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2014年11月7日(金) みんなの少年探偵団
◆晴れたり曇ったり。minnanosyonen
◆締切りが重なり過ぎて各社の皆さんにご迷惑を掛けている。本当に申し訳ない。己の不明を恥じる。ここの日記の更新も止まったままだった。これじゃいかん。なんとかせにゃ。というわけでアンソロジー発売を機に気持ちもあらたに更新。江戸川乱歩生誕120年記念プロジェクト第1弾『みんなの少年探偵団』(ポプラ社)です。〈少年探偵団〉へのオマージュ短編を集めたアンソロジー。ありがたいことにこの豪華な顔ぶれの中に僕も参加させてもらえました。
◆僕の作品は『東京の探偵たち』です。本当にごめんなさい。思い付きで書くのもいい加減にしろよと怒られそうなのですが、この作品、わかる人にしかわからないです(^_^;)。もちろん〈少年探偵団〉へのオマージュとして小林少年は出てくるのですが、他にも探偵が出てきます。何だろうこれは、誰だろう? と思った方は40代から50代のテレビドラマ好きの人に訊いてみてください。細かい事はあれですのでこの辺にしておきます(^_^;)。でも、とにかく〈東京には探偵がたくさんいるんだ〉ということを書きたかったのです。そこにはもちろん明智小五郎も小林少年もいるのです。他の万城目さんや湊さん、藤谷さん向井さんの作品は僕もまだ読んでいないので、楽しみにしています。
◆そして、この本は江戸川乱歩生誕120年記念プロジェクト第1弾です。実は今、〈少年探偵団〉へのオマージュ作品長編を書いています。今回の短編とは繋がらない、まったく新しい僕だけの〈明智小五郎と小林少年と怪人二十面相〉の物語を、たぶん来年早々にお届けできると思います。第何段なのかな? たぶん第三弾かそれぐらいでしょう。タイトルはまだ未定ですが『少年探偵(仮)』で。僕を読書好き、物語大好きな子供にしたのは間違いなく〈少年探偵シリーズ〉です。僕を形作ってくれた大好きな憧れの作品へのオマージュ。どうぞお楽しみに。

11月23日(日) 日々
◆晴れたり曇ったり。otakibest
◆まったく更新できなくて我ながら情けない。詰まりまくった締切りは青息吐息でなんとか消化している。しかしまだまだこの状態は続いていて、おそらく今年いっぱいはもう僕に余裕は生まれない(^_^;)。なんとか大きな山を二つは越えたけれど、最後の山も残っているしもちろん連載の数々も年末進行で待ってはくれない。
◆たぶん同業者が聞いたら目を回すほどの枚数を書いてますよこの一ヶ月で。
◆なので、ここに書くネタもまったくない。お知らせぐらいですか。〈リンネル〉(宝島社)という女性ファッション誌今月発売の1月号から連載が始まります。『小説家の姉と』という物語です。タイトル通り、小説家の姉と弟の〈普通の日常〉の物語です。よろしくお願いします。連載も続々と終了しています。筑摩書房さん〈ちくま〉で連載していた『はるかな星へ』、文藝春秋さん〈別冊文藝春秋〉で連載していた『踊り子と探偵とパリを』も最終回を迎えます。いずれも来年の単行本化を目指しますのでよろしくお願いします。
◆写真は故・大滝詠一さんのベスト盤『Best Always』。大滝詠一さんの音楽には幸せの香りがたくさん詰まっている。それは音楽が幸せだった時代の全てが詰まっているからだと思う。正直なところ、40数年間音楽を友にして生きてきた身としては、今の音楽に幸せの香りはない。それは歌は世につれ世は歌につれという名言を明確に表していると個人的には思う。大滝詠一さんのこのアルバムが日本中で聴かれるといい。そして日本中が幸せの香りに包まれるといいと思う。音楽にはその力がある。
◆小説にもその力があるといいなぁと思う。そう願いながら毎日幸せになる物語を書いています(ちょっと誇張ヽ( ´ー`)ノ)。

11月27日(木) 『旅者の歌 始まりの地』文庫
◆晴れたり曇ったり。冬へ向かう日々。ryosha1bunko
◆相変わらず締切りに追われています。そんな日に来月の4日に発売予定の文庫新刊の見本が届きました。『旅者の歌 始まりの地』(幻冬舎文庫)です。内容に関してはもう二回もここで紹介してますね。電子書籍先行でスタートしていますから、詳しくはソニーさんのこちらや、幻冬舎さんのこちらを参照していただければと思います。王道ともいうべき〈異世界譚〉のファンタジーです。生地〈シィフル〉の定めによりそれぞれ猫、馬、鷹という〈野獣〉になってしまった許嫁と兄と姉を連れ、彼らを人間に戻せるという〈離者の地〉を探し求めて、主人公であるリョシャは旅立ちます。
◆もちろんファンタジーは大好きなのですが、これを書くにあたってテーマに〈魂〉を持ってきました。そこで、ファンタジーには付き物の〈魔法〉は一切出さないことを決めました。テーマが〈魂〉である以上、魔法で簡単に生き返ってしまってはつまらないですからね。その代わりと言ってはなんですが、第二部の『旅者の歌 中途の王』(幻冬舎)では、ある種族は人間の〈心〉や〈魂〉にも通じる〈精神の力〉を使えるという設定があります。この第二部も単行本で12月に発売予定です。さらに先行する電子書籍では『旅者の歌 第三部』12月に発売予定です。三部作で一応の完結を見る〈リョシャ〉たちの旅を楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆まぁしかしぶっちゃけますと三部作で何もかも解き明かせるはずもなくヽ( ´ー`)ノ、物語で示された様々な謎は、一応の完結をみても残ります。つまり、リョシャたちが旅する世界は果てしなく広いのです。構想では10冊ぐらいは書けると思います。もしも、もしもこの文庫がたくさん売れたら、この続きも書けるかもしれません(^_^;)。なので、伏してお願いします。ぜひ、買ってくださいm(_ _)m。
◆お蔭様で連載を多数抱えて本も信じられないぐらい出ていて、収入も人並み以上にあるけど、実情は〈初版作家〉の殻を付けたまま。それはもちろん、僕の書く物語に力が足りないせいだ。もう53という年齢になったけど、まだ高く飛べると思う。書き続けます。