継続は力なりというのは真実かもしれない2017年04月20日
◆東京は晴れ。
◆もうすぐ、25日ぐらいに発売の『ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン』のサイン本を作るために東京に来ている。その他にも打ち合わせやらなんやら。思えばもう10年ぐらいこの時期には東京に何度か来ることになっている。非常にありがたいことだ。
◆作家になって10年以上経ち、その度に上京していれば定宿もできる。僕の場合は10年近く東京駅のすぐ近くのホテルがそれだ。ほぼ直結しているので雨の日でも濡れないであちこちに行けるので便利。自分の家以外でこんなにも泊まるところは他にないので(実家より泊まっている)、第二の家と言ってもいいんじゃないか。たまに東京以外の街に泊まって、その帰りに東京に来てこのホテルの廊下を歩くと「あぁ帰ってきたな」という気分にもなる。たまにしか旅をしない僕でもこう思うのだから、全国くまなく廻っているミュージシャンなどはいろいろとあるんじゃないだろうか。
◆写真のアルバムは竹原ピストルさんのもの。今や注目のミュージシャンだけどインディーズでの活動歴も長い。かなりあちこち廻っているんじゃないかと思う。僕の大好きな、そして友人のミュージシャン〈踊ろうマチルダ〉も実は会おうと思えば会える状況に今はなっているんだけど、彼も常に日本のどこかを廻っているので中々会えない。
◆苦労した才能ある人が日の目を見るのはどんなジャンルでも本当に嬉しい。自分が才能あるのに昔は苦労したとか言うつもりはこれっぽっちもないが、デビューの頃はまるで食えなかったのに今は明日の米の心配をしないでいい状態なのは事実。何がきっかけになるかなんて本当にわからない。僕の場合は3年目に出した『東京バンドワゴン』で曲がりなりにもそういう状態になったのだけど、何故これが注目されたのかは今もってまったくわからない。書き方を変えたとか手応えがあったとかも一切ない。その時に運が巡ってきたのかな、と言うしかないのだ。
◆ただひとつ言えるのは、続けてきた、ということか。努力は必ず報われるとは言えないけれど、継続は力なりというのは真実かもしれない。