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2015年8月1日(土) 日々
◆晴れ。ようやく暑いけどカラッとした日が戻ってきた。undercover2
◆毎日毎日ずーっとジメジメとした湿気の多い北海道らしくない天候が続いてすっかりまいっていたんだけど、今日はようやくカラッと晴れてくれた。こうこなくっちゃ困る。
北海道日本ハムコンサドーレ札幌もいずれもピリッとしない。言いたいことは山ほどあるのだが、とにかくプロスポーツとして魅せてもらいたいのだ。もちろん選手は頑張っているのだが。特にコンサはこの時期に監督交代という素早い判断をしたのにもかかわらず、そのショック療法がまるで試合に浮かび上がってきていない。もちろん過度な期待はしていないが、何を期待して監督交代したのか、というのをはっきり打ち出さなければサポーターは納得できないではないか。
◆写真は井上陽水さんの新譜〈UNDERCOVER2〉。まぁ言うまでもないのだが、この表現力。何を歌っても井上陽水ワールドにしてしまう力技。素晴らしいし、こうでなくては生き残ってこられないのだ。
◆それにしても、このアルバムにも入っているんだけど、近頃自分の世代より上の時代にヒットした曲が沁みてくる。〈黄昏のビギン〉も〈夜霧よ今夜もありがとう〉もそうだ。若い頃はロックじゃないという理由だけで毛嫌いしていたんだけどあらためて聴けば素晴らしい曲ばかりだ。まぁ年を取ったんだろうけどさ(^_^;)。
◆花火が自由にできないと言う話を聞く。ご近所から苦情が出るというのだ。溜息しか出ない。夏の夜のほんの一時のことを、たった十数分楽しめないというのか。子供たちが小さい頃は向こう三軒両隣の子供たちを集めて皆で愉しんだものだ。風情を誰かが努力しないと残せないというのは、本当に溜息しか出ない。

8月6日(木) 日々
◆曇り。暑い。hanaregumiwhat
◆日本全国が暑いんだけど北海道も暑い。もちろん東京とかの暑さに比べれば随分と楽なんだけどそれでも暑い。散歩に出るのも夕方まで待ってなおかつ少し距離を短めにする。もう体力を過信しちゃいけない年齢だからね。
北海道日本ハムファイターズがボロボロなのだが、サッカー日本代表もひどい。いや、ひどいっていうのは視点の問題なんだ。海外組を招集しないで挑んだ東アジア杯だけど、この大会は確かに優勝しなきゃならない大会なんだけど、あくまでも底上げのための試合なんだと最初から位置づければこんなていたらく、と、皆が思わないで済んだはずなんだ。この大会で新しいA代表を二、三人、四、五人見つけられればいいやって感じで入っていけば実りある大会になったものを。野球のサッカーも戦うのは選手だけど、それ以前に首脳陣の問題があるんだよなぁ。上がちゃんとしないとそりゃ選手もモチベーション上がらないよね。
◆写真は好きだミュージシャン〈ハナレグミ〉の新譜『What are you looking for』
◆そして今現在、我が家のお風呂は大変なことになっている。湯船に湯を張る蛇口が壊れたのだ。それはまぁもう十何年も経っているし寿命といってもいいものなのでどうしようもない。だが、水道屋さんに来てもらって修理(取り換え)してもらおうと思ったら、とんでもないことが発覚したのだ。それはまた別の話。まて次号!
◆家を建てて十九年かな? まぁいろんなことがあるよね。

8月14日(金) 日々
◆晴れ。夏だからけっこうなことなのだがやはり暑い。vintage2
◆原稿が書き上がらないことをいいわけにしてここの更新もサボっていた。何だか愚痴めいたことばかり書いているけれど、やはり原稿を書き上げるスピードはデビュー当時よりも格段に落ちているのだ。いや、ゆっくり書いてもいいものが上がれば問題ないのだろうが僕の場合はきっと速く書いても遅く書いても結果は同じだ(たぶんだけど)。もちろん書き上げてからさらに推敲を重ねれば文章がより良くなるのは明らかなんだけどね。でも推敲を重ねることで失われるものもあるんだよ。要はそのバランスだ(しまったこれもいいわけか)。
◆さて、お風呂の蛇口栓の話題。こちらは結論として我が家のお風呂の水道工事は〈もし蛇口が壊れたときには今使ってるメーカーでしか交換できないよその他のメーカー使おうとしたら壁を壊して元からやるしかないからね工事〉だったのだ。そして6日の段階で今使ってるメーカーの在庫を取り寄せようとしてもどんなに早くても一週間は掛かるという話だったのだ。このクソ暑い汗だらけの毎日で一週間も風呂なしでスーパー銭湯に車で15分掛けて通えってかという話なので即決で水道屋のお兄さんに言った。「壁に穴空けてください」。というわけで水道屋さんにはクソ暑い中汗だくで壁に穴空けてもらって修繕したいただいた。しかも空けた穴の直しも完璧で元通りだ。ありがとう水道屋さん。
◆写真はかなり好きな〈ヴィンテージ・トラブル〉の新譜『華麗なるトラブル』。サイコーなのでぜひ聴いていただきたい。
◆青森に暮らす従弟がお盆で帰省していたので、札幌に住む従兄弟たち4人で飯を食ってきた。従兄弟の中では僕がいちばん年上になる。話題は年齢からくる様々な諸問題ばかりだ(^_^;)。それでもみんな元気に生きているだけでオッケーだ。

8月15日(土) 日々
◆晴れたり雷雨だったり不安定な天候。switchyokohama
◆自由業なのだからわざわざお盆の混む頃に墓参りに行かなくても、時期を外せばいいのだが、今年はなんだかんだでこの時期の墓参りになってしまった。そして毎年のことなのだが、墓参りにをするために往復で500キロ近く走るのだ。泊まりがけなら楽なんだけど日帰りだ。あと何年これが続くかな。
◆もちろん二度と愚かな戦争を起こしてはならない。起こさせてはならない。当然のことだ。そして、戦争を知らない世代に過去の戦争の罪を背負わせる必要はない。しかし、先祖が起こした愚かな戦争の罪を知り二度とそんなことはしない、させないという意識を持つことは、持たせることは必要だ。そういうことだ。悲劇もあったろう、美談もあっただろう、国や愛する人も守るという尊い意志ももちろんあっただろう。けれども、戦争は国策の誤りによって引き起こされたものであるということを忘れてはならない。失われた全ての尊い魂に思いを馳せて、手を合わせ、平和な世界の実現を願う。
◆さてコンサドーレ札幌北海道日本ハムも負けたようだ。うん、残念だ。コンサは観られなかったのだが、いろいろと工夫は、そして意図や勝とうという意志は感じられた試合のようだった。それでいい。負けても次に繋がるものであればサポーターは納得するのだ。日ハムは……うーん……まぁ選手は頑張っているよ。うん。
◆写真は雑誌『SWITCH』。いいね。
◆まぁドラマを作るのは小説家に任せておけってことだ。
◆お盆も何も関係なく、ただひたすら締切りをこなしていく毎日。なんとかしなきゃならない原稿は山ほどあるのだ。ありがたいありがたい。

8月21日(金) 『蜂蜜秘密』文庫
◆晴れたり曇ったり。hachimitsub
◆少し暑さが戻った感じがするけれども、夕方になると気温も下がりなんといっても秋の虫が鳴いていますよ。コオロギですよ。そして昼間は赤とんぼも飛んでいましたよ。北海道の短い夏は本当にあっという間に終わってしまう。そんな日に文庫新刊の見本が届きました。『蜂蜜秘密』(文春文庫)です。来月9月2日に発売予定です
◆単行本のときにはカバーのない角背でとても魅力的な装幀で、そして装幀は大好評だったのです(^_^;)。残念ながら文庫のハードカバーはないので、そのままのイメージで装幀してもらいました。どこともいつの時代ともつかない、西洋の田舎。〈ポロウの村〉にある秘密を抱えた少年〈レオ〉がやってくるところから物語が始まります。〈ポロウの村〉では昔から不老不死の伝説がある〈ポロウの蜂蜜〉を生産していましたが、どうやらそこにも秘密があるらしく……〈レオ〉は、村の娘である〈サリー〉と、男の子〈ジャック〉と友情を交し、楽しくも不思議な日々を過ごしていきます……という感じのファンタジックなお話です。
◆僕は姉が二人いたので物心ついたときから少女漫画を読んでいました。そして当時の少女漫画で描かれた〈外国〉というものに胸をときめかせた一人です。この物語の中にはそういうものを思いっきり詰め込んでみました。そして、〈レオ〉と〈サリー〉と〈ジャック〉という男の子二人と女の子一人という関係性は(僕の物語にいつも出てくるものですが)『小さな恋のメロディ』という名作映画の主役三人のイメージをそのまま表現してみました。子供でありながら、大人たちの世界の関係性をしっかりと理解し、自分たちの立場を把握し、それでも夢を見る子供たちです。楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆で、正直な話をしますと、こういう海外を舞台にした物語ってなかなか書けないのです。ですから文藝春秋さんは本当に寛大でありがたい版元さんなのです。これからも続けて書かせてもらえるように、よろしくお願いしますヽ( ´ー`)ノ

8月29日(土) 日々
◆晴れ。夕方にはもう涼しくなる。jujuwith
◆もう少し夏が続いてほしかったのだけど、北海道はあっという間に秋の気配がそこかしこに漂ってくる。コオロギや鈴虫の鳴き声も聞こえてくる。これから9月になって残暑とか来るだろうかどうだろうか。どっちにしても、夜はもう上に一枚必要な気温。
◆いろいろとありまして、今年の刊行スケジュールが変更になりましたので、予定通りのも含めて改めて現在確定しているのをお知らせします。
9月には文庫新刊『蜂蜜秘密』(文春文庫)が出ます。そして単行本新刊で〈花咲小路シリーズ第3弾〉『花咲小路二丁目の花乃子さん』(ポプラ社)が出ます。10月には〈花咲小路シリーズ第2弾〉『花咲小路一丁目の刑事』(ポプラ文庫)が文庫化されます。そして10月11月に予定されていた単行本は来年に変更になりました。さらに、12月に予定されていた『旅者の歌 中途の王』文庫と『旅者の歌3』の単行本新刊ですが、諸々の事情により、一冊になって文庫新刊として出ます。つまり『旅者の歌 中途の王&3』として幻冬舎文庫さんから出ます。単行本での刊行を楽しみにしてくれていた方、文庫で3冊揃えようとしてくださった方、大変申し訳ありません。全て僕の作品の力の無さが原因です。どうぞ『旅者の歌 中途の王&3(タイトルは後日発表します)』文庫版をよろしくお願いします。
◆そして来年です。1月に単行本『ロング・ロング・ホリディ』(PHP)2月に単行本『アシタノユキカタ』(祥伝社)3月『恭一郎と七人の叔母』(徳間書店)4月に単行本『東京バンドワゴン(本編新刊)』(集英社)、文庫『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン』(集英社文庫)5月『オールディーズ・ロマンス』(小学館)6月に単行本『(タイトル未定)』(中央公論新社)と、毎月単行本新刊が続きます。
◆今のところ、確定しているのはこれだけです。相変わらず出し過ぎですが、どうぞよろしくお願いします。もし忘れているのがありましたらごめんなさいヽ( ´ー`)ノ
◆写真はJUJUさんの新譜『WITH YOU』