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Diary

球春!2018年03月24日

◆晴れ。穏やかな天候で春の陽射し。
◆雪解けはどんどん進んでいる。ウォーキングという名の散歩も今日のところはスニーカーでまったく問題ない。まぁこれからまた雪が降る可能性もあるのだけどね。GWに積雪したこともあったからね北海道。そのときはまだ前の会社にいた頃で、旭川に車で出張に行っててノーマルタイヤで泣きながら札幌に帰ったよ本当に。そういえばそのときはまだ三菱ジープに乗っていたなぁ。
◆春のセンバツが始まったが、北海道の駒大苫小牧は残念ながら初戦敗退。力の差があった試合だったけど、久しぶりに駒大苫小牧の校歌を聞いたな。思い起こせば田中のマーくんがいたときの北海道の盛り上がりは凄かった。生きているうちにまたどこかの高校が北海道に優勝旗を持ってきてほしいなー。
◆北海道コンサドーレ札幌はミシャ監督の元で確実に違うチームに変貌しそしてチーム力を上げつつあるけれどもまだまだ未熟。今期の目標もJ1残留であることは間違いないけれども、とにかくチーム力の底上げだ。毎期のように上位に食い込んでいけるチームのベース造り。その中で、レンタル加入の三好がいいね。
◆北海道日本ハムは打線だけ見れば優勝も狙えるほどの底力はある。問題は投手なんだが、こればっかりはやってみなきゃわからないものなー。とりあえずの楽しみは近藤の夢の4割打者と、レアードのホームランキングだな。清宮くんに関しては、個人的には今期は2軍暮らしでもいいんじゃないかと思ってる。
◆W杯に向けてのサッカー日本代表だけど、まぁなー、何を言っても結局はチーム編成は監督のものであり、そして試合は選手のものだから。とにかく代表に選ばれた選手たちにすべてを託してただ楽しむしかない。そう、楽しまなきゃ損なんだから。個人的には本田は、本番で出る出ないは別にして今の代表に必要な選手だと思うよ。
◆春だなぁ。いい季節が巡ってくる。

あのラストシーンを2018年03月19日

◆風が強く気温も低かった。
◆もう道路は雪が融けているけれども、まだ三月の間は雪が降ったりもする。もう降るなよと毎年のように思うけれどもこればっかりはしょうがない。
◆ちょっと前の話題になってしまったのだけど、というかさっき知ったのだけど(^_^;)、ドラマ『娘の結婚』はギャラクシー賞の1月度月間賞というものをいただいたようだ。こちらにある。テレビ業界の賞なので詳しくは知らないけれども、とても素晴らしいことなのではないか。原作は確かに僕の物語だけど、それを素晴らしいドラマに作り上げたのは、プロデューサーや脚本家さんや監督さんや現場の皆さん、そして俳優の皆さんだ。おめでとうございます。僕も嬉しいです。
◆ドラマ化に際してはタイトルと登場人物の名前だけは変えないであとは好きにしてください、といつも言うのだけど、今回の『娘の結婚』に関しては、あ、でもいつもそうかな。今までの三本の映像化のときも言っていたような気がする。〈ラストシーンもできれば変えないでください〉とお願いしました。なので、今回の『娘の結婚』も、ドラマとしていろいろと脚色されてはいましたが、ラストは父親とその友人が自宅で酒を飲み交わす、という原作と同じシチュエーションで終りましたよね。原作よりもとてもいいシーンになっていて、あぁこういうシーンを観たかったんだ。これを描きたかったんだ。ドラマ化してもらって本当に良かったなぁと思っていました。
◆後から思えば、というかこうやってドラマ化してもらって改めて思ったんですけど、主人公は父親ですよね。娘の視点からも物語を組み上げてはいますけれど、僕と同じ年齢の男の、そして父親の物語を僕は描きたかったんだな、と。その最たるものが、あのラストシーンですね。
◆DVD化してくれないかなぁヽ( ´ー`)ノ

『家族はつらいよ』三度目のノベライズです。2018年03月10日

◆晴れの気持ち良い天候。
◆今回東京で定宿じゃないホテルに泊まったのだけど、やはり定宿は便利だ。濡れないで東京駅に入れるから雨降りだろうと何だろうとどこへでも傘無しで歩けて買物ができる。コンビニも近くにたくさんある。ほんの少しの距離なんだけどね。
◆ノベライズをした『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3』(講談社文庫)が届いていた。山田洋次監督のシリーズ映画『家族はつらいよ』第三弾。(おそらくは)これで完結のはずです。
◆前作、前々作のときにも書きましたが、著・小路幸也となってはいますが基本は脚本に沿った物語です。山田監督と脚本の平松さんが作り上げた料理を、僕は小説というお皿に盛り付け直しただけです。ただ、小説にする際にはどうしても映像だけでは表せないところを、エピソードとして付け加えていますので、映画と両方を楽しんでいただけると「あぁ小路幸也はこのエピソードを書き足したのか」あるいは「映画のここは小説では削ったのか」と、二度美味しいことになるとなると思います(^_^;)。これで三度目になるいわゆる〈あて書き〉なので、すっかり俳優さんたちと知り合いになった気がしていますが、お会いしていませんヽ( ´ー`)ノ。15日ぐらいに発売されるはずです。よろしくお願いします。
◆山田洋次監督とは何度かお会いして、一緒にお食事など楽しませていただきました。直接電話をいただいたりもしました。日本映画の巨匠のお一人。本当に、お話しして一緒に仕事をさせていただけるだけでもう光栄でした。いつまでもお元気でいてほしいです。監督、もしまた何かあれば呼んでください。いつでも馳せ参じます。

楽しい、は、生きる力だ。2018年03月09日

◆春の嵐。大雨など。東京も北海道も雨だった。
◆毎年この時期には年に一度春に出る〈東京バンドワゴン〉シリーズ関連での上京が多くなる。これから先にも何度か出て来ます。そして年に一度のサイン会とかその他もろもろのイベントもあるかもしれません。随時お知らせしますのでどうぞよろしくお願いします。
◆春は新しい生活に入っていく時期。新しい生活に入っていく若い人たち。音楽でも、歌でも、絵でも、マンガでも、映画でも、ドラマでも、小説でも、スポーツでも、囲碁でも、将棋でも、もちろん勉強でも、何でもいいから自分が〈楽しい〉と思えることをどんどん増やしてほしい。楽しいと思えることが人生の中で増えていくと、それは生きる力になると思う。五十数年生きてきてそれは本当に思う。苦しいとか悲しいとか辛いとか思うときに僕は物語があったから生きてこられたと思う。自分が楽しいと思うこと、好きなことは、前へ進む力を与えてくれる。
◆もちろん、年を重ねていくと、大人になってしまうと、そんな力も失ってしまうほどの辛い出来事が襲いかかることもある。それを止めることはできない。僕の友人知人たちの中にも、生きる力を失ってさよならを告げた人たちもいる。そんな人たちに自分は何もできなかったのかと無力感に襲われることもある。それでも、このくそったれな世界の中でも〈楽しい〉ことをできるだけたくさん置いていくために僕ら表現者はいる。最高の芸術とは、人を楽しませて生きる力を与えるものだ。
◆今回の上京でも打ち合わせを何本か重ねて、新しい執筆依頼がまた増えた。あまりにも僕の執筆ペースが速くて多いため、もう少しぐらい休んだっていい時期なんじゃないか、身体と心を休めることも必要だぞと気遣って言ってくれる人もいるんだけど、休憩するぐらいだったらずっと走っていたい。一人でも、楽しいと思ってくれて生きる力にする人が増えてくれればいい。
◆書くぜ。

手縫いの雑巾で、新しい部屋の床を拭いた2018年03月01日

◆大荒れの北海道。
◆我が家近辺はまだ比較的穏やかだけど、とにかく雪が重い。今晩除雪車なんか来たものなら明日の朝にはガチガチに凍った雪塊ではなく氷塊が玄関先に並ぶことは確実。あぁ気が重い。
◆弥生、三月だ。弥生、という言葉にはいろいろ思いがあるのだがそれは酒飲みながら話すようなことなのでここには書かないけど、以前はその言葉を使った歌もよくあったのだけど最近はどうなんだろう。
◆卒業式のところも多かったらしい。僕は諸事情で卒業というものをあまりしていないのだけど(^_^;)、三月四月は新しい生活へと入っていく時期だ。期待と不安とが入り交じるその心持ちも、この年になるともうただひたすら懐かしい思い出の中だ。
◆早い頃から家を出たくてしょうがなかった人間なので、一人暮らしを始めたときは本当に嬉しかった。わくわくしていた。期待しかなかった。まぁ予備校生という遊んでいられない状況で始めた初めての一人暮らしだったんだけど、遊んでいたねヽ( ´ー`)ノ
◆一人暮らしをして初めて親のありがたみがわかるというけれど、風邪を引いて寝込んだときにはそれを実感した。何せ、世話をしてくれる人が誰もいないのだ。何をするにしても一人。幸い、アパートだったんだけど隣りには大家さんである老夫婦が住んでいて、たまたま僕が寝込んでいるのを発見してくれておばあちゃんがお粥を作ってくれたりしてくれた。本当にありがたくて全快した際にはお菓子を買ってお礼に行った。大家さんの老夫婦は予備校生である僕を何かと気に掛けてくれて、ときには晩ご飯に呼んでくれたりした。そのアパートを出ることを告げにいったときに、おばあちゃんは次の部屋の家賃を訊いてきた。三倍近い家賃のマンションに引っ越すことになっていたんだけど、その金額を告げたときにおばあちゃんはにっこり微笑んだ。「いい暮らしをしようと思うことは、大事よ。頑張ってね」。そう言って、引っ越しの日には手縫いの新品の雑巾をたくさんくれた。その手縫いの雑巾で、新しい部屋の床を拭いた。次の部屋に引っ越すときまでずっとその雑巾は使っていた。
◆新しい日々は、新しい出会いの始まりだ。

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