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Diary

『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン』です2016年04月19日

◆曇り。少し気温低め。longtbw
◆タイトル通り、22日とか23日とか24日ぐらいに店頭に出回る予定の新刊、シリーズ11冊目の『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン』の見本が届きました。帯にあるように、この巻は10周年記念です。挟み込み特別ふろくとしてこれも書き下ろしのショートストーリーが初版限定でついています。
◆〈東京バンドワゴン〉シリーズとして、著者からファンの皆さんへのメッセージは、数日すると、こちらの集英社〈東京バンドワゴン特設サイト〉に掲載されると思います。あれこれ書いて文章が被ってしまうのもあれなので(^_^;)、こちらでは軽く済ませますが、本当にこんなに続くシリーズになるとは思っていませんでした。いつもLOVEを注いでくれる読者の皆さん、書店員さん、そして集英社の担当の皆さんのお蔭です。本当にありがとうございます。
◆タイトルに使っているのはいつも通りビートルズの曲ですが、今回の曲はあまりにも名曲なので今回で最終巻か! という声も聞かれましたが、安心してください、まだまだシリーズは続きます。今作で本編を三作続けて書きましたので、来年の4月に出るシリーズ新作は〈番外編〉です。そろそろあの人のあの辺の話を読みたい! という声も大きいので、あの辺の話を書きます。言っちゃうと興を削ぐでしょうけど、そう、ROCK ‘N’ ROLL!! な話になります。僕も今から楽しみにしていますのでご期待ください。
◆五年前、東日本大震災が起こったとき、印税からの寄付を思いこの日記で皆さんにご購入をお願いしました。黙って寄付すればいいものをわざわざ呼びかけたのは、普段は図書館などで読んでいただいている読者の方に、文庫でもいいから買っていただき寄付金の額を大きくしたいと考えたからです。それからずっと各方面への寄付を続けてきたのですが、今回、またしてもこの時期に、熊本地震が起こってしまいました。印税の一部を義援金として寄付をそちらへしようと思います。わざわざ言うなら印税を全部寄付しろ、という方もいらっしゃいますが、自分の家族の生活基盤を確保してこその寄付だと僕は考えていますので、印税の一部とさせてもらいます。熊本、大分、及び周辺の方々のご苦労ご心労は大変なものと思います。ただただ、早期の余震終息と復興を祈念します。
◆帯にあるように、何が起ころうとも生きている限り道は続いていきます。振り返ればそれは長く曲がりくねった道になっているはずです。その道の途上の毎日で、ほんの少しでも、読み終わって笑顔になってくれたら、明日も頑張って歩くか、と思ってくれればそれだけで幸せだと思い書き続けているシリーズです。どうぞこれからもよろしくお願いします。

『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン』文庫です。2016年04月14日

◆曇りだったが夜になって激しい雨。マジで激しい雨。allyoubunko
◆きっとわずかに残っていた雪もこれで全部融けていくだろう、という日に見本が届きました。20日ぐらいに発売予定の『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン』(集英社文庫)です。
◆〈東京バンドワゴン〉シリーズとしては9作目。今月発売の新刊から数えると前々作の文庫化です。〈東京バンドワゴン〉シリーズは本編を3作書いて番外編、というサイクルですので、この本は2作目の番外編『フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン』を受けての新たな本編3作の最初です。それにしてもいつもタイトルが長くて申し訳ない。
◆物語はいつも通り、前作からさほど日が経ってない一日から始まり、堀田家の四季を一編ずつ描いて進んでいきます。でも実は、テレビドラマ『東京バンドワゴン 下町大家族物語』が放映された後の新刊でした。自分としてはさほど気にしてはいなかったんですが、書き始めるとどうしても亀梨くんや玉置さん、多部さんに金子さん、ミムラさんに平泉さん、平さん、そして加賀まりこさんの顔が浮んできます。それを打ち消していつも通りに書いていくのにちょっと時間が掛かった覚えがあります。とはいえ、せっかくテレビドラマになったのですから、記念にちょっとだけ物語の中にそれを浮かばせるものも仕込んでおきました。ドラマも観て、これを初めて読む方は何を仕込んだのかお楽しみに。
◆回を重ねる毎に大きくなっていく堀田家の子供たち。僕も人の親ですから、子供たちが成長するにつれてどんな出来事が起こるかがよくわかります。堀田家のひ孫(勘一にとってですね)の中で唯一の男の子、研人にも、親としては嬉しくもあり悩ましくもある人生の節目とも言うべき時期がやってきます。そのエピソードは。このシリーズが始まったときからいつか書いてやろうと思っていたものです。
◆タイトルである〈オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 愛こそすべて〉はもちろんビートルズの曲名で、そして実は第一作『東京バンドワゴン』の最後の章のタイトルに使ったものです。シリーズになったとき、このタイトルはもう使えないなと思ったのですが。ドラマ化され、祭りの後の新刊にこそこれはふさわしいのではないかと思い、これに決めました。ここからまた、いつもの堀田家が始まりますという意味合いでもありました。
◆「あーおもしろかった!」と、少しでも思っていただけたら、そして明日からも頑張ろうという気持ちになってくれればそれだけで幸せだと、このシリーズを書き続けています。愉しんでいただけたら嬉しいです。

カワイイとは2016年04月13日

◆曇り。少し寒い日。thunderbirdsago
◆昨日、カワイイという話をしたけど、カワイイという感覚はどこから生まれたのか。学術的な文化風俗的な考察は専門家にお任せするとして、僕が広告業界に入ったのは24歳のとき、1985年だ。そのときに既に〈カワイイ〉は広告業界ではスタンダードな表現、その感覚を褒めるものになっていた。
◆グラフィックデザイナーが制作したポスターを皆で見て「おお、カワイイじゃんこれ。いいじゃん!」と、言い合う感覚だ。その頃はもうめちゃくちゃいい意味での褒め言葉になっていた。
◆ただ、今の〈カワイイ〉とは少し趣が、方向性が違う。いや違うな〈カワイイ〉の解釈が思いっきり広がっているんだ。昔は〈カッコいい〉とか〈オシャレ〉とか〈尖ってるじゃん〉とかの褒め言葉に微かな時代的な色合いを付けるのが〈カワイイじゃん〉の用法だった。もちろん、地域差も個人差もあるだろうけど概ねそういう感じの表現だ。
◆〈スターウォーズ〉の新たなキャラ〈BB-8〉は見た目通りに〈可愛らしく愛らしい〉という意味合いで誰もが〈カワイイ!〉となるが、クリエイターたちはそこには今までの〈スターウォーズ〉の歴史の中のすべての制作物を踏まえて〈BB-8〉をこの新作であの形でデザインしたその感性の素晴らしさを評価して〈カワイイじゃん〉となる。つまり、クリエイターとそうじゃない人の〈カワイイ〉に込める〈深度〉が違う。老婆心ながらクリエイターではない人を貶めているわけではない。〈深度〉を理解するためにはそれなりの経験と感覚が必要になる。その〈深度〉があるからこそ、表に浮かび上がる〈カワイイじゃん!〉とか〈カッコいいじゃん!〉はまるで違う輝きを放つんだ。
◆そうそう、ついでに、東京オリンピックのエンブレム問題に関しては何も言いたくないけど、おちょくるようなことをやってる奴にそれだけは言っておきたい。デザインの〈深度〉は計り知れないんだぞ、と。
◆で、いまや〈カワイイ〉は〈kawaii〉となって世界の共通語になっている。ファッションやマンガや音楽や雑貨やいろんなジャンルで世界中の人が日本初の〈kawaii〉に夢中になっている。まさかメタルの皆さんまでもが〈カワイイメタル〉にハマるとは思わなかったがすごいモノだと思う。どこまで広がっていくか楽しみだ。

宮下奈都さんと〈BABYMETAL〉2016年04月12日

◆晴れ。babymetal
◆昨夜はちょっと待てよ、と思うぐらいに雪が降っていた。うっすらと積もってしまうほど。それも朝になって陽が差すとあっという間に融けてはいったけれど。春まだ浅き北海道。
◆仲良しの作家さん、宮下奈都さんが〈本屋大賞〉を受賞した。もう今回は絶対だろうと思っていてその通りになったのですごく嬉しい。宮下さんとは『つむじダブル』(ポプラ社)を一緒に書いた。兄と妹の物語だけど、そのまま僕と宮下さんが兄と妹だと公言している(嘘ヽ( ´ー`)ノ)。サイン会やミニトークショーも三回ほどやったし、インタビューも一緒に四、五回うけたと思う。たぶん知人の女性作家さんの中ではいちばんたくさんお話しているんじゃないだろうか。心の底から、宮下さんのような小説家が評価されるべきだと思う。この先何年も何十年もずっと作品が残って然るべき作家だと思っている。本当に、おめでとうございます。
◆ガラッと変わって〈BABYMETAL〉だ。詳しいところはググってもらうとして(^_^;)、簡単に言えばアイドルにメタルロックを歌わせて踊らせたのだ。現在ワールドツアー真っ最中であり、ニューアルバムは世界のチャートで上位に入り、既に日本が世界に誇っていい〈カワイイメタルバンド〉になっている。そもそもこのカワイイとメタルを融合させたところが発明だ。僕自身はメタルのいいファンではないのだけど、何せ四十年も音楽ファンやってるからメタルの発生から今までの流れは把握している。それを踏まえても、〈BABYMETAL〉は上質のエンターテインメントを世に送り出していると思う。懸念は彼女たちがあと四、五年で二十歳を過ぎてしまっても〈BABYMETAL〉を維持できるかどうか。それまでにこのプロジェクトを潔く終らせるのか、別の形で発展させるのか。日本が世界に誇る〈カワイイ〉の新たな矢の行く末を見守っていきたいと思っている。

サイン会のお知らせや春の景色などなど2016年04月09日

◆晴れたが風が相当に強い日。samurai
◆締切りに追われて更新はまったくできなかった。今もまだ追われているのだが、とりあえずここで一呼吸入れておかなければ。
◆サイン会のお知らせです。4月の20日過ぎに発売予定の新刊『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン』ですが、10周年を記念してサイン会を開催できることになりました。今年は東京です。三省堂書店池袋本店さんで5月7日(土)の14;00〜になります。詳細は、お店の情報で確認してください。連休中かと思いますが、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。
◆相変わらず執筆しかしていない日々が続いている。でも、北海道も季節は春に移り変わり、庭に残っていた雪ももうほとんど融けた。散歩に出歩いても残っている雪はもうわずかだ。家々の庭ではもう花を咲かせているクロッカスなんかも見える。桜は、まだまだこれからだ。庭の桜が咲くのにはあと一、二週間かかるだろう。北海道これからがいちばんいい季節だ。
◆新しい生活に飛び込んだ人たちも、そろそろ緊張した身体も心もほぐれてくる頃だろうか。それともまだ慣れなくてどきどきしているだろうか。どんな環境だろうと自分で飛び込んだものなら、住めば都だ。ゆっくりと馴染んで自分のペースを作るようにしていけばいいと思う。
◆初めての独り暮らしをした19歳の頃を考えると、いつも思うのだがおそろしいほど今とあんまり変わりない。困ったもんだと思うぐらい精神に成長がないヽ( ´ー`)ノ。そりゃあいろんな経験をしてきたから経験値は上がっていて危機回避能力や社会適応能力も相当に上乗せされてはいるが、根本的なところはあの頃のままだ。
◆だから、恐れずに進めばいいと思う。歩くにしても走るにしても跳び回るにしても、長い人生、躓いたり転んだりするのはもう絶対に間違いないんだから。まっさらな服で転んで汚れたとしても洗えばきれいになる。洗えば風合いも出てくるってもんだ。そう思えばいいよ。

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