頃僕が考えていたことです。楽しかったですねー。やはり男と生まれたからには一度はやってみたいのが野球とサッカーの監督ではないでしょうか。故郷である旭川市の小さな高校の野球部は、全員が一丸となってある事情から甲子園を目指します。そして彼らの中心メンバーにはある秘密があり、さらに、彼らを取り巻く大人たちにも実は秘密があり……と、物語は野球のシーンだけではなく、大人たちのドラマも満載です。言ってしまいますが、連載開始してすぐに続編も決まりました(^_^;)。主人公たちの学校の名前は、〈神別高校〉です。彼らの挑戦を楽しんでもらえれば嬉しいです。
◆僕らが小学生の頃、放課後の遊びの基本は〈三角ベース〉でした(草野球のことですよ)。近所の公園でいつも野球をやっていました。自転車のスポークには軟球が常にはさまっていましたし、バットも荷台のところに挟んでありました。グローブは使い込まれてくたくたになっていました。今でも、あの日にボールを追いかけた公園の様子はしっかりと思い出すことができます。

11月14日(水) さよなら森光子さん
◆雨が降ったり晴れたり。jikandesuyo
◆また訃報が飛び込んできた。女優の森光子さんが亡くなられた。92歳。大往生といってもいいが、あまりにも淋しい。僕の中で森光子さんはずっとドラマの中の〈おかみさん〉だった。お姉さんでもお母さんでもおばあちゃんでもなくて、〈おかみさん〉なのだ。訃報が入る度にここで書いているけれど、小さい頃からブラウン管で活躍していた俳優さんたちが、それも素晴らしい方々がお亡くなりになっていく。仕方のないことなんだけど淋しい。森光子さん、ありがとうございました。お疲れさまでした。写真はホームドラマ『時間ですよ』。久世さんの名作のひとつでもある。
◆そしてサッカー日本代表はワールドカップ最終予選をオマーンとアウェイで。日程的にもそして気候的にも厳しい試合になることはわかっていたし、負けのパターンも覚悟していた。引き分けでも御の字と思っていたんだけど見事2-1で勝利。底力というものをしっかりと見せてもらえた試合だった。そしてザッケローニ監督の采配も見事だった。傍目には引き分け狙いと思われたところを、選手たちがポジションチェンジの妙を攻撃的な意識で捉えてしっかりと決勝点をもぎ取った。控え選手の意識の高さも感じ取れた。これで、ワールカップ出場をほぼ手中に収めたと言っても過言じゃない。十二分に満足できた試合だった。ちょっと心配なのはDFの吉田かなぁ。どうしてあんなに元気がなかったんだろう。単純にコンディションが悪かったのならいいのだけど。

11月21日(水) 日々
◆雪が積もった。xmaseve
◆一週間も更新が空いてしまった。ただひとえに仕事を受けすぎて締切りに追われすぎて手も足も頭も動かなくなっているという状態故です。この先もこの状態が年明けまで続きますので、たぶんここの更新が途絶えがちですが生きています。Facebookやtwitterには出没してますのでそちらで生存確認してください。お願いします。
◆この一週間何をやっていたかというのはもちろんただひたすら書いていた。本当にそれだけ。それ以外何もしていない(マジで)。〈飛び出せどうぶつの森〉を少しだけやったって? まさかそんなご冗談をヽ( ´ー`)ノ
◆世の中で何が起こっているのかもわからないけどとりあえず選挙があることは知ってる。どうせまたぞろ代り映えしない結果になることだろう。この国の政治は本当にダメだ。一度壊滅させるしかないと思うんだけどそれにはどうしたらいいもんだか(いや手段があるのはわかってるけどさ)。
◆新刊『スタンダップダブル!』(角川春樹事務所)のサイン会を、ジュンク堂書店旭川店さんが開いてくれることになりました。ありがたいお話なのですが、お客さんが来てくれるかどうかマジで心配です(^_^;)。旭川は故郷とはいってももうそこを離れて33年経ってます。親戚もいないし、同級生やかつての友人たちが来てくれればいいけどなー。旭川市及び近郊の皆様、どうぞよろしくお願いします。12月15日(土)午後三時からです。新刊を買ってくださった方に整理券という流れになると思いますが、詳細はジュンク堂書店旭川店さんまで。
◆写真は山下達郎さん『クリスマスイブ』のスペシャルパッケージ。そういう季節になってきましたね。

11月24日(土) 日々
◆雪が降ったり晴れたり。shojiboushi
北海道日本ハムが札幌駅前通りでパレード。栗山監督がこの時期の風物詩にしたいと言っていたがその通りだね。毎年紙吹雪が舞う光景を見られたらいいな。よさこいソーランなんかよりはるかにとんでもなく良い。
◆そしてコンサドーレ札幌は今季ホーム最終戦。例によって負けたが、ゴンこと中山雅史選手がようやくJ1のピッチに戻ってきた。しかしわずか数分だった。どうせ出すのならせめて15分は出せよと石崎監督には文句を言いたい。来年、ゴンが札幌にいるのかどうかはまだわからない。個人的にはいてほしいが、予算と戦力のことを考えると微妙だ。コーチ兼任選手というのはゴンは考えないのだろうか。最終戦も出てほしい。せめて15分走り回ってほしい。来季もコンサにいてほしい。
◆僕はボランティアというものをしたことがない。何故かといえばわがままな人間だからだ。自分のエネルギーは作品を書くことだけに使いたいからだ(もちろん目の前に困っている人がいたのなら、弱き人がいたのなら手を差し伸べるが)。今の自分に出来ることは作品を書き続けて評価を得て収入を増やして、寄付をすることだ。幸い、どん底の期間は過ぎて生活は多少の余裕を持てるようになった。海外旅行に行きたいとも思わないし高い車が欲しいとも思わない。本とDVDは買う。服も人に会うときにはきちんとした格好したいので買う。あと煙草とコーヒーと三度の飯。それ以外は別にいらない。あの日から始めた、皆さんが本を買ってくれて、そして僕に入ってくる印税からの〈日本赤十字〉〈あしなが育英会〉〈国境なき医師団〉〈セーブ・ザ・チルドレン〉への寄付は毎月継続しています。ありがとうございます。これからも死ぬまで続けます。

11月27日(火) 俺らが買わずに誰が買う
◆吹雪いたり雷が落ちたりもう大変な日。rollingstones
◆北海道は大荒れの一日だった。暴風雪の影響で大規模な停電があったり事故があったり。幸い我が家近辺ではさほどひどくもならなかったが、踏切事故でJRが止まったりもした。まぁ慣れているとはいえ、厳しい冬に突入だ。
◆CDが、音楽が売れないと叫ばれて何年経ったろう。ダウンロード販売とか質の低下とかあれやこれや問題はあるだろうし議論は必要だけど。僕は音楽がなかったら生きてこられなかった。音楽があったからこそ今ここに立っている。あの頃の思い出には全部音楽が一緒にある。素晴らしいミュージシャンと素晴らしいスタッフが作り上げた〈円盤〉があったから、人生は楽しいと思えた。買おうと思う。CDが出るならCDを買う。才能ある、素晴らしいミュージシャンに敬意を表して彼等の作品を買う。こんな厳しい時代、酸いも甘いも噛み締めてきた俺ら中年が買わないで誰が買うってんだ。若い頃は、飯を抜いてでも金を貯めてあの黒い円盤を買ったじゃないか。デートに使う金はなくても音楽を買う金はなんとかしたじゃないか。ボロボロのアパートに住んでいてもピカピカのステレオを持っていたじゃないか。レコードショップのプレーヤーの前に立ち続けてずっと視聴していたじゃないか。俺らが買わずに誰が買う。
◆もちろん小説も映画も漫画も全部そうだ。良いものは、どんなに高いものでもきちんと買う。中年の底力なめんなよ。