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2014年4月2日(水) 日々
◆晴れたり曇ったり。暖かい日。nekototumab
◆4月になっても天気が大崩れすることもなく、順調に雪どけは進んでいく。春は近い。もうすぐそこだ。ほとんど来ている。
◆新しい季節の始まりでもあるし、4月は誕生月でもある。ひとつ年を取って今月で53歳になるわけだが、もうさっさとジジイになりたい。今の年齢は中途半端だなぁと思う。僕の感覚では53歳はもう中年ではないし、かといって老年でもないし、壮年という言葉もピンと来ない。かといって、おっさんと呼ぶのは軽過ぎるような気もする。まぁいいんだけどさ(^_^;)。
◆そんな4月に見本が届きました。『猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷』(徳間文庫)です。単行本とは違う猫ちゃんの表紙になりました。この猫は美人さんですねー。しかも純和風の部屋の中にいて、本文の内容とピッタリです。文庫の帯の背中には〈懐古的幻想小説 ノスタルジックファンタジー〉と書いてあります。何故こんな物語を思いついたのかも思い出せないのですが、とにかく〈妻が猫になっちゃったらどうしよう〉という発想だけから書き上げた作品。主人公は〈蘆野原〉という何処ともつかないぼんやりと正体のはっきりしない土地の出身で、〈其の郷に住まう者は、為す事を為し〉というこれまたはっきりしない事ができる。異能者の物語でありながらも、普通に生きる市井の人々。判るようで判らない。そんな世界を描いてみたくて書き進めました。かつての、遠い遠い昔の日本人の心の中にあった畏れとか敬いとか神様とか、そんなようなものへの憧憬と言っていいかもしれません。猫好きな方もそうでない方も、このゆるりとした不可思議なかつての日本の物語を愉しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
◆僕は実は小さい頃からそういう〈不可思議なもの〉と仲良しの子供でした。そういう能力があるとかではなく、何となく見えてしまう子供でした。今ではそんなことはもうないんですけれど(あ、でも数年前にUFOは見たなヽ( ´ー`)ノ)。
◆不思議なもの、不可思議なもの。大好きです。こんなような物語はまた書いてみたいです。

4月4日(金) 日々
◆雨が降る。寒い日だったけどまた一気に雪どけが進んだ。kazetachinudvd
◆学校では新学期が始まるのだろう。会社では新入社員の皆さんはまだ緊張している頃だろうか(まだなのかな?)。何せまともな学生生活及び社会人生活を送ってこなかったので、その辺のことはよくわからない。専門学校で担任を任された時も、就職活動なんかしたこともないので指導なんかできなかった。適当に自分の好きなことだけやって、それで53年間も何とか生きてきて、とりあえず真っ当な生活ができているから始末に悪い。こういう僕みたいな人間のことは一切信用しない方がいい。なので、頻繁にろくでなしと自分を評している。
北海道日本ハムは連敗。まぁまだ始まったばかりなのでどうこう言うつもりはないのだけど、栗山監督の采配というか、考え方(と、試合を観て勝手にこっちが思っているもの)には若干違和感がありそれは今シーズンも続いているようだ。なんか今年もダメなような気がするが(^_^;)、応援はするよ。写真はようやく発売日が決まったアニメ『風立ちぬ』のDVD。絶対買う。
◆どうやって自分の中から物語が出てくるのかいまだにわからない。ただ、思いつくだけだ。思いついて、書くだけ。思いついたときに「あぁ、これはひょっとしてあれか」と、以前に読んだ小説や観た映画に思い当たることはときどきある。その思いついた物語の根幹の部分が以前に読んだり観たりしたものとほぼ同じなら、素直にオマージュに仕立て上げる(たとえば『東京公園』がそうだ)。〈オマージュ〉が〈モノマネ〉になってしまうのではないか、という不安はない。根幹の部分が同じでも出て来た物語は僕のものになっているという自信はデビューする前からあった。どんな素晴らしいものを観て読んで感動して、こんな物語を書きたいと思って書いたとしても、それは僕の物語になる。ひょっとしたら、そのささやかな自信だけが僕の武器なのかもしれない。

4月8日(火) 日々
◆晴れ。穏やかな日。yuukakyodai
『ガイアの夜明け』という番組は、今のところ僕が唯一リアルタイムで観る番組だ。そのナレーションを十年続けてこられた蟹江敬三さんが亡くなられた。本当に残念だ。蟹江さんのナレーションがあの番組を人気番組にしたとも思えるほど、内容に芯を与えていたと思う。僕はろくでなしでしょうもない人間なので、ちゃんとした人たちに憧れる。『ガイアの夜明け』は、一般の真っ当に仕事をしている人たちを取り上げる番組だ(もちろんその他の内容もあるにはあるが)。過度な演出もほとんどない(取材番組につきもののある程度の演出はあるが)。番組の中で描かれる様々な職種の人たちの様々な人生に思いを馳せることができるこの番組が好きだ。その好きという気持ちの半分ぐらいは蟹江さんのナレーションで育まれたものだと思う。本当に、残念です。ご冥福を祈ります。
北海道日本ハムは開幕の勢いはどこへやら五連敗。先発投手陣が壊滅なのが主たる要因だろうけれども、それ以前に栗山監督の方針やら経営首脳陣のやり方やらにいろんな問題があるように見受けられる。まぁその話をしてもファンにはどうにもできなくて、結局は応援するしかないのだが(^_^;)。選手たちよ腐らずに頑張って稼いでくれ。君たちが頑張って勝てば勝つほどファンは戻ってきて収入が増えて給料は上がる。それは北海道経済にも大いなる影響を与えるし、何よりも数万人、いや十数万人もいるであろう北海道の野球ファンが元気になり、北海道も元気になるのだ。で、コンサドーレ札幌は今のところ良い感じだ。前季から蓄えてきたチーム力がはっきり現れている。このペースを保って、6月か7月にやってくる小野伸二を待つ。まぁそこから新たな攻撃オプションが出来上がるかどうかが問題なのだけど。写真は日本が誇るブルーズ『憂歌兄弟』
◆プロスポーツは僕たちに力を与えてくれる。大げさに言えば生き甲斐をくれる。僕などはあと何回ワールドカップを観られるか、というのが人生の数え方だ(とりあえず五回は観たいと思ってる)。勝利と敗北。そしてその裏側にある選手としての人生の悲喜交々。ドラマは、日常に溢れている。

4月12日(土) 日々
◆晴れ。穏やかな日。feu
◆坂本龍馬が死の10日前ぐらいに書いたおそらくは最後の肉筆の手紙が発見された。それは桂小五郎が保管していた可能性が高いとか。そんな日本史に重要な一ページを開く一級品の資料が骨董屋で千円で買われて居間のその辺に放置されていたとか(^_^;)。すげぇ話だ。お宝鑑定団という番組がいまだに人気で続いているんだから、まだまだどこかの家に眠っているお宝(いろんな意味で)はたくさんあるんだろう。想像するだけで楽しい話だ。我が家には何もないけどね。300年後ぐらいに僕の肉筆の原稿がお宝とかにならないだろうか(ならねぇし肉筆の原稿ねぇよ)。
◆いろいろと世の中で騒いでいる話題には触れないようにしている。考え出すと腹が立ったり文句をいいたくなるから。自分の仕事で、毎日原稿を書くだけで精一杯なのだ。もうそれしかしたくないんだ。
◆それでも、世の中には〈絶対にこんなプロット出してもボツる〉というぐらいの出来事が起こるものだ。〈事実は小説より奇なり〉っていうけど本当だよ。退屈な日常とか言ってる人はよーく考えてごらん? 世の中はドラマティックな出来事であふれているんだから。写真はパリ、クレイジーホースの最高のショウ〈ファイアbyルブタン〉。海外旅行に行きたいとは特に思わないけれど、クレイジーホースのショウは観てみたい。
◆僕も53年間の人生の中で〈こんなドラマみたいな出来事が自分自身に起こるんだ〉と思ったものはいくつかある。既に小説のネタにしてしまったものも実はある。その当事者の人が読めば「あ、これ自分のことだ」とすぐにわかる。残念ながら連絡を取れない方ばかりだ。申し訳ないと思いながら、苦笑いで許してくれればな、と願う。

4月17日(木) ありがとうございます。
◆晴れ。穏やかな日だけど少し風が冷たいかな。yumetokyoki
◆何せ曜日の感覚もないし何日だってこともほとんど意識しない生活をしている。曜日を意識するのは火曜日の『ガイアの夜明け』があるときぐらいで日にちにいたっては締切りしか基準にない。なので、皆さんに「誕生日おめでとう」と言われるまで意識していませんでした。53歳になりました。この年になると誕生日などおもしろくもなんともないので別にいいんですが、皆さんにおめでとうと言われると少し嬉しくなります。たくさんメッセージをいただきました。ありがとうございます。しっかりおじさんであり、中にはもう孫がいらっしゃる方もいる年齢ですが、引き続き精進します。
◆まぁできれば何歳になっても恰好良いと言われたいと思う性格だ。格好良いおっさんになってそのまま年を取って、格好良い爺さんになりたい。そしてそのままコロッと死にたい。もう、自分の死を意識していい年齢だと思う。
◆普段から欲しい本やDVDやらは買っているので、誕生日だから自分にプレゼントなんてのもないなぁ。強いて言えば、趣味か。やっぱりそこか。夢中になれる趣味が欲しいなぁ。できればあまりお金の掛からない趣味。
◆何か誕生日にからめてネタはないかと考えて出てくるのはやはりあれだ。誕生日の前に日に彼女に電話したら別れを告げられたやつだ。いや本当に。何かの作品でそのネタを書いたような気もするがまだ書いてなかったっけ。びっくりしたよ本当に。まだ黒電話の時代だよ。
◆そういえば昔付き合っていた彼女からの誕生日プレゼントってまったく覚えていない。何故だ。貰えなかったのか。それともその時期に誰とも付き合っていなかったのか。ひょっとしたらそうかも知れない。
◆写真はスタジオジブリのドキュメンタリー『夢と狂気の王国』。五十を過ぎて作家をやっていられる。作家もある意味では夢と狂気の自分の王国に居続ける商売だ。その王国にいられるのは幸せなことだ。日々感謝して、書こう。書き続けよう。

4月18日(金)『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン』
◆晴れ。穏やかな日。allyoutbw
◆昨日は私の誕生日でしたが、実は今日は次男の誕生日(長男も4月生まれ)。見本が届きました。25日発売予定の〈東京バンドワゴンシリーズ〉9冊目。『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン』(集英社)です。昨年10月にドラマ化されて、本当にたくさんの方からお祝いや期待の言葉をいただきました。お蔭様でテレビドラマは素晴らしいものになり、もうすぐDVDも発売になります。そのお祭りのような日々の終わらない内に、気分も新たに書き上げたのがこの最新刊です。まず考えたのはテレビドラマを意識しないようにしよう、ということ。何せ物語は『レディ・マドンナ 東京バンドワゴン』の最終話の数日後から始まっています。小説の〈堀田家〉はいつもの日々をいつも通りに生きているのです。ついつい亀梨くんや多部ちゃんや玉置さんの顔が浮かんできたりしましたが、それはそれ、これはこれ。今までと変わらぬ堀田家の日々をお届けしようと。その中で、今回はそれぞれの生き方というものを少し丁寧に切り取ってみようと考えました。堀田家の大人たちはもちろん既にそれぞれの生き方が決まっていますが、まだ将来の目標を決めかねる若い子供たちがいます。あるいは、常連のいつものメンバーの中にも自分の生き方というものを模索し続ける日ともいます。生きて行くということは生活することで、それは自分の働き方を決めていくということ。日々の暮らしにちょっとずつ浮かび上がっていくそういうようなものを、ひとつのテーマにしています。とはいえ、いつものように楽しく賑やかに物語は進んでいきます。9年目を迎えた〈東京バンドワゴン〉を楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆そしてご覧のように帯にはテレビドラマでサチ役を演じてくださった加賀まりこさんにお願いしました! 読書家でもある加賀まりこさんは、実は〈東京バンドワゴン〉を最初から本屋で見つけて買って、ずっと読んでくださっていたのです。我南人を演じた玉置浩二さんは同じ旭川市の出身ですし、ご縁というのは不思議なものだと本当に思います。
◆まだまだ〈東京バンドワゴンシリーズ〉は来年も再来年もずっと続く予定です。どうぞよろしくお願いします。

4月23日(水) 東京
◆晴れ。暑い。tbwdvd
◆毎度言うけど東京はいつ来ても暑い。25日発売予定の『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン』(集英社)のサイン本を作るために上京。集英社さんの会議室で250冊ほどにサインしてきてました。どこの本屋さんに入るかは僕はわかりませんごめんなさい。お近くの本屋さんにサイン本が入荷していましたら、そちらもよろしくお願いします。気になるのは昨年よりサイン本作りが50冊ほど減ったので、まだまだだなぁと痛感しております。精進してもっといい物語を書きます。
◆そして僕はまだ現物を見ていないのですがテレビドラマ『東京バンドワゴン 下町大家族物語』DVDBOXおよびBlu-rayBOXは今日発売されていますね。特典ディスクには制作発表記者会見の様子もあって、僕もちらっと映っているとかいないとか。ぜひとも入手して確かめていただければ(^_^;)と思います。北海道の自宅に帰り次第、僕も確かめてみます。
◆そして単行本発売に関してのイベントがあるのですが、こちらは大人の事情で明日の朝発表します(あ、たいしたイベントじゃないです期待しないでください。テレビドラマの方は一切関係ないですよ)。
◆その他にはいつものようにインタビューやら打ち合わせやらと、ホテルでの執筆の日々。
◆ちょっとプライベートでどうしても行きたいところがあるのでそちらも合間を縫って行こうと思います。そうそう、ちょうどいい機会だったので六本木ヒルズでやってる〈アンディ・ウォーホル展〉に行ってきました。80年代を広告業界で過ごした僕のような人間にとってはもう神様のようなアーティスト。ついついグッズをしこたま買ってしまった。

4月25日(金) サイン会のお知らせ
◆東京は晴れ。ryan
◆もう既にFBやTwitterでお知らせしましたが、大阪・紀伊国屋書店梅田本店さんでサイン会を開催していただけることになりました。関西では4年ぶりになります。紀伊国屋書店梅田本店さんありがとうございます。5月10日午後2時からになりますが、詳細はお店への問い合わせやお店のサイトなどを確認していただけると助かります。サイトはこちらです。大阪、そして近郊の方々、どうぞよろしくお願いします。
◆東京や札幌では今年はないのかというお問い合わせもありましたが、昨年やりましたので今年はありません。ごめんなさい。サイン会というのは例外もありますが、基本的には書店さんからの要望で実現するものです。僕がやりたいと言ってできるものではないので(^_^;)、ごめんなさい。ですが、小路は言われればどこにでも手弁当で行きますので、全国各地の書店の皆さん、サイン会のご注文もお待ちしております。トークショーでも握手会でも水着撮影会でも何でもやりますヽ( ´ー`)ノ
◆写真は映画『エージェント:ライアン』。あのジャック・ライアンがどのように生まれ変わったのか楽しみ。
◆インタビューがあって久しぶりに講談社に行ってきた。たぶん、8年ぶりぐらいじゃないかなぁヽ( ´ー`)ノ。デビューさせてもらったのに親不孝だね。まぁいろいろあるからね。
◆今年は少しのんびりできるかなと思ったけど来る依頼を全部受けていたらいつの間にかまたスケジュールが目一杯になっていた。こんな時代にありがたいことだ。期待に少しでも応えられるように、がんばる。明日は北海道に帰るよ。

4月29日(火) 日々
◆晴れ。穏やかな一日。風が少し強かったかな。eastofeden
◆世間はゴールデンウィークなのだろうが当たり前のようにそんなものは関係なく執筆の日々が続く。しかも相当にまずいぐらいにヤバい。日本語になってないぐらい締め切りに追われている。日ごろ真面目に働く皆さんは楽しく遊びゆっくり身体を休めてください。私はひたすら書き続けます。
◆次男は剣道をやっているのだが今年はもう卒業で試合を観るのも最後になるかも、というので近郊の町で行われる剣道の大会を見に行ってきた。彼が通う高校は剣道の強いところで、レギュラーになれるほどの実力はないのだが、個人戦に出場し準優勝だった。強い人が出ない個人戦だったとはいえ、入部当時の実力からすると彼も相当がんばったのではないか。褒めてやりたい。若いうちの経験は何でも糧になる。がんばれ。あと勉強ももう少しがんばれヽ( ´ー`)ノ。写真は永遠のジェームス・ディーン『エデンの東』。名作と呼ばれるものは何でも観たほうがいいよ。
◆立ちっぱなしで試合観戦していたのだが、立っているだけで身体の筋肉が強ばってくる。多少運動はしているし、ストレッチも毎日やっているのだが、やはりきちんと身体全身を意識して使わなきゃダメだなぁと思う。あと、何としても今年の目標である腹についたぜい肉を落とさねば。ねば。
◆会社を辞めてフリーになるときに作った名刺のデザインを15年ぶりに新しくした。なかなかカッコいいですよ。関係各位の皆様、今度お会いしたときに見せます(もう持ってるから配らなくてもいいよね)。