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Diary

花は花、という日々雑感(つまりネタがないいつもの日々)2017年05月17日

◆何日かぶりで暖かい日。どうやら時期外れの寒波は過ぎ去ったらしい。
山川直人さんという漫画家さんがいらっしゃる。好きな漫画家さんで大体の本は買っていると思う。先日、その山川さんの同人誌販売会に僕の担当編集ガールが行ってきたようで「そういえば小路さんも山川さん好きだった!」と思い出してくれて、一冊買ってきてくれた。しかも為書き入りのサインまで貰って!(Iちゃんありがとう!)山川さんとはTwitterでは繋がっているので僕のこともわかってくれたらしい。本当にありがとうございました。
◆本を購入してくださるのは本当にありがたい。何せその一冊一冊の売り上げに僕らの生活がかかっている。著者だけではなく、実は装幀の絵を描くイラストレーター(写真なら写真家)、装幀デザインをするデザイナー、印刷会社の方々、出版社の方々、書店員さん。ざっくり言ってもそれだけの人たちの生活もかかっている。読者の方が気に入って買ってくれる本にはそれだけたくさんの人が関わり、生計を立てている。暮らしている。
◆図書館でしか借りない、という読者の方もいるだろう。それもありがたい。好きで読んでくれるのだ。僕もお金がない時期にはいつも読みたい本を図書館で借りていた。生活が苦しくても好きな本を読めるっていうのは本当に助かるんだ。辛い現実を忘れさせてくれる物語の世界に入り込めるのは、何より心の支えになる。古本屋もそうだ。多くの場合そこで買われる本の利益は僕らには入らないけれど、それで好きになってくれる新しい読者がいるかもしれない。図書館や古本屋を利用していても、もしも機会があったら「この本が好き」とどこかで声を上げてほしい。それが、好きな作家がまた本を書けることに繋がるかもしれない。そしてまたもしも余裕ができたら、新刊書店さんで購入してほしい。
◆小説家になって大抵の本なら担当編集さんに頼めば貰える立場にはあるんだけど、特別な場合は除いて本はいつも自分のお金で買っている。仲良しの作家さんの本も買う(めちゃくちゃ売れてる人の本は買わないこともあるヽ( ´ー`)ノ)。著者謹呈で貰うことも多いけど、そういう本も買う。武士は相身互いだ。
◆音楽は大昔の曲がリバイバルヒットすることがけっこうあるけど、小説は滅多にないだろう。突然の映画化とかドラマ化なんていう場合ならあるかもしれないけど、かなり確率は低い。でも、細くても長く愛されればいいなぁ、誰かの胸の中に残ればいいなぁと、無理矢理に写真に持ってきた〈ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2〉に話を繋げてみたヽ( ´ー`)ノ
◆大輪の花を咲かせなくても、花は花。ひっそりと咲き続けて誰かが愛でてくれればそれでいいなぁ、とも思う。もちろん、大きく花開く分には何も問題ないんだけどヽ( ´ー`)ノ

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