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Diary

子育てについて思ったこと2016年10月12日

◆晴れたり雨が降ったり。kramer
◆秋の深まりがひしひしと感じられるが、CSが始まった。個人的にはリーグ優勝で七割方満足しているので、後はお祭り気分。勝っても負けても試合を楽しみたい。で、大谷くんが7回1安打ピッチング。そして3打数1安打1犠打。何をやらせても凄い男は本当に凄い。そして近頃は若者らしく素直に感情を表現している(ガッツポーズとか声でね)。良いことだと思う。
◆僕は子育ては終わっている。次男がまだ大学生で金は掛かるけれども二十歳を過ぎればもう社会的にも大人だ。自分の責任において行動しなきゃならない。もちろん、社会人である長男も二人とも僕の子供なのだから、親として死ぬまでそれぞれの人生を応援し、できることはしてあげるけれど。
◆子育て中のお父さんお母さんの悩みは、よくわかっているつもりだ。子供同士仲が良かったはずなのに成長するにつれて合わなくなったみたい、とか、その逆に子供同士は仲が良いのに親同士で揉めたりとか。単純に子供の成績が悪いとか(^_^;)、いつまで経っても○○ができないとかあれこれあれこれ、本当に子育ての悩みって尽きないものだ。どうすればいいんだろうと考えても、正解が見つからないことが多い。そもそも正解なんてたぶん、ない。きっと我が家も正解を見出せないまま時が過ぎていって、幸いにもそれが大きな問題になることもなく子供も大きくなって巣立っていったんだと思う。だから、親の知らないところでひょっとしたら息子たちは自分で問題を解決していたりしたかもしれない。親なんかあてにしていなかったかもしれない。
◆問題が起きたとき、自分の子供のことだけじゃなく、他の子供たちのことも考えて、皆で良い方向へ向かうのが理想だ。そういう話し合いができればベターだ。その上で、自分の子供たちに「僕たちは君たちのことが大好きなんだよ」と伝えてわかってもらえたら最高だ。でもきっと、そんなことにはならない方が多い。
◆だから、素直になった方がいい。子育てに親のプライドなんかいらない。そもそもそんなものは、ない。親は子供に育てられるものだ。子供に素直に伝えて、一緒に泣いたり笑ったりした方がいい。何もできなかったゴメンねと謝ればいい。今度はもっと頑張るから君も一緒に頑張ってくれとお願いした方がいい。
◆それさえも出来ずに来てしまった、時の流れに甘えて子育てを終わらせた情けない父親かもしれないけど、今になってみれば、そう思う。

仕事というものについてあれこれと2016年10月11日

◆晴れたり雨が降ったり。ずっとこんな天候不順な感じですわー。mylife
◆まず、今現在小説家である僕は作品を書くことを〈仕事〉だとは思っていない。金を稼ぐことが仕事だ、と定義するなら確かに仕事なんだけど、好きなことをやっているんだから〈仕える事〉なんていう感覚はない。そもそも僕はずっとそういう生き方を選択してきた。つまり、〈自分の好きな事だけやって生きて〉きたのだ。きっかけは高校入試の失敗だと思う。細かいことは省くとして15歳にして〈進学も何も決まっていない何者でもない時期〉が数日間あった。そのときに、ドラマの影響もあって決めたのだ。「何があろうと好きなことだけやって生きていこう」と。仲の良い友人たちとも将来何をする、という話をしていたときにそう言ったのをよく覚えている。実際高校を出てからの僕は予備校生や大学生という身分はあったけれども、音楽業界や喫茶店のアルバイトやライブハウスの店員などを経て、広告業界の制作、ゲーム業界でシナリオライター、そして作家と本当に好きなことしかしてこなかった。
◆その中で、死にたいと思ったことはあった。自分のミスで何百万もの損失を与えてしまったときや、まるで売れなくて家族を食わせていけないと思ったとき。自分が死ねば保険金が入って家族は食っていけるな、なんてことも考えた。死ななかったのは、少しの幸運があったとしか言い様がない。
◆広告会社にいた頃、仕事が辛くて自殺しそうになった同僚もいた。その場に僕がいなかったらたぶんあいつは死んでいた。それも、ちょっとした幸運でしかない。
◆魔が差すことは、誰にでも起こり得ることを僕は知っている。魔は、間だ。日常の中にぽっかりとできるちょっとした隙間だ。そこに陥った瞬間に負の思いに囚われ、落ちてしまう引きずり込まれてしまう人がいる。それは、正直防ぎようがない。
◆今の僕は組織の中にいる人間じゃない。一人で荒野に立っている人間だ。助けてくれる人は近くの町にいるけれども、そこにだって自分の足で歩かないと助けてもらえない。だから、よくわかる。組織の中で上に立つ人間は単純に仕事ができればいいわけじゃない。下の人間を導かなきゃならない。隙間に陥らないように、魔に魅入られないように。下の人間より良い給料を貰う理由はそこにある、と、自覚しなきゃならない。日本の組織はそういう感覚がなさ過ぎる。
◆仕事は辛いものだ、なんてとんでもない認識だ。皆がそれぞれの仕事を楽しくできなきゃ国だって良くならない。良い国を作るのは政治家じゃなく、働く一般市民だ。自分の仕事が、世の中を良くする。自分の仕事は、他人を助けている。自分の仕事は人に安らぎを与えている。自分の作る総菜は美味しい笑顔を作っている。自分の作る野菜は皆の健康を支えている。自分の仕入れる肉で毎日の食卓が笑顔に包まれる。だから、頑張る。皆がそれぞれにそう思ってこそ、良い国が作られていく。
◆理想論? 甘ちゃん? 絵に描いた餅? 戯言? いい年して夢みたいなこと語ってんじゃねぇよ? 上等じゃねぇか。こちとら夢を語るのが商売なんでぇ。死ぬまで夢みたいなハッピーエンドの物語を語ってやるよ。

ネタもないので徒然に書きました2016年10月08日

◆曇ったり雨が降ったり。tokiwa
◆本当に日記に書くようなネタがない。せっかく日記を書くのだから読んでくれている人たちに笑いなりなんなりお届けしたいのだけど、まるでない。つまりは一日中家の中にいて原稿を書いたりしているだけなのだ。もちろんその他に本やマンガを読んだりテレビを観たりご飯を食べたりしているのだけどそんなことは誰でもやっている。何か他にできないものか、ネタになるような趣味はないものかといつも思うのだが。
◆諸先輩方の様子を眼にして、もっと走らなきゃ追いつけないのに全然走れていないなぁと思う。現状に満足している気はさらさらないんだけど結果として今はそうなっているんじゃないかと、焦ったりする。若い頃に本を手にして、凄いなぁ、カッコいいなぁ、こんな風にできたらいいなぁと考えた諸先輩がいる。写真の常盤新平さんもそうだし、心の師である矢作俊彦さんや片岡義男さんもそうだ。編集者という意味合いでは雑誌〈switch〉を作っている新井敏記さんも凄いなぁといつも唸っていた。ちなみに〈switch〉は創刊号から持っている。新井さんの『モンタナ急行の乗客』は本当に名著なので復刊してほしいと切に願う。
◆毎日家に閉じこもっていても全然不満はない。物語を書いたり考えたりしているだけで嬉しいし楽しい。それに、まだ書いていない物語はたくさんある。
◆あぁでも恋愛小説は書けないような気がしてる。以前はいつでも書くよ、って言ってたけど、無理かもしれない(^_^;)。大きな声じゃ言えないけど、ほら俺モテたからさヽ( ´ー`)ノ。女絡みではいろいろあってなんかもう何を書いても恥ずかしくなるような気がして。
◆推理小説は書きたい。何度も言ってるけど、名探偵を書きたい。もしも「これが俺の名探偵だ!」というものを思いついて書けたのなら、そこで初めて作家になって満足するかもしれない(いやたぶんしないけど気持ちとして)。そもそもの出発点が江戸川乱歩であり、夢中になったのがエラリィ・クイーンだからね。あと、エド・マクベインの87分署シリーズみたいなのも書きたいし。
◆他にも書いてみたいものはたくさんある。あぁやっぱり俺どこにも行かなくていいんだよね。ずっと書いていられたらそれでいいんだ。

ルーツ2016年10月02日

◆晴れたり曇ったり。kuwatakeisukeroots
◆庭の桜の木の葉もほとんど落ちている。そして今度は胡桃の木の葉も落ちだした。北海道の秋は短い。本当にあっという間に過ぎていくんだ。気がつくと焦って冬支度しなきゃならない時期になってしまう。夜も急激に冷えてきた。暖房のことを考えなきゃならない季節になってしまったか。去年の冬は雪が少なくて本当に楽だった。何だか雪かきし足りないぞと余裕ぶっかますぐらいに。今年も少ないといいなぁ。でもあんまり少ないとそれはそれで農業に影響が出たりするからねぇ。
◆写真は桑田佳祐さんのWOWWOWでの特番がDVDになる『THE ROOTS 偉大なる歌謡曲に感謝』だ。東京をテーマにした歌謡曲の名曲の数々が桑田さんの歌唱で収められる。もちろんオリジナルの新曲も。
◆僕らの世代は、いちばん最初に耳にした音楽というのは記憶がなくてもやはり〈歌謡曲〉だったと思う。ラジオやテレビから流れる〈流行歌〉を聴いていた。だから思いっきり懐メロの数々、それこそ生まれる前の〈歌謡曲〉だって僕らは歌える。耳に残ってしまっているのだ。たとえばこのDVDに収められる〈東京ドドンパ娘〉だって、1961年、まさに生まれた年の流行歌だけど、しっかり歌えるし懐かしいという記憶がある。
◆僕らは創作をして喰っている人間として、自分のルーツがどこにあるのかというのを意識しないとやっていけない。意識しなくても物語は書けるが、たぶんそういう人は長くは続かない。創作の根源などという大仰な言葉を使わなくても、自分が楽しいと思える最初の部分を探す旅はそれだけで楽しいし、文字通り自分の根っこになっていくと思う。
◆秋の夜長。いろいろと楽しみは多い方が良い。

日ハム優勝などなど。2016年09月28日

◆晴れたり曇ったり雨が降ったり。
◆北海道日本ハムファイターズは見事にリーグ優勝!nichihamu
◆優勝が懸かったこの一戦に大谷くんは打者で使うべきだと監督の采配に文句を言っていたんだけど、やはり大谷くんはモノが違った。この土壇場で1安打15奪三振完封。しかも援護点はレアードのホームラン1点のみ。その1点を守り切って、北海道日本ハムはリーグ優勝を決めた。大谷くんに始まって大谷くんで終った一年か。10勝して100安打以上して22本のホームランなんて野球選手はメジャーの歴史を加えても誰一人いないはずだ(たぶん)。本当に、とんでもない男だ。まぁ監督の采配には文句を言い続けるけど、勝って良かった。次はCSを勝って日本シリーズだが、実は日ハムは短期決戦に弱い。まぁ、あまり期待しないで楽しもう。
◆長崎の街。実は妻が腰を痛めていて、観光はタクシーで回った。観光タクシーのおじさん(たぶん少し年上)はなかなかに芸達者な人で3時間楽しく廻らせてもらった。その中で、やはり原爆を落された街ということで、おじさんは自分の思いをしっかりと言葉にしてくれていた。「こんなことは二度とあってはならないんです。それを私たち長崎の人間は言い続けなければならないんです」。そう、長崎の言葉で言っていた。それと同時に自分が生まれ育った街である長崎を愛しているのがすごく伝わってきた。
◆甘いと言われようが何だろうが、やはり最終的に生まれ育った街を愛し続けることが、地方の活性化に繋がっていくんだろうとひしひしと感じた。自分はここで生きていくのだ、という思いは、何よりも強い。
◆僕はというと、残念ながらそれほど故郷への思いはない。住めば都と思っている人間だ。ただ、生まれ育った旭川市、青春時代を過ごした札幌市、そして今住んでいる江別市、ひいては北海道。暮らしているこの地にもしも自分が何かできるのなら、していこうと思っている。
◆とりあえず皆さん、北海道へ観光へ来てください。いいところですよ。

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