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Diary

覚悟2016年03月13日

◆晴れ。暖かい日。letitbe
◆陽が落ちる頃に少し雪がちらついたけど、北海道も気温が上がってきてようやく春の匂いがしてくる頃。窓を開けることができる日も近いと思う。
◆北海道コンサドーレ札幌は前節大勝してホーム開幕戦に臨んだが、二万人ものサポーターを前にして連係ミスを連発して追いつかれて引き分けに終わった。何人かの選手が頑張ったのでそこそこ競った試合になったが、何人かの選手はまるで戦えていなかった。その差を今季は少しでも平均化して毎試合ちゃんと戦った試合にしなければならないのだが、少なくとも開幕三試合を見る限りでは100点満点中60点といったところか。次節に期待する。頑張っていただきたい。
◆〈小説家になろう〉というサイトを運営している会社がものすごく失礼なことをした(詳細を書くのも腹立たしいのでググっていただきたい)。無礼千万極まりないとはこのことだ。少なくともこの〈小説家になろう〉を運営している会社とは一切関わりたくない(まぁ関わりようもないのだが)、と、断言しておく。
◆とはいえその〈小説家になろう〉に作品を投稿している人たちは物語を書きたくてしょうがない人たちだろう。小説家になりたいのだろう。いわば同好の士だ。その人たちにまで悪いイメージがついては可哀想なので、そこはエクスキューズしておく。彼らはけっして悪くない。
◆作家になる前、何作ぐらい新人賞に投稿したかはもう忘れてしまった。たぶん、10作もないんじゃないかと思う。全部長編だ。それらはプロになってものになったかと考えれば、形を変えて現在の著作になったものが二、三はある。作品は書き上げれば上げるほど、それが財産になるというのは本当だ。とにかく、最初から最後まで書き上げることが大切。すべてはそこから始まる。
◆僕がデビューしたのは42歳だ。遅咲きの花と言われる年齢(まぁその花も小さいけどねヽ( ´ー`)ノ)。本当に小説家で生きようと思ったのなら、何歳でも遅くはないと言っても説得力はあるだろう。作家になるために資質は必要だ。天分や才能と言い換えてもいい。自慢じゃないが僕にもそういうものがあった(今にして振り返ればそう思える)。でも、それ以上に必要なのは覚悟だ。何があろうと書き続ける覚悟。小説家というろくでもないものとして生きていく覚悟。作家は職業であり生き方というのは本当だ。
◆それは何も小説家になろうとする者だけに必要なものじゃない。自分は何をして生きていくのかという覚悟は、誰しもが持たなければならないものだろう。ものすごーく、色んな意味で。専業主婦にだってそうだ。夫を支え子供を育てていくという覚悟がなければ、家庭だってうまく立ち行かない。もちろん、その奥さんの覚悟を夫もきちんと理解しないと駄目だ。
◆もうすぐ55歳のおっさんが言うんだから少しは説得力あるでしょヽ( ´ー`)ノ

未来の話をしよう2016年03月11日

◆東京は曇り。少し小雨も。goodwill
◆ちょっと所用があって昨日から東京。担当編集さんとお昼を食べたりお話をしたり。明日北海道へ帰ります。
◆3.11。あの日から五年。あの日のことを忘れたりはしない。すぐに〈東京バンドワゴン〉シリーズの印税を被災者の方へ寄付したことを皆さんに報告して大勢の方に受け入れてもらえた。その後、日本赤十字、国境なき医師団、あしなが育英会、セーブ・ザ・チルドレンへの寄付はずっと続けている。
◆未来の話をしよう。いまだに苦しむ被災者の方は大勢いる。それとは別に、今の日本が世界がどういう方向へ向かっているか。未来を生きる子供たちのためにやらなければ、考えなければならないことは何か。
◆とはいえ、僕らは庶民だ。普通の人々だ。何か大きなことを成し遂げる力も智慧もないかもしれない。日々の暮らしで精一杯だ。じゃあ、できることはなにか。子供たちをきちんと育てることだ。その子育てだってうまくいかないことが多過ぎる。保育園や幼稚園の問題も大きい。今の日本が子育てに素晴らしい環境だなんてとても言えない。
◆それでも、だ。日々の生活はつましくても、美味しいものを作って食べさせることはできる。皆と仲良くしましょうと教えることはできる。人に優しくしようねと育てることはできる。いい物語を、映画を、音楽を与えることはできる。子供がいなくても、周りの子供たちに優しく心の強い人に育ってほしいと願い、それを自分の行動で示すことはできる。簡単だ。笑いかければいい。良いことをしていたら褒めればいい。悪いことをしたら叱ればいい。それが、未来だ。
◆世の中は嫌な言葉であふれ返っている。その言葉を意志の強さで撥ね除けることはできる。仮にその言葉に染まってしまったとしても、洗い流してもう一度真っ白な気持ちになることはできる。一度洗いさらした布が風合いを帯びるようにその人は以前より強くなるだろう。未来を、諦めない。今日という日に、その気持ちをさらに強くする。
◆ま、格好の良いことを言っても自分は締切りのことでいっぱいいっぱいなんだが(^_^;)。
◆頑張る。書くよ。

サポーター2016年03月09日

◆晴れ。ちょっと雪もちらつく。jujutime
◆なでしこジャパン。心ある、良識あるサポーターならもう随分前から「どうして世代交代できないのかなぁ」と思っていたはず。そんなに追っかけているわけでもない僕でさえそう思っていたんだから、関係者の皆さんは肌で感じていたはず。どうしてなんだろう。本当のところはわからないままになってしまうんだろうけどさ。まぁ何にしてもオリンピックだけが本番じゃない。ワールドカップだってある。むしろ、まったく無名の段階から一気に日本の誇りと言われるところまで駆け上がった女子サッカー日本代表なでしこジャパンの、本当の意味での戦いはここから始まるんだろう。男子よりもはるかも〈世界のトップ〉に近い位置にいるなでしこジャパン。その実力を名実ともに本物にするために、関係者の皆さんには頑張ってほしい。サポーターである僕たちはひたすら応援する。
◆38歳で会社を辞めてから紆余曲折があり、文字通り爪に火を灯すような耐乏生活をしていた時期がある。そんな時期に、僕の読書欲を満たしてくれていたのは近所の図書館だった。休みの日にはまだ小さかった子供と一緒に出掛けていって限度まで本を借りていた。古本屋も、そしてブックオフ的なお店も、強い味方だった。何度も通って安い値段で本を買っていた。年数で言うと四、五年ぐらいはそんな時期が続いたと思う。
◆僕は活字中毒者の中でも〈本を手元に置きたいタイプ〉の人間だ。だから、そういう日々の中でも、いつか新刊を本屋さんで買えるようにならなきゃ、と、いつも思っていた。自分のためにも、家族のためにも、大好きな作家のためにも。
◆作家になった今でも僕は、他の小説家や漫画家やミュージシャンや映画のサポーターだ。大好きになった人たちの新刊本やアルバムやDVDは必ず買う。宣伝する。良いものは良いと、ダメだと思ったものは素直にダメと言う。支えて支えられて育っていくものだと思う。
◆JUJUさんの新しい洋楽カヴァーアルバム〈TIMELESS〉。これも良いよ。買いました。

『恭一郎と七人の叔母』が届きました2016年03月05日

◆晴れ。穏やかな天候。kyoichiro
◆ここのところ我が家近辺は良い天気が続いている。気温はそんなに上がらないので雪解けはそんなにも進んでいないけれども、春の足音がほんの微かに聞こえてきたような気がする日々だ。
◆そんな日に3月9日頃刊行の単行本新刊『恭一郎と七人の叔母』(徳間書店)の見本が届きました。読書好きの方ならタイトルにどこか聞き覚えがあるでしょう。パット・マガーに『七人のおば』という作品がありましたね。別にオマージュでも何でもなく、語感がいいので使わせてもらいました。タイトルそのままの物語で、〈更屋恭一郎〉と〈その七人の叔母〉のそれぞれの物語です。時代を明確にはしていませんが昭和の古い時代と考えてくだされば助かります。帯には〈家族小説〉とありますが、〈更屋家〉という造園業を営む一家の年代記としても読めるかもしれません。
◆更屋恭一郎と、その母はさき子、そしてさき子の七人の妹が、恭一郎の叔母たちです。それぞれ順番に〈志乃子〉〈万紗子〉〈美津子〉〈与糸子〉〈加世子〉〈喜美子〉〈末恵子〉です。恭一郎は産まれたときからこの叔母たちに囲まれて溺愛されて育ち、長じて中学生になった頃から、叔母たちからいろんな話を聞かされる羽目になっていきます。さて七人の叔母が恭一郎に語ったそれぞれの人生とは……という形で、パワフルでかつ愛らしい昭和の女性である更屋家の叔母たちの話が進行していきます。
◆実は僕にも叔母が七人、ではなく六人います。恭一郎ほどではありませんが、親戚つき合いが深かったので幼い頃からたくさんの叔母たちから「幸也ちゃん」と呼ばれて可愛がられました。五十半ばを過ぎた今でも会えば(会うのは法事ぐらいになってしまいましたが)「幸也ちゃん」と呼ばれます(^_^;)。物語の内容はもちろん完全にフィクションですが、可愛がってもらった叔母たちへの感謝の思いも少し込めました。楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
◆まぁしかし、おばさまたちは本当にパワフルですよね(^_^;)。僕の親の世代はまだ亭主関白とか男尊女卑の色合いが濃い時代でしたが、子供だった僕たちの眼から見ると、おじさんたちよりおばさんたちの方がずっとずっといろんな意味で強かったです。日本の女性たちへの愛もたっぷり込めたつもりです。

弥生三月2016年03月02日

◆晴れたり雪が降ったり。kamonyuzo
◆日ハムの大谷くんが順調だったりなでしこがヤバかったり。Twitterにも書いたのだが本当になでしこは佐々木監督を変えた方がいいと個人的には思う。もちろん功労者であることは間違いないので勇退という形でだけど。ここのところのなでしこジャパンは本当に停滞している。進化していない。進化させるほどの若手がいないのかもしれないけれども、いつまでも咲かせた花だけを大事にしていては新しい種にもならないだろう。今日でリオ出場はかなり厳しくなった。無理だろうと思う(まだ可能性はあるけれども)。良い機会と捉えて、さらなる高みを目指すために何かを変えてもらいたい。ありふれた言葉だけど、より高く跳ぶためにはより低くかがまなければならないときもある。
◆写真は『嘉門雄三 & VICTOR WHEELS LIVE!』というLPなのだが、このスピーカーに頭を突っ込んでいるのは実は若き日の桑田佳祐さん。1982年だから今から30年以上も前の別名義でのライブアルバムだ。これはCDにもなっていないので、聴くためには中古LPを探すか、まぁぶっちゃけYouTubeで(^_^;)聴くしかない(もちろん僕はLPを持っている)。名盤と言っていいアルバムなんだけど、LPの復権が叫ばれて数年経つ。こういう幻の素晴らしいアルバムなんかも再発売できるような環境になればいいなぁと思う。
◆弥生三月になった。春はもうすぐそこだ。卒業を迎えて新しい生活へと進む人も多いだろう。そういう若者たちの未来を良きものにするのは僕たち年寄りの役目のはずなんだけど、できているかなぁといつも思う。
◆小説を書くこと以外何もできないしそれすら満足にできているかどうか。いろいろと考える春の始まり。

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