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2015年6月1日(月) 日々
◆晴れ。良い天気。そして暑い。yasashiihon
◆急に全国的に暑くなってしまったようだ。札幌近郊もかなり暑くなっていた。そして所用があって現在某所に来ているのだが、ここも暑い。とてつもなく暑い。身体の調子を崩さないように気をつけよう。
コンサドーレ札幌はセレッソ大阪とホームで。1-1の引き分け。W杯出場選手が両チーム合わせて7人もいて総得点も二ケタいっているという(たぶんそんな感じだった)とんでもなく豪華な試合になった。たぶんこんな試合は世界中でもほとんどないんじゃないかってぐらい。試合自体も前半こそ互いにスピードの上がらない展開にやきもきしたが、後半になってそれぞれに力を尽くしたなかなかおもしろい試合になった。しかしこういう試合を観ると、FWの決定力というのがそのチームの肝なのだなと痛感する。どうやったら、決定力を持ったFWというのが日本に出てくるのだろう。まぁその答えがあったらどこも苦労しないんだろうけど。
◆写真は映画『やさしい本泥棒』。原作の本は世界中でベストセラーになっているらしいんだが未読。今度読んでみよう。
◆はっきり言って〈紙の本〉は売れていない。出版社は何十万部も売れるベストセラーをきっちり出さなければ、その他の〈売れないかもしれないけど良い本〉を出せなくなってしまう。っていうかもうベストセラーを出すか出さないかでその出版社の一年の命運も(業績も)決まってしまうような時代だ。大手出版社だって例外じゃない。
◆デビューしてから今までたくさんの編集さんにお世話になってきた。生かされてきた。恩返しの方法はただひとつ。書いた本がとんでもなく売れることだ(売れる本を書くことじゃないよ)。頑張らなきゃといつも思っている。
◆書こう。

6月4日(木) 日々
◆晴れ。insideblue
◆実は広島にいる。マツダスタジアムで行われたセパ交流戦・広島対北海道日本ハムの試合中継を観て、「あれ? 日ハムの応援席に小路幸也さんにそっくりな人が!」という声を上げたフォロワーさんもいたようですが、申し訳ない、実は本人です(^_^;)。
◆明日は、27回目の結婚記念日。今まで子供がいたのでどこかに行くこともなく、花を買ったり、適当に映画を観たりして過ごしてきたのだが、もう家には子供たちも犬もいない。どこかへ行けるのは体力のあるうちだなと思い、以前から妻が「広島球場で野球を、日ハム戦を観たい」と言っていたのでやってきた(妻は私以上の日ハムファンだ)。
◆交流戦は今年から方式が変わって、日ハム戦が広島球場で行われるのはこの先再来年になってしまう。再来年まで暮らしに余裕があるなんて保証もないし、ちょうど連載もいくつか終わってスケジュール的には余裕もあった。決断してちょうど良かったかもしれない。天候にも恵まれ、しかも、広島ファンの皆さんには申し訳ないが、三タテしてしまった。
◆というわけで、まったくのプライベートだったし夜はナイターだったので、広島近辺にいらっしゃる知り合いの皆さんにも連絡しないで不義理をしました。お許しください。
◆一度行ってみたかった尾道市も、ぶらぶらと歩いてきました。とても良い町でした。
◆で、いない間に札幌近辺では大雨洪水警報が出たりして大変だったらしい。ちょっと心配。
◆明日、大阪に一泊してから帰ります。

6月8日(月) 日々
◆晴れたり曇ったり。明日は雨だとか。kazemachide
◆我が家のある住宅街をうろうろしているキタキツネが最近どんどん大胆になっている。散歩中にふと見るとどこかの家の庭で日向ぼっこなどしているのだ。たぶん同じ固体だと思うのだが。何度も言うが、キタキツネは可愛いからうろうろしてたまに残飯などを漁るぐらいは許してやりたいが、残念ながらエキノコックスという非常に怖い寄生虫を持っている。見かけたら追い払うようにしてはいるのだがたぶん効果はない。むー。
◆先日は広島まで行ってきた。今までは神戸までしか行ったことなかったので、自分の日本の最西端を更新したことになる(^_^;)。しかしやはり観光は疲れる。特に湿気に私は弱いんだ。足腰はそれなりに鍛えているつもりなのだが、30分も歩いて観光したら湿気にやられてもうぐったりと疲弊してしまう。帰ってきて北海道のカラッとした空気に本当にホッとしてしまう(^_^;)。そこがネックだが、違う文化に触れるのは楽しい。あまり意識したことはないだろうけど、北海道以外の各地と北海道では歴史の積み重ねがまるで違う。北海道はたかだが百数十年の歴史しかないのだ。そこに滲み出る〈何か〉は圧倒的に違うと僕は感じる。それは東京や大阪や他の土地に行っても感じること。やはり北海道には〈全てを捨て去ってやってきた軽さ〉があるのだ。良い悪いではなくね。
◆写真は『松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート 「風街であひませう」(完全生産限定盤) Limited Edition』
◆基本的には出不精だし、家にこもっていても全然平気な人間なので、旅に出たいなぁ、などとはほとんど思わないのだが、妻と二人でどこかへ行けるのもきっとあと十年ぐらいだろう。その間に、できるだけどこかへ行ってみようと思う。
◆もちろん宿は喫煙室でね。

6月13日(土) 日々
◆曇り。雨が降りだしそうで降らない日。gentlemen
◆書かなきゃならない原稿はありがたいことに山ほどあるのだが、中々進まない。明らかに集中力が、持続力が落ちている。年齢のせいなのかそれともやはりデビューの頃のハングリーさが欠けてしまっているのか。まぁ両方なんだろうなぁ。何とかせねばなるまい。
◆たまに電車に乗って、周囲の人が会話をしているとついついそれをじっくりと聞いてしまう。会話を聞いて、その言葉遣いや会話のリズムを無意識のうちに覚えようとしている。あぁそうか、女の子同士ではこういうテンポで話すのか、とか、そうかこういう話し方をするおばあちゃんもいるのか、とか、いつも新しい発見があっておもしろい。そういうものがどんどん自分の中に溜まっていって、作品に反映されていく。毎日が、物語を描くための勉強になる。なので税務署さん、僕ら小説家の生活費全部経費にしていいですかヽ( ´ー`)ノ
◆写真は写真集『Gentlemen of Bacongo』。武器を捨て平和を愛し、世界一服にお金をかける最高にエレガントでかっこいいコンゴの男たち=サプールをとらえた写真集。この特集番組を以前にテレビで観た。彼らはこのように着飾ることに人生をかけている。それが人生の全てだ。働いたお金のほとんどを衣服にかけている。ただそれだけじゃない。〈紳士〉であることが絶対条件なのだ。憧れられることこそが本質。カッコいいってことが、生きることなのだ。
◆恰好良い男になりたいと、いつも思ってきた。そもそもの行動原則がそれかもしれない。男の子の大半はそうだろう。恰好良いと思われたい、女の子にモテたい、だから○○をする。それでいいと思うんだ。むしろそれでなければ、平和が保てないと思う。何よりも重要なのは、格好つけるためには努力が必要なんだ。格好つけるために努力して働いてお金を稼いでそれを使っていれば、戦争なんか起きないよ。

6月19日(金) 『怪獣の夏 はるかな星へ』
◆晴れ。風が少し強かった。kaijunonatsu
◆新刊の見本が届きました。今月25日頃に発売予定の『怪獣の夏 はるかな星へ』(筑摩書房)です。〈ちくま〉で連載していたものに加筆修正しました。二年近く連載していたのかな? タイトルが示す通り、怪獣が出てきます(^_^;)。ほとんど書かないのですが、この本には〈あとがき〉を書きました。そこに書いたことと少し被ってしまうのですが、僕は昭和36年(1961年)生まれです。この頃に生まれた現在50代の人たちを〈ウルトラマン世代〉と呼ぶことがあります。今もなお生き続ける日本が生んだ不滅のヒーローですね。ウルトラマン、ウルトラセブン、その他にもアイアンキング、シルバー仮面、ミラーマン、スペクトルマンなどなどなど。巨大ヒーローの話をすると、止まりません。いくらでも話ができます。そして、巨大ヒーローの影に、怪獣や宇宙人の存在は欠かせません。怪獣や地球侵略を目論む宇宙人がいなければ、巨大ヒーローも戦う必要がないのですから。幼稚園から小学校低学年中学年の頃の僕たちの頭の中は怪獣とヒーローで一杯でした。同時に、僕たちは〈公害世代〉でもありました。〈帰ってきたウルトラマン〉には公害から生まれた怪獣が登場しましたし、〈スペクトルマン〉などは人間のときには〈公害Gメン〉として働いていました。〈公害〉と〈怪獣〉その二つに囲まれて育ったことは、いつか書いてみたいと思っていたのです。筑摩書房の担当編集Aさんはほぼ同い年(でしたよね?)。「じゃあ書きますか!」と即刻オッケーをくれたのです。
◆だからと言って難しい社会問題定義の作品ではありません。単純明快、夏休みに子供たちが故郷に現われる怪獣に、ヒーローの力を借りて立ち向かう物語です。ただただ、楽しんでいただければ嬉しいです。
◆あの頃にテレビで観た〈ヒーローと怪獣と宇宙人〉の物語を作ってくれた先人達への、正面切ったオマージュです。「お前は恥というものを知らないのか」って怒られるぐらいに、たくさんのイメージを作中に使わせてもらいました。〈彼ら〉の物語がなければ、今の僕はいません。心からの感謝とともにこの作品を捧げます。苦笑いで許していただければ幸甚に思います。

6月25日(木) 東京
◆東京は晴れ。onukitaeko
◆先日から東京に来ている。今回は久しぶりに出版社の受賞パーティに出席するためと、もうひとつ、メフィスト賞同窓会に出席するため。いずれもここ数年忙しくて出られなかったのだ。そして、いつものことなんだけどこうして上京するのに合わせて、各出版社さんの担当編集さんとあれこれ打ち合わせしたり、お話をしたりする日々。なので、東京に来ても遊んでいる時間はほとんどありません。連載原稿を抱えているし。
◆昨日は、小学館さん角川春樹事務所さんと打ち合わせ。新しい原稿依頼を具体的にいただいたり、「次はどうしますかねぇ」とざっくり話したり「あの原稿を早く書けこの野郎(誇張)」と言われたりですヽ( ´ー`)ノ。頑張ります。
◆そして今日は、講談社さん、文藝春秋さん、PHPさん、ポプラ社さんとご飯を食べたり打ち合わせしたり雑談したり。新しいお仕事の話とか『蜂蜜秘密』の文庫化とか、連載終了原稿の単行本化の時期の打ち合わせとか、次の連載の話とか。そういうことを雑談八割で話します(本当です)。
◆さすがに一日四社さんと打ち合わせすると疲れます。打ち合わせが疲れるのではなく、何せ普段人と話さない暮らしをしているので、会話にエネルギーを使うのです(^_^;)。担当編集の皆様お疲れ様でした。食事・コーヒーごちそうさまでした。いつかたくさん本が売れて恩返しできるようにがんばります。
◆そして部屋に帰ってきて原稿を執筆する。そんな感じで、東京では過ごしているのです。
◆写真は大貫妙子&小松亮太『Tint』。いいねーこれ。

6月28日(日) 日々
◆札幌は曇り。寒かったよ。カーディガン着てるよ。birdman
◆今回の東京行きは、ここ数年忙しくてタイミングが合わなくて出ていなかった新潮社さんの山本周五郎賞パーティと、メフィスト賞同窓会が同じ日で、ならば今なら行けるのではないかと思い切って行ってきたわけです。ついでにこの間の日記に書いたように、打ち合わせのできる出版社さんと打ち合わせしてきました。そして、山周賞パーティでも久しぶりの各担当編集さんとお会いして少し連載のお話などしたりして。担当編集さんが変わったり、新人編集さんを紹介されたり、あまりお付き合いのない編集さんがやってきたりと山のように名刺をいただくのです。えーとパーティでお話したのは、新潮社さん、実業之日本社さん、光文社さん、徳間書店さん、朝日新聞出版さん、東京創元社さん、集英社さん、祥伝社さん、日販さん、角川書店さん、どうぞ今後ともよろしくです。
◆そしてメフィスト賞同窓会です。今年で第8回になります。何せ僕は北海道にいますので出席率はあまりよくないんですが、これで3回目か4回目かな?(今回は二次会から)いつも大体来るメンバーは決まっているのですが、毎回新人さんもいらっしゃいます。幹事の霧舎巧さんに清涼院流水さん、乾くるみさん、積木鏡介さん、浅暮三文さん、高田崇史さん、黒田研二さん、石崎幸二さん、秋月涼介さん、汀こるものさん、北夏輝さん、近本洋一さん、早坂吝さん、でしたね(あと小路幸也)。裏話ですけどなんか今回はイニラブ長者になった乾さんのおごりもあったらしいですよヽ( ´ー`)ノ。あと初めてお会いする北夏樹さんが僕の本を読んでくれていて「ファンです!」と握手を求められて他の皆に「俺らに接する態度と違い過ぎるやないかい!」と怒られました。はっはっは。すまんね君たち。
◆作家同士が集まっても真面目な話はあまりしませんよ。あ、いやそれはメフィスト賞仲間だけかもしれないけどヽ( ´ー`)ノ