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Diary

音楽があるから、僕の物語が書ける。2017年07月22日

◆晴れたり曇ったり。
◆相変わらず締切りに追われていて日記の更新も間が空いてしまう。夏本番になる前に記録的な暑さが続いていたけれどここのところは落ち着いている。まぁ北海道の夏はこんなものよね、という感じだけどあまりにも暑かったものだから一気に夏が終ってしまった感もなきにしもあらず。まだ7月なんだからもうちょっと短い夏を楽しませてくれよ。
◆仲良くしてもらっているミュージシャン〈踊ろうマチルダ〉くんが遊びに来た。プライベートなことなので詳しくは言えないけど、遊びに来られる環境なのだ。以前に会ったのは4年前のRSR(ライジングサン)のときだったので、4年ぶりか。マチルダくんは、7年ぶりのオリジナルフルアルバムの完成間近で、そのデモを持ってきてくれたのだ。ありがたくじっくり聴かせてもらった。詳しいことは9月に発売になってからここでじっくり書こうと思うけど、傑作だ。素晴らしいアルバム。代わりといってはなんだけど僕の新刊を上げたヽ( ´ー`)ノ
◆インディーズのミュージシャンと小説家はフリーという立場ではまったく同じだ。たとえば〈踊ろうマチルダ〉は日本各地のライブハウスでライブをやってお客さんからお金を貰う。小説家で言えばそれは出版社から依頼されて原稿を書いて原稿料を貰うのとまぁ同じだ。ミュージシャンはアルバムを作ってそれを売ってお金を得る。小説家は連載が終わったら単行本にしてもらって印税を得る。まぁ同じだ。ライブと連載で日銭を稼いで、アルバムと本でまとまったお金を稼ぐのだ。何より同じなのは、ファンの皆さんが自分たちの作品を愛してくれるから、喰っていけるのだ。本当にありがたいよね、と二人で頷きあっていた。
◆そんなような話をしながら、マチルダくんは僕の家にあったアコースティック・ギターをぽろぽろ弾いてくれたけど、ミュージシャンになりたくてなりたくて、でもなれなかった男としては本当に羨ましくてしょうがない。彼の指先から音楽が溢れ出してくるのだ。まぁそれを言ったら僕も指先から物語を紡ぎ出しているのだけど。〈踊ろうマチルダ〉くんは僕よりも二十歳も若い。息子と言っても通用する年齢だ。彼がこの先にどんな音楽を紡ぎ出していってくれるのか、楽しみでしょうがない。
◆僕は、音楽なしでは生きられない。音楽があるから、僕の物語が書ける。

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