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Diary

かつて夢見た国2017年11月04日

◆曇り一時雨。少しずつ冷え込んできた。
◆スペインが独立問題で揺れている。この間はイギリスでもそういう問題が湧き上がっていた。そもそもヨーロッパの、いや世界の歴史は征服戦争の歴史だということを僕らは歴史の授業で習っている。イギリスは大昔からイギリスではなかったしフランスもスペインもドイツもロシアもあらゆるところが元々ひとつの国だったわけじゃない。その辺は日本人である僕らはいまひとつ感覚的にはどうしても理解できない部分かもしれない。
◆でも、実は日本だってかつてたくさんの国に分かれて征服戦争を行っていた時期があった。みんな大好き〈戦国時代〉だ。織田信長が豊臣秀吉が徳川家康がその他多くの武将が〈自分の国〉を守り、拡げるために戦っていた時代があったのだ(まぁ北海道はほぼ無関係と言ってもいい部分なのだけど)。元々が同じ民族(たぶんね)でありそして既に〈日本人〉になって久しい現代に生きる我らには意識できないところが多いだろうけど、たとえば尾張国だったり美濃国だったり甲斐国だったりそれぞれが別の〈国〉として争っていたわけだ。それを統一し260年に亘って江戸幕府として統治してほぼ今の統一国家である〈日本〉を作り上げた徳川はやっぱり凄いことをやったんだなぁと感心する。まぁその後の倒幕や廃藩置県や明治の世を作り上げた連中も凄いし、大正昭和の愚かな世界戦争を経てまた生まれ変わった日本が今の地続きの日本だろうけど、やっぱりその基盤は江戸時代にあったんじゃないかと個人的には思う。
◆国は、時代で揺れるものだと思う。その揺れを悪夢とさせるかより良き時代への胎動とさせるか。あの土方歳三たちが夢見た蝦夷共和国のように、かつての日本の歴史から外れた位置に存在する北海道がその中心になってもいいと思うのだけど、まぁそんなことにはならないだろうなぁ。

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