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Diary

片岡義男さんとハニームーン2016年01月09日

◆晴れたり曇ったり。kataoka
◆相変わらず締切りを抱え過ぎて東京に行ってる余裕などなかったのだけど。でも、あのお方に「ぜひ」とお誘いを受けてはたとえ親が危篤でも行かないわけにはいかない。と、いうぐらいの大人物と一緒に食事をして親しくお話をするという恐悦至極な時間を過ごさせてもらった。しかも、まだわからないけれども、「どうかね、一緒に仕事をしてくれないかね?」などというもったいないお言葉をいただいた。いやーびっくりですよマジで。もうスケジュールはぱっつんぱっつんなのでちょっと戦々恐々としているんだけどどうしよう。
◆どなたなのかはいろいろと大人の事情があるといけないので内緒。
◆東京で編集さんといろいろ話していて、やはりあの時代の〈片岡義男〉さんは凄かったという結論になった。今の若い読者の方は片岡義男さんのことを知らないかもしれない。幸せだと思う。今から片岡義男作品を堪能できるんだから。
◆ただ、やはり時代の空気というのはある。あの時代に(僕が高校・大学の頃)片岡義男さんの小説が次々に出版されたというのは神様が仕組んでくれたとびきり幸せで豪華なハニームーンだったのかもしれない。そう思えるぐらいに、片岡さんの小説は完璧な空気感を醸し出していた。物語の中の一場面一場面、一言の台詞がすべてパーフェクトな美しさとメロディを奏でていた。
◆僕の中で矢作俊彦さんは〈心の師〉だけど、片岡義男さんは〈心の兄貴〉だ。たぶん僕が死ぬまで片岡さんの背中が向こうに見えている。
◆あ、片岡さんと会ってきたわけじゃないからね。矢作さんでもないよ。別ジャンルの大物。いやーそれにしても一時代を築いた人は違うわホント。

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