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2012年3月2日(金) 『ダウンタウン』
◆晴れたり曇ったり。比較的暖かい日。downtownbunko
◆このままもう雪は降らないでいいなーと思わせる日が二三日続いた。でもまだ多少は降るんだよね。文庫新刊の見本が届きました。『ダウンタウン』(河出文庫)です。単行本のときにはどちらかというと英文字『DOWN TOWN』を大きくしていたのですが、文庫はカタカナの方が見やすいだろうということで。単行本のときにも書いていますが、舞台となる喫茶店〈ぶろっく〉は、1970年後半の旭川に実際にあった喫茶店です。物語の主人公ショーゴと同じように、高校生だった僕はそこの常連でした。もちろん物語はフィクションですが、設定はほとんどノンフィクションです。装画も僕がイメージを伝えて描いてもらったので、あの頃の〈ぶろっく〉そのままの雰囲気に仕上がっています。作家になったときからいつか〈ぶろっく〉での日々を書こうと思っていましたが、書き出してみると自分がイメージしていたものとは少し違っていましたが、これで良かったかなと思っています。
◆店がなくなってしまったのはいつだったかな。もう十分に大人になって別の街にいた僕は帰郷して、店の最後の夜を常連の皆と過ごしました。お店の〈カオリ〉さんが、思い出に何か持っていっていいと言ってくれたので、僕は革製のマッチ箱カバーとカップを貰ってきました。皆で最後の掃除をして、店を出て、遠くから眺めたとき、とてつもなく淋しかったことを今でも思い出します。クサイ表現ですが、既に終わっていた青春の日々が本当に終わってしまったんだなと実感しました。〈ぶろっく〉の常連の皆は(十年に一回会うか会わないかという日々ですが)今も大切な年上の友人です。
◆大切な日々を描いた、静かな作品です。愉しんでいただければ幸いです。
◆実際には本には書けないもっと生々しいとんでもないことが山ほどあったんですけどね。その辺はまぁ作風変わっちゃうんで(^_^;)。そういえばこの本がきっかけで、ミュージシャンの伊藤銀次さんと知り合いになれたのです(タイトルは銀次さんがいた〈シュガーベイブ〉の歌です)。本当に嬉しかったなぁ。

3月3日(土) 『Happy Box』
◆晴れたり曇ったり。少し気温が下がった。happybox
◆そういえばこういうアンソロジーは久しぶりかもしれません。『Happy Box』(PHP研究所)の見本が届きました。伊坂幸太郎さん、山本幸久さん、中山智幸さん、真梨幸子さん、そして小路幸也と、名前に〈幸〉がつく作家が〈幸せ〉をテーマに短編を書き下ろしました。実はこれ、元々はパーティの席上での無駄話から始まりました。以下、僕と山本幸久さんの会話。「そういえば山本さん、この間の〈本とも〉の表紙」「あぁ! 僕も気づきました」「絶対狙ったよねあれ(笑)」。当時、とあるPR誌に、僕と山本さんと伊坂幸太郎さんが連載していて、三人の名前が幸の字繋がりで並んだ回があったのです。「そういうので繋がって出したら面白いよね」という話をそこでして、それからしばらく経ってから山本さんがPHPさんと打ち合わせ中にその話をしたらしいのですね。そこから話がまとまったという流れだったようです(^_^;)。ひょんなところから出来上がったアンソロジー。とてもおもしろいものになっていると思います。小さな幸せをぜひどうぞ。
◆幸せがテーマなのに、あんまり幸せそうなイメージのない(失礼)メフィスト賞作家が二人も入っているのもおもしろいかと(^_^;)。
なでしこジャパンはポルトガルでアルガルべ杯をノデンマークと。次のアメリカ戦のためにレギュラーを温存して実質サブメンバーで臨んだ試合。実力差はあったのだろうけど、それでも2-0で勝ったのはさすがワールドカップチャンピオンか。次も楽しませてもらおう。
◆さて、Jリーグももうすぐ開幕する。嬉しい球春も近い。J1に復帰した我がコンサドーレ札幌はどんな様子なのか。今日の鳥栖との練習試合は4-0で大勝したらしいのだが、これがキャンプ中の初勝利かな? 補強メンバーを加えて明らかに層は厚くなっている。ただJ1を勝ち抜くためにはやはり厳しい戦力であることは間違いない。絶対残留するためには、メンタル。気持ちで負けないこと。それはJ2を戦ってきたメンバーはよくわかっていると思う。頑張ってくれ。

3月6日(火) 日々
◆晴れたり曇ったり。campanymen
◆二日ほど東京に行っていた。インタビューと対談をこなして帰ってきた。どちらも『東亰バンドワゴン』絡みです。対談はある若手女優さんと。可愛らしい(まぁ女優さんなのであたりまえだけど(^_^;))方でしたよ。頭のいい方だと思いました。両方とも来月に出るある雑誌に掲載されますので、近くなったらまたお知らせします。まぁ少し言ってしまうと『レディ・マドンナ 東亰バンドワゴン』(集英社)の帯には彼女のコメントが入る予定です。
◆3月11日(日)、三省堂書店札幌店さんで『coffee blues』(実業之日本社)のサイン会を行います。他社の本を一緒に買っていただければそちらにもサインするという太っ腹な企画です(^_^;)。先着100名様に整理券ですが、まだまだたくさんあります。まぁぶっちゃけ50枚もさばければいい方かなと予想しておりますが、たくさんの方に来ていただければありがたいです。詳しくは三省堂書店札幌店さんに訊いてくださいね。
◆皆さんお気づきかと思いますが、サイン会の日は偶然にも一年前の東日本大震災の日です。『東亰バンドワゴン』印税からの寄付はその後も続けていますが、この日にサイン会が決まったのかも何かの縁だと思い、11日に来てくださった人数分の本代、つまり『coffee blues』は1500円ですからもし50人なら75000円。新たにまた寄付しようと思います。どうぞよろしくお願いします。
◆写真は映画『カンパニー・メン』。会社の中でしか生きられない男達、と言うと皮肉になるかな。僕自身もどちらかと言えば会社人間だったから、よくわかる。

3月7日(水) 日々
◆晴れたり曇ったり。sunny
◆気温が上がったので住宅街の道路はさらにサファリラリーよりも過酷なものになっていたりする。楽しいんだけどね。雪国では車が雪でハマって動けなくなっていると通り掛かりの人や車が協力して押すというものがあります。意外とどんなコワそうなあんちゃんでも草食系の兄ちゃんでもコミュ障の奴でもたまにはキャピキャピのギャル(死語)なんかも黙って車を押すのに参加して動き出したらそのまま去っていくんだこれが(^_^;)。
◆写真は松本大洋さんの『Sunny』2巻。松本さんの絵はデビューの頃から好きでずっと買っていたんだけど、ここ何年かの作品は読み逃していた。久しぶりにこの『Sunny』を買って読んで思うことは、何というか、あらためて「凄いなぁ」と。物語の奥行きや表面的なものを何もかもひっくるめたこの〈絵〉の持つ力が凄い。マンガって凄い、と素直に思える作品に出会えると本当に嬉しい。
◆小説の良さ、マンガの良さ、映画の良さ、テレビドラマの良さ、ゲームの良さ。〈物語〉はいろんな形でこの世に存在して、僕たちを愉しませてくれる。
なでしこジャパンは決勝戦でドイツと戦い4-3で負け。面白い試合だった。チームとして優勝が目標だったのなら決勝戦は明らかに采配ミスだけど、そうではなくオリンピックに向けたレベルアップのための大会だったのだろう。それならば実りある大会だったと思う。大収穫ではないのか。なんてってほとんど澤抜きで、しかもころころとメンバーを変えての準優勝なのだから。オリンピックに期待できるぞ。男子より(^_^;)。

3月9日(金) 日々
◆晴れたり曇ったり。abefuyumidouro
◆ようやく春の兆しが見え始めて穏やかな天候が続く。でもしばらくの間は犬の散歩が終わると犬の足やらお腹やらが水浸しや泥はねで真っ黒になる日々が続くのだ。まぁ春の風物詩だと思えばいい。
サッカー日本代表の最終予選の組み合わせが決まった。日本代表はB組でジーコ監督率いるイラクとも同組。まぁこれも縁かね。ジーコ監督は日本と一緒にWCに行きたいとリップサービスしてくれたけどそうなったらいいね。最終予選の厳しさはもう嫌というほどわかっている。どんな形であろうと、勝てばいい。頑張れ。
◆写真は阿部芙蓉美さんの新譜〈沈黙の恋人〉。独特のウィスパーヴォイスが素晴らしい阿部芙蓉美さん大好きだ。
◆3月11日(日)、三省堂書店札幌店さんで『coffee blues』(実業之日本社)のサイン会を行います。当日は偶然にも一年前の東日本大震災の日です。『東亰バンドワゴン』印税からの寄付はその後も続けていますが、この日にサイン会が決まったのかも何かの縁だと思い来てくださった人数分の本代、つまり『coffee blues』は1500円ですからもし50人なら75000円。新たにまた寄付しようと思います。たくさんの方に来ていただければありがたいです。サイン会の詳細は三省堂書店札幌店さんに訊いてくださいね。
◆シンプルに暮らそう。いろいろと考えることは必要だけど、結論はシンプルな方がいい。シンプルというのはただ削ぎ落とすことじゃない。ひとつのことにたくさんの意味を含めて、その上で簡素に軽やかにすることだ。とてつもなく難しい事だから簡単にはできない。経験という年季も必要だ。そろそろそういうことができてもいい年齢じゃないかと思う。

3月10日(土) 日々
◆晴れ。j20
◆20年目のJリーグが開幕した。四期ぶりにJ1に昇格した我がコンサドーレ札幌はホーム札幌ドームにジュビロ磐田を迎えて開幕戦。結果は0-0のドロー。ひとまずは、ホッとしたというところかな。前季J2で培った戦い方というものをそのまま持ち込んでの引き分け。なんとかJ1でもこのチームでやっていけそうだという気にさせてくれるゲームだった。何よりもまず高卒ルーキーのCB奈良。前季もその素晴らしい能力に驚いたけど、日本代表のFW前田と互角に渡り合い、結局得点を許さなかった。新外国人ノースもさすがオーストラリア代表というDFを見せてくれた。その他の新加入レギュラー山本も前田もその能力の一端を見せてくれた。ただ前田はちょっと持ち過ぎかなー。コンササポーターは持ち過ぎる奴にはトラウマがあるからな(^_^;)。まぁあとは試合ごとに連携を深め、ゴールを決めてくれれば言うことはない。とにかく残留だ。
◆春は旅立ちの季節だ。我が家の息子二人も揃って卒業になる。それぞれに4月から新しい環境で過ごすことになる(はず(^_^;))。つまりそれは我々夫婦にとっても新しい環境になるということだ。この際だから思い切って家の中にあるいろんなものを整理してみるのもいいと思う。ま、まずは着ない服の整理だな(^_^;)。それはともかく溜っていく本はいかんともしがたい。妻も文句は言わないけど心の中でなんとかしてと思っているはずだ。やはりtotoで六億円当てて書庫と書斎を作らねば。今年も買うぜtoto。
◆新しい季節に、気合いを入れ直そう。ギアをチェンジしよう。自分がその気にならないと何も動かない。そして経験上、動けばなんとかなるもんだ。

3月11日(日) サイン会
◆晴れ。いい天気。realsteel1
『coffee blues』(実業之日本社)のサイン会を三省堂書店札幌店さんでやってきました。予想よりもたくさんの皆さんに来ていただいて、お蔭様で書店さんに迷惑を掛けないですみました(^_^;)。長時間並んでくださった皆様、ありがとうございます。心からお礼申し上げます。また、たくさんのお土産もいただいてしまいました。本当にすみません。美味しくいただきます。
◆サイン会をすると毎回びっくりするような方に会えるのですが、今回も30年ぶりぐらいの方などに会えましたよ。マジで驚きますね(^_^;)。
◆お伝えしたように、この日にサイン会が決まったのも縁だと思い、来てくださった人数×『coffee blues』の本代を東日本大震災の義援金として寄付します。合計81名でしたので、81×1500円=121,500円を日本赤十字を通して寄付します。ありがとうございました。
◆何度も言ってますが、呼ばれればどこでもいつでもサイン会を行いますので全国の書店さん、新刊が出た際には最寄りの出版社営業の方にお申し出ください(^_^;)。写真は映画『REAL STEEL』
◆大切なのは、良いことも悪いことも感情でねじ曲げることなく、きちんと伝えること。伝えていくこと。過去の戦争も、震災も。忘れないように。

3月14日(水) 日々
◆晴れたり曇ったり。mi4
U-23オリンピック代表は最終予選をホームでバーレーンと。2-0で快勝。見事ロンドンオリンピック出場を決めた。かなり苦労したと言ってもいいかもしれない。何よりも、どうも本来の実力を発揮できないまま、というか、ジャストフィットしないままここまで来てしまったような気もする。もっと出来るメンバー、チームなのになーという思いが常につきまとう。本番でどんなチームにするのか、海外組は呼べるのか、オーバーエイジ枠はどうするのか。最良のパターンを考えて決めてもらいたい。そしてなでしこジャパンと一緒に、日本代表旋風を巻き起こしてほしい。
◆地震が頻発している。北海道でも震度4の地震があった。有数の地震国である日本。そんな表現をするのは不謹慎だけど、生きているうちに大震災に遭うか遭わないかは運次第だ。この国に生まれて育ったのだから、この国で生きていきたい。済めば都だろうからどこか地震のない外国の地に移り住んでもいいのだろうけど、持って生まれた血は地に繋がれる気がする。いつ死ぬかわからないのは、地震でなくても同じだ。きちんとした備えと覚悟をして毎日を暮らしていく。写真は『ミッション:インポッシブル シリーズ クアドロジーブルーレイBOX』。
◆毎日いろんなイヤなニュースがネットの中をかけめぐる。テレビや新聞に出るのはほんの一部だ。まったく出ないとんでもないニュースもある。そういうことを考えていると腹が立ってきてとても小説なんか書けなくなる。結局自分が出来ることをするしかないといつもの結論になる。
◆書くしかないんだ。物語を。

3月17日(土) 日々
◆晴れたり曇ったり。kokuriko
コンサドーレ札幌はアウェイで神戸と。2-1で逆転負け。負けはしたものの、開幕戦に引き続きみっともない試合ではなかった。しっかりと自分たちのゲームをすることができたのは、収穫ではないだろうか。何よりも開幕戦では見られなかった新加入の選手たちが生き生きと動いていたし、他の選手もしっかりと意図した動きをしていた。特にボランチの山本とFWの前田は素晴らしかった。今季初得点はボランチから攻撃にしっかり参加した山本が生み出したし、得点こそ奪えなかったが、前田はこの試合でいちばん輝いたFWだった。周囲との連携がもっと良くなればと期待させてくれた。それと近藤も良かった。イホスンからのフィードをことごとく自分のボールにしていた。不安はやはりサイドかなー。岩沼と岡本のサイドはいまいち守備が不安定だと思う。何にしても、悪い内容ではなかった。次に繋がる負けだった。頑張れ。
◆写真はジブリ作品『コクリコ坂から』のBlu-ray。ようやく発売になるね。
◆不良映画や漫画やそういうものがヒットするのは昔からだし、そんなところに目くじらを立てる必要はないけれども、でも、本当の不良というのはマイナスの存在ということは忘れないように。真面目にきちんとしている人の方が、良いのだ。そういう、真面目にきちんとしている人たちを描くものが大ヒットした方がいいなと思う。

3月20日(火) 日々
◆雪が降ったりする。jedgar
◆春分の日なのに大荒れの天気で一気に冬景色に。まぁでもこの季節はこんな感じだ。三歩進んで二歩下がるけど春は確実に近づいている。
コンサドーレ札幌はナビスコ杯を新潟と。1-0で負け。全てサブメンバーで臨んだ一戦は、悪くはなかったもののもうひとつ意思疎通に欠け前への推進力が無く、なおかつ決定力がなかった。けれども、最悪の結果も予想していたのでそれからすればまぁサブメンバーの見極めが出来たので良かったかなという試合。もちろん勝てなかったのは痛いけど、それ以上に今のコンサに必要なのはどうやればJ1で勝つことができるのかという試行錯誤。今は負けてもいい。その敗戦から何かを掴むことが大事。写真は映画『J・エドガー』。これも観なきゃ。
◆何が正解なのかなんてことは誰もわからないのが人生ってもんで、何かを決めるのは結局自分でしかない。年長者としてアドバイスは出来るものの、それだって自分の経験上のことでしかない。でも、甘い考えだけど、やっぱり誇りを持ってやれる仕事を持つことがいちばんじゃないのかと思う。お互いに誇りを持って仕事をし合えれば、きっといい結果を生む。それが社会を、景気を回すことに繋がる。理想論でしかないけど理想を目指さないで何を目指すって言うんだ。
◆タクシーに乗ったときには細かいおつりをチップとして渡すことにしている。890円だったら1000円渡してお釣りはいいです、と。余裕があるからじゃない。きっと運転手さんは悪い気はしない。この後、機嫌良く運転してくれるだろう。ペイフォワードじゃないけど、日常の中でお互いに気持ち良くなれれば、それがきっと何かに繋がる。どこかのドアを開けたら後ろから来る人のためにちょっと待ってドアを支えてあげる。それだけで、いいんだ。お互いに少しだけ気分良くなれるんだから。そうしたら、それは他の誰かにも伝わるはずだ。

3月22日(木) 日々
◆晴れたり曇ったり。割りと穏やかな日。kyon30
◆ウェブ上で自分の言葉を発することができるものが百花繚乱状態だ。インターネット黎明期のテキストサイトと掲示板しかなかった頃からするとまぁスゴイ事になっている。きちんと時代を知っておきたい方なので一応全部どういうものかは理解はしている(まぁ自分でもいろいろやってるしね)。そんな中でもとにかく文句を垂れ流す人たちに辟易する。
◆別にネットの世界に限った事ではなく、日常生活において文句を垂れ流す人はたくさんいる。むろんここで言う文句とは〈理不尽なもしくはまったく身勝手な文句〉だ。きちんとした考えに基づく批判や批評や考察はもちろん含まれない。そういうものが振り掛かってきたら、ひたすら無視するしかない。同時に、隙を見せてはいけない。ネットの中で自分を保とうと思うのなら、決して揺るぎない自分自身を確立しなきゃならない。これは日常生活においても同じだろう。まぁ強くならなきゃいけないってことですね。
◆断言してもいいけど、ネットで暴言や理不尽な文句やとんでもないことを垂れ流している連中は、弱い。強さを持っている人間はそんなことをしない。だからしっかりと強い自分を保っていれば、弱いバカな連中はいずれ去って行く。
◆強くなくても、強くなろうとする意志を持つことはできる。継続は力だ。その意志を持ち続ければ、きっと強くなれる。弱き馬鹿者どもを弾き返すほどに。写真は小泉今日子〈Kyon30〜なんてったって30年!〉。芸能界で30年も人気を保ち続けることも、強くなきゃできないよね。

3月25日(日) 日々
◆曇ったり雪が降ったり。curlygiraffe
コンサドーレ札幌はホームで浦和と。2-1でまたしても逆転負け。ここまでの(ナビスコ杯も含め)4試合で0勝3敗1引き分け。決して壊れた試合をしていない。むしろ4試合とも相手よりいいサッカーをしていたぐらいだ。これは贔屓目ではなく各チームの監督たちもコメントをしている。それなのに勝てないのはまずシュートの精度と、シュートシーンへの持って行き方。バイタルエリアでの攻め方がワンランク上に上がっていないのだ。そこだけだ。まぁもっと言えばサイドがどうしても弱いので、そこから攻め込まれてしまう。真ん中が強いのでDFは弾き返してはいるものの、いつか崩壊するかもしれない。攻撃も活性化しない。まぁしかし、選手は頑張っている。J1でも良い試合が出来ることを十分に証明している。後は、勝ち方を覚えるだけだ。自分たちのストロングポイントをもう一度練り直して、チャレンジしてほしい。負けが込むことは織り込み済み。チーム力を上げることと、残留を目指して戦ってくれ
◆写真は〈Curly Giraffe〉『FREHMEN』。いいアルバムだー。
◆なんだろうな。いやそれ当たり前のことだから、と思うようなことが美化されたり邪魔にされたりなんだりする。やっぱり何か強力な力がどこかにないと歪になっていくんだろうか。遠心力がないと真円にならないように。そう考えると、美化するわけじゃないけど、父親が一家の長で絶対的存在だという考え方ややり方はある意味ではうまく行っていたようにも思う(むろん様々な問題はあるとしても)。人の世は難しい。

3月28日(水) 日々
◆晴れたり曇ったり。yorunosihaisya
◆この時期の残雪の量が例年の倍あるとか。本当にこの冬の積雪は多かったよ。庭に積もった雪が完全に融けるのは、4月中旬になるかな。
◆ここで何度も書いているけど、僕は亡父を尊敬している。ブルーカラーできつい地味な仕事を定年まで勤めあげて僕ら姉弟を育ててくれた。きちんとした、普通の、真面目な人だった。きちんと自分の仕事を全うする。社会人として生きていく。それが一番偉いのだ。尊いのだ。僕自身は一応14年間会社員だったけど、とにかくダメだった。広告会社でクリエイティブな仕事だったから一般の仕事よりははるかに自由だったけど、それでも、普通でいることに耐えられなかった。誰かに頭を下げるのもイヤだったし、好き勝手に出来ないのがイヤだったし、制約だらけの仕事がイヤだった。社会人失格のろくでなしだった。だからといってドロップアウトも出来ずに表面上だけ取り繕える自分もイヤだった。だから、作家になったのだ。ろくでなしでも食って行ける職業を、生き方を選んだ。
◆新しい生活に飛び込む春。思い悩むことも多いだろうけど、一生懸命真面目に仕事をやることが一番美しく尊い。そういう人間でいることが、一番なのだ。小説家なんて、そういう人たちにほんの少しの間だけでも安らいでもらえる芸をするだけの人間だと僕は思ってる。偉くもなんともない。こんな生き方は真似しない方がいい。写真は〈踊ろうマチルダ〉『夜の支配者』
◆仕事がない人や生き方が見つからない人も多いのかもしれない。それでも、毎日きちんと生きよう。朝起きてご飯を食べて、その日一日をしっかりと過ごそう。自分のために、家族のために、周囲の人のために、社会が上手く回るために何をしたら良いかを考え続けよう。続ければ、いつかきっと何かしらの結果は出る。

3月29日(木) 日々
◆晴れ。ものすごく暖かい日。fekakusei
◆ゲーム業界の進化というか崩壊というか変革というか、そういうのがここ何年か続いていると思う。まぁいわゆるIT業界コンピュータ業界と密接に結びつく業界だから日進月歩なのは当然なんだろうけど。僕が専門学校のゲーム科で講師をやっていたのはもう五年も前になってしまったんだけど、その当時から家庭用ゲームの行き詰まり感は加速していた。この先どうなっていくのか勉強不足の僕にはあまり見えてこないけど、ただひとつはっきり言えるのは、ソーシャルゲームはクリエイターの魂を殺すことは間違いないと思う。
◆本来、というか現実的にゲームは総合芸術たるものだ。物語・映像・音楽という世の中のメジャー表現技法の全てを尽くして世界を構築できてなおかつそれを自分で操作できるのだ。これほど何もかも揃ったメディアは今現在はゲームしかない。だから、素晴らしいゲームは、本当に芸術たるもの。人を感動させたり感銘を受けさせたりできるものなのだ(もちろん、全ての芸術にもあるように、クズもある)。子供が夢中になってしまうことで悪者扱いされて久しいけれども、僕らが子供の頃はテレビも漫画も悪者扱いされた。あのバッシングはむしろ今のゲームの比じゃないぐらいだった。漫画を取り上げられて庭で焼かれて泣いている友達の姿を僕は何度も見ている。
◆ゲーム制作に関わった者として、その行く先を見ていきたい。コンピュータ・デジタルの進化とともにゲームもどう変化していくのか。でも、小説も漫画もテレビもそうであったように、結局は〈内包された物語性〉の強さだと思う。そこにこだわっていかないと、多くの人を喜ばせるものは出来上がらない。漫画『大東京トイボックス』の天川太陽が言うように『魂が合ってない』と、ダメなのだ。写真は久しぶりのシリーズ完全新作『ファイアーエムブレム 覚醒』

3月31日(土) 日々
◆雪もちらつく寒い日。brutusotomo
北海道日本ハムは前日の開幕戦持ってる斎藤佑樹の見事な完封勝ちに続いて今夜は絵に描いたようなサヨナラゲーム。斎藤佑樹の開幕投手起用に続き、栗山新監督の采配が次々に当たる当たる。打線だって稲葉を2番に据えるというのが非常に効いている。株を上げたなー。打線も好調でなんかとてもいい雰囲気だ。怖いぐらいに順調だ。このままで走っていただきたい。あ、中田はそろそろ打ってね。
◆その一方でコンサドーレ札幌はアウェイで清水と。1-0で負け。ナビスコも含めて4連敗。良いゲームをしているだけに、そろそろ歯痒くなってはくるな。シュート数も相手と同じぐらい打ってるし、ゲームそのものは本当に接戦を、良い試合をしている。なのに点が入らない。石崎監督は前田を中心にして先発固定しているけど、このまま我慢して連携が取れるようになるまで使い続けるのか。見ている方としてはサイドを日高にして高木を前に出してとかいろいろ試してほしくなるのだが。どうするのかなぁ。石崎采配にはJ2の頃から疑問があるんだけど、昇格しちゃったから最終的にはまぁ良かったのかなぁと納得するしかないんだけどさ。とにかく選手たちに戦っていない奴は一人もいない。よくやっている。しかし、J1の壁は厚い。そろそろ1勝しないと、選手たちのモチベーションの問題も出てくるだろうなー。写真は雑誌〈BRUTUS〉。大友克洋だよ!
◆そしてフィギュアの方でも快挙があったとか。日本代表ペアで初の銅メダル。かつて槙村さとるさんの『愛のアランフェス』『白のファルーカ』を読み込んだ人間としては非常に嬉しい(^_^;)。おめでとう!