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2013年4月2日(火) サイン会あります
◆晴れたり曇ったり。heartbeat
◆北海道はようやく春が来る、と思ってもいい感じになってきた。まぁまだ油断はできないんだけど。そろそろスタッドレスタイヤを夏タイヤに履き替えようかどうしようかという話もできる。
◆今月末に新刊『フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン』(集英社)が刊行されますが、記念にサイン会を東京と札幌の二ヶ所でやっていただけることになりました。ありがとうございます。【東京:5月9日(木)18:30〜 三省堂書店有楽町店】【札幌:5月11日(土)14:00〜 三省堂書店札幌店】です。刊行前のご予約・お電話でのご予約も可能とのことですので、お問い合わせはそれぞれ各店にお願いします。
◆実はこのサイン会、僕のデビュー十周年、そして三省堂書店有楽町店さん開店十周年、さらに三省堂書店札幌店が入居している〈JRタワー〉開業十周年、となんと偶然にも十周年記念づくしなのです。皆様お誘い合わせの上(^_^;)、どうぞよろしくお願いします。何度も言ってますが僕のサインは本当に素っ気無くて、判子もないし絵も描けないので何かおまけはつけようかなーって思ってます(前の『東京バンドワゴン』のサイン会ではシールをつけましたね。そういえば『コーヒーブルース』のときにはコーヒー豆つけました)。
◆何度も書いていますが、小路幸也は呼ばれればどこにでも手弁当で行きますので、全国の書店の皆様、サイン会の要請をお待ちしております。写真は佐野元春さんの名盤『Heart Beat』
◆犬の散歩の時間とか夜に用足しに出る時間とかが身体に染みついていてまだ抜けない。その時間になるとふと思い出して「あぁもう行かなくていいんだった」と思ってしまう。もう少し時間がかかるかな。

4月5日(金) 日々
◆晴れ。穏やかな日。eaglesbox
◆新入学、そして新入社員の人たちにとっては緊張したり楽しかったり不安だったり。様々な思いがあると推測される春の日。そういえば僕も10年前のこの4月に作家デビューしたんだよなぁと改めて思う。まぁその辺の話をしてしまうと経済的に非常に辛い日々を過ごしていたという話になってしまうのだが(^_^;)。何せ僕は学校は中退ばっかりだし38歳二人の子持ち家のローンありで14年間勤めた会社を辞めたような男なのだ。新しい春を迎えた皆さんには見本にはなっても手本にはまったくならない。それは二人の息子にも言い聞かせているし本人たちも言わずともわかっていたようだ。「うちの親父を見習ってはいかん」とヽ( ´ー`)ノ
◆真面目にこつこつと丁寧にきちんと毎日を過ごしていく。仕事をする。それがいちばん偉いと常々ここに書いている。会社員ではなくてもたとえばラーメン屋をやりたいとかいう自営業でもそれは同じだ。
◆夢を追う、という言葉は実はあまり好きじゃない。自分の人生において何かを求めるのならそれは目標にしなきゃならない。目標にしたのなら、努力しなければそこには届かない。努力しても届かないかもしれない。
◆だから、人生はいろいろ難しい。でも人生は、楽しい。作家になるという目標に到達したから言うんじゃなくて、その前も僕はずっと楽しかった。志望校に落ちても彼女にふられても家族にトラブルがあっても会社員時代に胃に穴の空くようなトラブルに見舞われても借金を重ねても死んだ方が楽かなと思っても、それでも人生は楽しいと思ってた。ホントだよ。生きてる方が楽しいよ。写真は〈イーグルス〉の〈イーグルスボックス〉。

4月7日(日) 日々
◆爆弾低気圧が来る! と天気予報は言っていたけど普通だった。kazeumikaze
◆雨も風もまったく普通で拍子抜けしてしまった。しかし雨と高い気温のお陰で雪解けはぐっと進んで、ようやく庭の土が見えてくるようになった。遅い北国の春も近い。
コンサドーレ札幌は岡山と。点の取り合いで3-2で負け。岡山は初めて観たのだけど、いいチームだった。J2に上がってきてから毎年順位を少しずつ上げてきたのもわかる。やるべきことをしっかりとわかっていて、それを実践できるチーム。とにかく今季のコンサは〈やるべきことができていないチーム〉になっている(まぁそれは昨季もそうだったのだが)。監督の差なのか。監督ってそんなに無能なのか。各選手の欠点がいつまで経っても改善されないのは選手が悪いのか。なんとかしてくれ。そして北海道日本ハムも貧打爆発で最下位だったのだけど、今日は4番中田の一発で見事な勝利。久しぶりに気持ちがよかった。
◆写真はかつて存在したデュオ〈風〉のアルバムで〈海風〉。このアルバムは1977年の作品。このアルバムは、そして元かぐや姫の伊勢正三というアーティストは時代の中に埋もれていってしまったのだけれど、もっともっと評価されて然るべきミュージシャンだと思っている。
◆僕が小説を書いている頃、ミュージシャンは音楽を届けて、新聞記者は取材をし、本屋さんは本を売り、経理の人は計算をし、営業の人は歩き回り、タクシードライバーは人を乗せ、主婦は掃除をして、医者は患者を診て、レジの人はレジを打つ。どれもこれも同じ世の中の仕事。目立たないとかつまらないとかいう話じゃない。どれだけ、この仕事で生きていくという誇りを持ってその仕事に向かえるかということ。

4月9日(火) 日々
◆晴れたり曇ったり。穏やかな日。rodblue
◆僕は小さい頃は親に手を掛けさせない良い子だったと聞いた。自分の記憶の中でも家が貧乏だから親にわがままを言ってはいけないと思うような子供だった。母に言わせると僕は玩具などをねだったこともなかったそうだ。唯一困ったのが、僕はう○ちをしにトイレに行くとき必ず母親に「う○ちをしにいきます」と声を掛ける癖だそうだ。お客様が居ようが庭仕事をしていようが玄関先で近所のおばさまたちと井戸端会議をしていようがとにかく母のところに行ってその言葉を告げてからでないとトイレにいかなかったそうだ。自分でもかすかに記憶があるが、何故そうだったのかはまるでわからない。まぁ幼稚園までの僕は姉たちの影響で女言葉だったので、近所のおばさまに言わせるとそれもとても愛らしかったそうだが。そんな愛らしかった子供も中学に入って音楽にのめり込み反抗への道を突っ走り初めての朝帰りが高一のときだったりするのだが。
◆子育てに関して考えることや実践したことなど何もなかった。ただひとつ、子供が欲しがった漫画や本やCDだけはどんなに貧乏なときでも必ず買い与えることにしていた。観たいテレビやアニメや映画も好きだけ見せたしゲームもやらせた。良かったのかか悪かったのかはわからない。単純に、僕自身それが人生の財産になっているからだった。写真はロッド・スチュワートの新譜〈ONCE IN A BLUE MOON〉
◆僕自身が父母に感謝しているのは、衣食住をきちんとしてくれて、学校に通わせて、大人になるまで育ててくれたこと。それだけで凄いことだと思っている。だから、二人の息子にはとりあえずそれだけは与えているつもりだ。

4月11日(木) 日々
◆晴れ。穏やかな日。sukida
◆好きだった(あるいは今も好きな)人のことをどれだけ覚えているだろう。小学生のときの初恋の相手は確か〈かとうはるみ〉ちゃんだった(多分そういう名前だったと思う)。学校の行き帰りに一緒に帰った覚えがあるけど、転校してしまったんだ。何せ低学年の頃だから記憶があやふやだ。これが中学生や高校生になるとちょっと思い出も生々しくなってくるので(^_^;)、いかに三十年以上前のこととは言え、おいそれとここで名前を出すわけにはいかない。
◆好きだった人のことを思い出したり、考えたりすると、心が胸の奥がほのあたたかくなってこないだろうか。ひょっとしたら大人になってからの悲しい別れを思い出して今も少し胸が痛くなるという人もいるだろうか。それでも、今生きてそうやって思い出せるのは幸せなことだと思う。良い別れ方、あるいは悲しい別れ方をした人も、どこかで幸せに暮らしてくれればいいなと考える。写真は、2003年の映画『好きだ、』のBlu-ray。宮崎あおい瑛太が高校生のカップル。その17年後を永作博美西島秀俊が演じている。人によっては退屈になるかもしれないが、僕はとても好きな映画だ。
◆現実を考えると、昔好きだった人は思い出の中だけで済ませておいた方がいいだろう。歳月は、男にも女にもいろいろと残酷だ。でももし、十年二十年三十年ぶりに好きだった人と出会えて、お互いにとても良い気持ちで再び手を振り合ってそれぞれの暮らしに戻ることができたのなら、それはものすごく幸せなことだろう。人生の中の、小さな奇跡かもしれない。そういうことができるように、毎日をきちんと過ごすのは大切なことだろう。

4月13日(土) 『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東亰バンドワゴン』
◆晴れたり曇ったり。obbunko
◆穏やかではあるけどもうひとつ気温が上がってくれない札幌近郊。文庫版『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東亰バンドワゴン』(集英社)の見本が届きました。
◆二年前、この単行本が出る前月に東日本大震災が起こりました。ほとんど被害のなかった北海道にいて、テレビやネットで流れる被害の有り様をただ見ることしかできませんでした。せめて、と、印税のいくばくかを義援金として送ろうとして皆さんにご協力をお願いして、それは今も継続しています。偶然というのにはあまりにも皮肉ですが、この『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東亰バンドワゴン』ではシリーズで初めて、永遠の別れを扱いました。悲しい別れは人生で必ずやってきます。それでも、生きている者たちの人生は続く。その人生を楽しむことが先に逝ってしまった人たちの思いに応えるものだと思っています。〈Life goes on〉とはビートルズの歌〈オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ〉の歌詞に出て来ます。〈それでも、人生は続く〉と解釈しています。震災などの大きな事件ではなくても、暮らしていく中で悲しい出来事や辛いことややりきれないことはたくさん振り掛かってきます。それでも、人生は楽しいはずです。そうでなきゃならない。この『東亰バンドワゴン』シリーズが皆さんの暮らしにほんの少しでも明るいものを与えてくれればいいなぁと思います。どうぞよろしくお願いします。
◆で、番外編である新刊『フロム・ミー・トゥ・ユー 東亰バンドワゴン』ももうすぐ出ますので、そちらもどうぞよろしくお願いします(^_^;)。今回はサチ以外の皆の語りでお送りしますのでどうぞお楽しみに。
◆もうどんどん先の話もしちゃいますけど、来年は本編に戻りますよー。本編を三冊、番外編を一冊、そしてまた本編を三冊というサイクルを考えていますので、2014、2015、2016年は本編を出して、次の番外編が出るのは2017年! 今度こそ、リクエストの多い〈堀田秋実〉の物語を書こうかなぁ、なんて考えています(あくまでも考えているだけですけどヽ( ´ー`)ノ)。

4月18日(木) 日々
◆晴れたり曇ったり。tokyokazoku
◆昨日の誕生日にたくさんのおめでとうをありがとうございました。何せずっと原稿を書いていたのでそっけない対応で申し訳ありませんでした。もうおっさんなので誕生日が嬉しくもないのですが、皆さんにハピバスデイと言われるのはありがたいですね。
◆締切りが重なっていてうまく前倒しでこなせなかったので、何日か缶詰め状態でずっと書いていた。かなり疲れました。来月こそは、っていうかもう今日から、なんとか締切り前倒しスケジュールでやっていかないといかん。
コンサドーレ札幌は鳥取とアウェイ。2-0で勝って今季初の(っていうか目茶久しぶりの)連勝。まだまだな試合運びだけど、うーん、キャプテンの河合が負傷で出られなかったのだけど、ひょっとして河合がボランチにいない方が機能するのかなぁと思わせた試合。やっぱりCBの方がいいんじゃないだろうか。それも含めて、監督の先発布陣などにもさらに疑問を感じる勝利になった。
◆そして北海道日本ハムは昨日は勝ったけど今日はまたしょぼい負け試合。こちらも監督の先発や采配に疑問を感じることが今季は多い。栗山監督の辛抱強さは理解したつもりだけど、どうにも繋がらないこの打線をどうにかしようとは思わないのか。皆の調子が上がるまで辛抱するのか。
◆写真は山田洋次監督『東京家族』。いい映画だったと思う。小津監督の永遠の名作『東京物語』を下敷きにきっちりと〈東京で暮らす家族〉を描いていた。ただ一点、蒼井優さんの台詞に違和感があったのだけど、あれはわざとなのかそれとも監督の年齢から来る現代との乖離があったのかは判らない。
◆何度もここで書いているけど僕は特に〈家族〉に対して思い入れのある人間ではない。でも、〈善き形〉としての〈家族〉は国の基礎になるべきものだと思う。もちろんその〈善き形〉はひとつではないだろうし形にあてはめるものではないけれども、〈善き形〉のひとつを提示していくのも物語の使命じゃないかと考える。

4月19日(金) 『フロム・ミー・トゥ・ユー 東亰バンドワゴン』
◆晴れたり曇ったり。fromtbw
◆なかなか気温が上がってこない札幌近郊。今月末に発売予定の新刊『フロム・ミー・トゥ・ユー 東亰バンドワゴン』(集英社)の見本が届きました。〈東亰バンドワゴン〉シリーズの第8弾。今回は番外編です。本編ではありません。三年ほど前に集英社の文芸サイト〈レンザブロー〉で連載していたものに加筆修正、さらに書き下ろしをくわえて一冊の本にした短編集です。今まで7冊はずっと〈サチ〉の一人語りでしたが、今回は、堀田家とその周りの人たちの語りで進んでいきます。
◆誰が語るかと言いますと、まず堀田家からは紺・青・すずみ・そして研人にサチです。さらに常連さんから、真奈美さんとコウさん、藤島、さらには木島の四人。そしてもう一人、最初から出ているのに関わらずそのエピソードはほとんど語られていない〈堀田秋実〉に、まだ我南人と結婚する前、十代の頃のシーンを語らせました。本当短いエピソードになっているのは、いつかしっかりと書くためにもったいつけました(^_^;)。いつもとは違う〈堀田家と仲間たち〉の物語を愉しんでいただけると嬉しいです。
◆今回の帯の推薦文はなんと〈えなりかずき〉さんです。えなりさんも読書家だそうですね。しっかりと読んでいただき、喜んでこの帯を書いてくれたそうです。ありがとうございます。今までたくさんの方に推薦文を書いていただきましたが、男性は初めて(ピーコさん除くヽ( ´ー`)ノ)ですね。
◆今まで本編では語られずにいた部分も、この短編集でかなり補完されたのではないかと思います。そういう意味で、初めてこの〈東亰バンドワゴン〉シリーズを読む方には大変申し訳ないのですが、いろいろと判らないことがありすぎます。できれば、1作目の『東亰バンドワゴン』を読まれてから、これを手に取っていただくとより一層楽しめると思います(もちろん、全部読んでからの方がさらに(^_^;))。どうぞよろしくお願いします。
◆いやでもね、ぶっちゃけですけど、シリーズになるなんて思ってもみなかったこの作品。8冊目ですよ。そして一応〈三冊本編→番外編→三冊本編→番外編〉というサイクルを作ってしまったので、集英社さんも来年から本編三冊は出してくれると思うんですよね。ってことはそれで11冊ですから、じゃあキリよく12冊目の番外編出しますかってなるでしょ。とすると〈12年毎年新刊を単行本で出し続けたシリーズ〉ということになって、これ結構な記録になるんじゃないですかね? どうでしょ(と、取らぬたぬきのなんとやら)。がんばろ。

4月22日(月) 東京DAYS
◆札幌も東京も晴れ。aitoseisyun
◆毎回言うけど、東京はいつ来ても暑い。毎年この頃には東京に来て、メインのお仕事は〈東亰バンドワゴン〉シリーズの最新刊のサイン本を作ること。以前はインタビューとかもあったけど最近は毎年出るもんだから皆飽きちゃってインタビュー依頼も来ないなぁ……(トオイメ)。その他には打ち合わせと称して各社担当編集さんとのお食事会。もちろん打ち合わせもするけど。毎日、二本三本とスケジュールがびっしりです。
◆デビューした頃、生活はどん底で東京に来る飛行機代はもちろんホテル代すらとんでもないという状況が長く続いていた。それでも、北海道という遠方に住んでいて会うこともままならないのだから、一年に一回はパーティに顔を出して、その前後に編集さんたちにプロットを見てもらうということを繰り返していた。営業活動のつもりだった。東京や近郊にいる友人や従弟の家に泊まらせてもらったこともあった。やむをえずホテルに泊まる場合はとにかく安いところを探した。華やかで豪華なホテルで行われるパーティには交通費ももったいないので歩いていったこともある。
◆その頃に比べ、今は何の心配もなく東京で一週間もホテルで過ごすことができるようになったけれども、それで何かを成し遂げたわけでもない。お前はまだ何もしていない、と、東京駅を見下ろすホテルの部屋で確認する。
◆ファイトだ小路幸也。ファイトだみんな。

4月23日(火) 東京DAYS
◆東京は曇り。少し雨もぱらついている。yomotoohana13
◆今日は曇りな分だけ少し涼しいか。ホテルで過ごすときにはいつも使っている入浴剤を持っていくんだけど今回は買えばいいやと思って荷物に入れなかった。そしてホテル近くのドラッグストアに行くとあるはずのそれがない。いつもはあるのに……。ならばと別のドラッグストアに行ってもない。その後何件か回ったけどどこにもない……_| ̄|○ いたしかたなく違うものを買ったけどさ。
◆電子書籍『旅者の歌』(幻冬舎)を販売しているSONYreaderさんと幻冬舎さんと会食打ち合わせ。おかげさまで『旅者の歌』はご好評をいただいたので、三部作をそのまま続行で書くことになりました。今回と同じように電子書籍を先に出してそれから紙の本にすることになります。スケジュールは後ほどまたですが、『旅者の歌』書籍版(紙の本)は今年中に出せると思います。関係者の皆様ありがとうございました。ごちそうさまでした。
〈小説屋sari-sari〉『札幌アンダーソング』を連載している角川書店さんとも会食打ち合わせ。今後の展開やなにやらあれこれと。編集さんとはtwitterでやりとり(くだらないことをヽ( ´ー`)ノ)してることも多いので、久しぶりって感じがしないのよね。『札幌アンダーソング』はまだまだ続きます。がんばります。お疲れさまでした、ごちそうさまでした。
◆東京駅でのら猫を見つけて、遊ぼうよと言うとほんの少しだけ近寄ってきて、何も上げるものを持ってないとわかると、ぷい、とどこかへ走り去ってしまった。猫、元気でいろよ。写真は好きなミュージシャン〈羊毛とおはな〉の新譜『LIVE IN LIVING'13』

4月24日(水) 東京DAYS
◆東京は雨が降ったり。frommetbwsigh
◆ここのところ家では毎日のように運動をしていたので、東京に来てからは運動不足。なのに足が張っているのは普段の何十倍も歩いているからだ。何せ家では机とトイレの往復しかしていないのだから。とはいえ皆さん気を遣ってくれて宿のある東京駅近辺まで来てくれるのだが。
『蜂蜜秘密』(文藝春秋)は正直それほど売れてはいないのだが(もちろんそれは僕の力不足だ)とてもいい本に出来上がったと思っている。で、さらなる高みを目指して文藝春秋さんとお食事しながら打ち合わせ。次の『別冊文藝春秋』での連載の中身は決まっています。あとは僕が練って書くだけ(^_^;)。今年の後半にはまた新しい物語をお届けできると思います。ところでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、文藝春秋さんから出している本は全部〈海外もしくはどこともつかない場所〉の物語になっています。
◆その後は集英社さんにお邪魔して毎年恒例の〈東亰バンドワゴン〉新刊のサイン本作り。写真のように、毎回たくさんの本にサインできるのは本当ありがたいことです(300冊ほどあります)。腕が写っているのはたぶん営業担当さんです(^_^;)。もうすぐ書店さんに並ぶと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
◆〈東亰バンドワゴン〉シリーズはお陰様で人気急上昇もしない代わりに(^_^;)、長く皆さんに愛されているシリーズになっています。これからも続けられる限り続けていきます。という話を担当編集さんとしてきました。まだまだ行きますよー。とりあえず来年の春は本編に戻ります。堀田家にはこれからも事件がいろいろたくさん起こります。ご期待ください。

4月25日(木) 東京DAYS
◆東京は晴れ。暑い暑い暑い。moonrisekingdam
◆毎日編集さんにたくさん美味しいものを食べさせてもらってしかも運動していないから確実に体重は増えていると思う。
◆打ち合わせの前にちょっと時間が空いたので東京駅のすぐ近くに新しくオープンしたビル〈KITTE〉に寄ってみた。ぐるりと回って見ただけなんだけど、最近のビルの建築デザインとか細かなディテールが妙に気になってしまった。あんまりよろしくないような気がしないでもないが、まぁ時代を写す鏡でもあるからなぁとかいろいろ感想。
角川春樹事務所の担当編集さんとご飯を食べながら打ち合わせというか、連載中の『スタンダップダブル! 甲子園ステージ』についてのあれこれ確認。と、同時に最近のプロ野球についての野球トーク。『スタンダップダブル! 甲子園ステージ』は順調に連載が終われば来年に刊行予定ですよ。よろしくお願いします。
◆そうやってもう来年の刊行予定が決まるのも本当ありがたいと思う。謙虚さを忘れるな小路幸也。
◆夜は新潮社の編集担当さんとまだ全然書き進めていない書き下ろしについてごめんなさいをヽ( ´ー`)ノ。がんばりますから許してください。あとはお互い男親としての子育て話。赤ちゃんを育てるのは本当大変なんだから旦那さんは真剣に奥さんに協力しなきゃダメだと確認。本当だよ。それにつけても三人も四人も産んでお父さんの協力など考えられなかった僕たちの世代の昭和のお母さんは本当に凄いなぁと思う。皆感謝しろ(自戒込めて)。写真は映画〈ムーンライズキングダム〉。
◆書けよ小路幸也。

4月26日(金) 東京DAYS
◆東京は晴れ。diehard6
◆東京で過ごす度に、何かを思う。都会で住むこと、地方で住むこと。生活すること、仕事をすること。国の行く末を考えること、子供たちの未来のこと。
ポプラ社の担当編集さんとお昼を食べながら現在連載中の『花咲小路一丁目の刑事』のことやら『ピースメーカー』や『ピースメーカー2』のことやらあれこれと。なんだかいろいろ遅れていまして本当に申し訳ない。『花咲小路一丁目の刑事』は次回で最終回です。これもまた単行本としてお届けします。もちろん『ピースメーカー2』も。『ピースメーカー』は8月に文庫化されますし、『花咲小路一丁目の刑事』は9月に単行本化される予定です。ついでに新連載の話もしてきましたがそれはまた後ほど。
◆続いて今度はコーヒーを飲みながら祥伝社の担当編集さんと連載終了した『娘の結婚』や、文庫になる『さくらの丘で』についてあれこれ。最近は煙草が吸える店もマジでなくなってしまったけど、文字通り煙草の吸える〈喫茶店〉でカウンターに座ってお話。やっぱ落ち着くわー。カウンターでコーヒー飲んで煙草吸うというのを高校生の頃からしてきたんだからねー。で、『さくらの丘で』は6月に文庫化します。そして『娘の結婚』は7月に単行本化する予定です。さらに新連載のお話もちらっと。
◆打ち合わせする度にそのまま次作のお話しをいただけるのは本当ありがたい、もう今年後半から来年にかけての新連載も固まってきました。写真は『ダイ・ハード ラスト・デイ』
◆ダイ・ハードだぜ俺も。

4月30日(火) 日々
◆札幌は涼し過ぎる。kaguyahimeforever
◆東京と沖縄での日々を終えて、日本縦断で札幌近郊の我が家に帰ってくると荷物と郵便物の山。10日も家を空けるとこんなにも溜るものか。開けたり整理したりするだけで小一時間。
◆いつも書いているけど、家に閉じ篭もっていても何の不自由も感じない出不精なのでずーっと家で執筆していてもいいし、逆に毎日が旅でもそれならそれでかまわない。そのどっちかがいい。中途半端なのはいやだな。キャンピングカーで旅から旅の生活でもいいんだ。そこが自分の家だと決められるのなら。
◆何年か前にも沖縄から北海道に帰ってきたけど、ほんの3時間か4時間で縦断できるんだから飛行機ってすごいよねぇ。そして20度も気温差がある日本って素晴らしい。
◆東京での5月9日のサイン会は、先着100名に加えて50枚整理券を追加したのですが、それももうなくなってしまったそうです。ありがとうございます。5月11日の札幌の方はまだたっぷり残っているはずなので(^_^;)、どうぞよろしくお願いします。
◆〈東京バンドワゴン〉シリーズはお陰様で文庫も単行本も好調ですが、5月には〈HEARTシリーズ〉の『HEARTBLUE』(東京創元社)が文庫化されます。どうぞこちらもよろしくお願いします。写真は〈かぐや姫〉の『the KAGUYAHIME forever』
◆どこにも行かずに毎日ホテルにこもって書いてはいたんだけれど、やはり自宅以外の場所ではペースは落ちる。気合いを入れて書かなければ追いつかないので、書きます。