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Diary

未来の話をしよう2016年03月11日

◆東京は曇り。少し小雨も。goodwill
◆ちょっと所用があって昨日から東京。担当編集さんとお昼を食べたりお話をしたり。明日北海道へ帰ります。
◆3.11。あの日から五年。あの日のことを忘れたりはしない。すぐに〈東京バンドワゴン〉シリーズの印税を被災者の方へ寄付したことを皆さんに報告して大勢の方に受け入れてもらえた。その後、日本赤十字、国境なき医師団、あしなが育英会、セーブ・ザ・チルドレンへの寄付はずっと続けている。
◆未来の話をしよう。いまだに苦しむ被災者の方は大勢いる。それとは別に、今の日本が世界がどういう方向へ向かっているか。未来を生きる子供たちのためにやらなければ、考えなければならないことは何か。
◆とはいえ、僕らは庶民だ。普通の人々だ。何か大きなことを成し遂げる力も智慧もないかもしれない。日々の暮らしで精一杯だ。じゃあ、できることはなにか。子供たちをきちんと育てることだ。その子育てだってうまくいかないことが多過ぎる。保育園や幼稚園の問題も大きい。今の日本が子育てに素晴らしい環境だなんてとても言えない。
◆それでも、だ。日々の生活はつましくても、美味しいものを作って食べさせることはできる。皆と仲良くしましょうと教えることはできる。人に優しくしようねと育てることはできる。いい物語を、映画を、音楽を与えることはできる。子供がいなくても、周りの子供たちに優しく心の強い人に育ってほしいと願い、それを自分の行動で示すことはできる。簡単だ。笑いかければいい。良いことをしていたら褒めればいい。悪いことをしたら叱ればいい。それが、未来だ。
◆世の中は嫌な言葉であふれ返っている。その言葉を意志の強さで撥ね除けることはできる。仮にその言葉に染まってしまったとしても、洗い流してもう一度真っ白な気持ちになることはできる。一度洗いさらした布が風合いを帯びるようにその人は以前より強くなるだろう。未来を、諦めない。今日という日に、その気持ちをさらに強くする。
◆ま、格好の良いことを言っても自分は締切りのことでいっぱいいっぱいなんだが(^_^;)。
◆頑張る。書くよ。

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