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Diary

美味しいおやつを食べるために頑張るんだ2017年04月13日

◆ここ二日ばかり冬に逆戻りしてしまった北海道。でも明日からまた気温が上がるとか。
◆ちょっと更新できなかったけれど相変わらず世の中がどんどんキナ臭くなっているような気がする。政治家はやっぱりどいつもこいつも信用できない。もし僕に向かって握手でもと手を伸ばしてきた政治家がいたら笑ってその手をパシーン! と払いのけてやろうと思う。もちろん「いや実はファンなんです。全部読んでます!」とかありがたいことを言ってきたらしっかり笑顔で頭を下げて握り返すヽ( ´ー`)ノ
◆僕たち庶民に国を変える力なんかない。一票の重みなんか所詮夢だ。と、諦めたらそこで終わりだ。諦めないでいい。ここはひとつ皆で美味しいおやつでも食べようじゃないか。たいやきでもパンケーキでもパフェでも煎餅でも何でもいい。一日一個、美味しいおやつを食べるために、「美味しい!」と笑顔になるために、毎日真面目に一生懸命働いて、給料を貰うのだ。自分の働くところを守るんだ。自分で決めたその仕事に誇りを持って、美味しいおやつを食べるために頑張るんだ。
◆それでいいんじゃないか。声高に叫べなくても、社会を変えられなくても、美味しいおやつを食べるために毎日をきちんと過ごすんだ。それは立派な戦いじゃないのか。世界を歪めようとする頭の捻くれた連中に「冗談じゃないですよ私はあそこのスイーツを食べたいんだから邪魔しないでよ!」と肘鉄食らわしてやらないか。
◆もちろん、おやつじゃなくても、仕事帰りの一杯の酒と旨い肴でも可。その旨い物を味わえる幸せを守るために生きる。働く。それが庶民の戦い方のひとつだ。捻くれたもしくは頭のあったかい連中と同じ土俵に立つな。美味しいおやつを食べるための、旨い酒と肴を食べるための升席をどんどん増やしていこう。しょうもない土俵を埋め尽くすぐらいに。
◆あ、すみません僕は喫煙者なので、換気のしっかりした区切られた喫煙席で皆様にご迷惑を掛けないようにしますんで。いやすみません申し訳ない。そこだけ勘弁してください。

愚かな戦争を美化してはいけない2017年04月06日

◆曇り。夜になって雨。
◆春の雨は少し嬉しい。雪解けの道路の汚れを洗い流してくれるから。北海道はこれからいい時期なんだけど、本当に雪解け後の道路っていろいろ汚れているんだよ(^_^;)
◆シンガーソングライターの加川良さんが亡くなった。まだ僕が小学生の頃から活動されていた方で、日本のフォークソングの草分けといってもいいミュージシャンだった。熱心なファンではなかったけれど、加川さんの『教訓』は今も心に残っている。国の偉い人が始めた戦争なんかで死ぬことはない。死ぬな。青くなって尻込みなさい、逃げなさい隠れなさい、と。今も歌える。
◆戦争映画が好きなことは前にもここに書いた。戦争はしてはいけない。もう二度と絶対にだ。でも戦争映画は好きだというジレンマを抱えながら生きている。
◆『宇宙戦艦ヤマト』は名作アニメであることは間違いないし、僕も当時は熱心に観ていた。主題歌を聴くと今も血湧き肉躍るし、今観ても楽しく鑑賞することはできると思う。先日その新作である『宇宙戦艦ヤマト2199』を遅まきながら、観た。丁寧に、そしてオリジナルに敬意を持ってしっかりと作られたアニメーションであることは間違いない。ただ、どうも違和感がぬぐえなかった。描かれる〈軍国調〉にだ。オリジナルに沿った設定だからどうしても〈軍隊・軍国〉〈地球のために、愛する人のために戦って死ぬ〉というポイントは外せない。そもそもが〈宇宙戦艦ヤマト〉なんだからそうならなきゃダメなんだけど、なんか、ちょっと嫌になった。制作側にはそんな意図はまったくないのはわかっているけれども、日本が起こした愚かな戦争を美化しているような、そんなふうに斜めに観てしまった。
◆繰り返すけど『宇宙戦艦ヤマト』に文句を言ってるわけじゃない。年を取った僕の感じ方が多少偏屈になってしまっただけだ。純粋に新しい『宇宙戦艦ヤマト』を楽しめなかった、というだけの話。
◆あと、これは本当にまったくいいがかりなんだけど、森雪はじめとする女性隊員をいやまったくけしからんけしからんとばかりにあんなにエロくしなくていいだろうとは思う(^_^;)。まぁこれも松本零士先生のオリジナルを生かしているんだからしょうがないんだけどねヽ( ´ー`)ノ
◆エンターテインメントとして、戦争はこれからも描かれていくだろう。それを楽しむつもりはある。でも、愚かな戦争をことさら美化する作品を作ってはダメだと個人的には思う。少なくとも僕は、書かない。書きたくもない。

コーヒーと煙草が教えてくれた2017年04月03日

◆晴れ。風もなく穏やかな天気。
◆雪解けもかなり進んでいて、もう日陰や屋根の下などに雪が残っている程度。渡る風もすっかり春らしく柔らかくなっている。ふきのとうもたくさん顔を出している。ようやく北国の春支度も整ってきた。新入学、新入社員の皆さんにとっても、新しい春に新しい生活の始まりだ。
◆そもそもがまともに〈仕事〉をしようなんて考えたこともなかった。振り返ってみると初めて〈仕事〉を意識したのはコーヒーと煙草だったと思う。
◆高校生の頃から喫茶店に入り浸っていた。そこは中学の先輩が働いていた喫茶店で、拙著『ダウンタウン』(河出書房新社)で描いた喫茶〈ぶろっく〉だ。あの物語は半自伝的とも言える物語で、喫茶〈ぶろっく〉は実際に旭川市にあった店で、僕は常連だった。高校生の僕はただ〈ミュージシャンになる〉としか思っていなかった馬鹿な男で、世の中の事なんか何にも知らなかったし、知ろうとも思っていなかった。
◆でも、喫茶店に入り浸るためには当然お金が必要になる。当時の高校生のお小遣いでコーヒー代を払っていてはあっという間になくなってしまう。アルバイトをしなきゃ、何にもできないことに気づいて、バイトを始めた。
◆働いてバイト代を貰ってそして煙草を買って店に行ってコーヒーを注文する。そして、音楽が流れる中でカウンターで美味しいコーヒーを飲んで煙草を吹かして常連の皆と語り合い笑いあう。その時間が何よりも好きだった。学校にいる以外は、自分の家にいるより店にいる時間の方が長かった。
◆自分の好きなことをするためには、その時間を手に入れるためには、働かなきゃならない。コーヒーと煙草で、僕はそれを知った。正直、今もあんまり変わらない。好きな本と、好きな映画と、煙草とコーヒーを手に入れるために、それを楽しめる時間と場所を得るために、稼いでいる。もちろんそれは家族を養うことに繋がっているわけだけど、根本はそこだ。
◆自分と、自分に繋がる人たちと幸せな時間を過ごすために、働く。物語を、書いている。

北海道のフィールド・オブ・ドリームス2017年04月01日

◆晴れたり曇ったり。
◆昨日はプロ野球が開幕して、実は北海道日本ハムの開幕戦を札幌ドームまで観に行ってきた。残念ながらボロボロの敗戦。まぁ開幕の気分は味わえたからよしとするし、今日は勝ったからね。そしてまずは打者でスタメンに名を連ねている大谷くんの凄いこと。本当にね、僕は打者大谷の方がいいと思うんだ。彼なら史上初めての五割打者にもなれるんじゃないかと。つまり、打者は三割で一流と言われている野球の常識をぶちやぶってくれるんじゃないかと。
◆その北海道日本ハムだけど、札幌ドームを捨てて自分たちの球場、ベースボールパーク設立のために動いている。今のところは札幌近郊である北広島市が有力な候補地だ。札幌市も引き止めにかかっているけど、市政として何ともお粗末としか、いや「お前ら馬鹿だろ」としか言い様のない状況になっている。確かに札幌ドームは多目的ドームホールではあるけれど、そもそも日本ハム(と、コンサドーレ札幌)ありきで建てられたものだ。収益の三分の二ぐらいは日ハムに頼っている(たぶん)。それなのに、この十年間札幌市は自分たちの利益しか考えてこなかった(おそらく)。だから日ハムは出て行こうとしている。この危機的状況を前にしてもまだ何も考えていない(そう見える)。まぁあくまでも憶測だけで書いてしまっているので、中には真剣に考えている札幌市側の方もいるんだろうし、そういう方々には大変申し訳ない。でも、今表出している状況を考えると馬鹿としか思えない。
◆ファンとしては〈北海道日本ハム〉なのだから、球場がどこにできようと応援するし、行けるものなら球場まで観に行って応援したい。でも、札幌から離れれば入場者が確実に減ることは小学生でもわかることだ。それなのに、日本ハムは札幌以外でもやむなしと思っている節もある。それぐらい今までの札幌市の日ハムに対する姿勢が酷いってことだろう。日ハムに出て行かれたら確実に割を食ってしまうであろうコンサドーレ札幌もいい迷惑ってもんだ。コンサは自力でドーム球場を建てる力はないからね。
◆一体どうなるのか。ファンは見守ることしかできない。できれば、北海道のプロスポーツがますます発展する明るい未来を描けるような形で決着していただきたい。

ヒーローは物語の中にしか現れない。だから書くんだよ。2017年03月26日

◆晴れ。穏やかな天候。しばらく好天が続くような北海道。
◆サッカー日本代表は見事な試合を見せてくれた。何よりも誰よりも今ちゃんことガンバ大阪の今野だ。北海道コンサドーレ札幌でプロの道を歩み出した今野(あの頃は若手三羽ガラスと呼ばれたんだよね)。ベテランの味どころじゃない、これが代表選手だという圧倒的なパフォーマンスを攻守にわたって見せつけてくれた。今野と久保、そして川島の活躍に隠れちゃったけど、キャプテンマークを巻いたDF吉田が本当に頼もしくなった。怪我人がまた出てしまったけど、次のタイ戦は圧倒的な力の差を見せつけてほしい。
◆野球はオープン戦も終った。後は数日後の開幕を待つばかり。今年はどこが優勝するのか、楽しみに一年観戦する。
◆映画『シン・ゴジラ』のDVDが届いたので、心ゆくまで隅々まで観ようと思う。特典映像が何よりも楽しみでしょうがない。
◆ニュースを見ていると本当にゴジラでも現われてくれないもんかと思ってしまう。ゴジラが東京にやってきたらあの本当にどうしようもない政治家や官僚どもも自分が何者であるかを思い出して必死に国民を守ろうと使命感に燃えてくれるんじゃないかと淡い期待を抱く。彼らに本当に国民のことを考えさせるには怪獣か宇宙人の襲来しかないんじゃないか。情けなさすぎて涙すら出ねぇよ。フランス革命を起こした市民たちの気持ちがわかるわマジで。
◆ヒーローは物語の中にしか現れない。そんなことはわかってる。だから書くんだよ物語を。

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