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2012年8月2日(木) 日々
◆晴れたり曇ったり。湿度が高い。aitomakoto
◆オリンピックやら締切りやらでとにかく日記の更新に手が回らないっていうか気ばかりが焦ってしまっている。そして昨日からは北海道立文学館の〈中高生のための創作講座 夏休み文学道場〉で講師を3日間。これで3年連続で勤めている。物語を書いてみたいという中高生に会えるのは非常に楽しいのだが、いかんせん時間がなくなってこれもまた焦る(^_^;)。しかしまぁ焦っても仕方ない。なんとかがんばるよ。とりあえず机の上の資料に埋もれてすっかり忘れていたゲラをやってしまわないとならない。
◆オリンピック周辺でがやがやと騒がしい。前回もこんなことあったような気がするなぁとデジャビュ。ただ単純に素晴らしいアスリートたちの競演を観たいだけなのにぁ。そしてニッポンがんばれって応援したいだけなのになぁ。どうしてそうさせてくれないんだろう。
◆そもそもオリンピックの日本選手団をめぐるいろんなものだってどうも頭の悪い連中が大勢居るらしいしまぁそんなこと言ったらオリンピックそのものの利権だのなんだのと空恐ろしいことが山ほどあるのだろうけど。でも、そんなの選手たちには何の関係もないよね金メダル取ったらそれで金持ちになれる国でもないんだしさ。いやそれも問題あるか。素晴らしい技術をその身に宿した選手たちはやはりいろんな意味で守るべきではないのか。などと考えてしまうとやっぱり素直に愉しめないのでとりあえず愉しもう。そして選手の皆さんは頑張って欲しい。

8月3日(金) 日々
◆晴れたり曇ったり。dq10
◆国民的とまで呼ばれる〈ドラゴンクエスト10〉がオンラインゲームとなって発売された。前にも書いたけど、ドラゴンクエストはとにかくマストなゲームだった。今でもあのオープニングタイトルを聞くだけで血が騒ぐ。大好きだ。でも、これはたぶんやらない。オンラインゲームが好きじゃないのもあるんだけど、そもそも〈終わりのないゲーム〉に魅力を感じないのだ。今までに出た数々のドラクエにもエンドマーク後のお楽しみがあったけれど、ほとんど僕はやっていない。いわゆるやりこみにまったく興味がないのだ。だって、物語は終わってこそ物語じゃないか。ドラクエはその物語にこそが真骨頂じゃないのか。いやたぶんドラクエ10もそのストーリーは充分に練り込まれてやればそれは楽しいのだろうけど。でもなー、〈WiiU〉がそのうち出るんだよね。それは買っちゃうと思うんだ。だからドラクエ10もWiiU版が出たらやってみるかもしれんなー。
◆古い考え方だろうけど、ゲームはスタンドアローンでオッケーだと思う。僕はたくさんの人間が参加して行うネットゲームには何の魅力も感じない。
◆まだあと10年か20年は生きてゲームをやれると思うんだけど、この先ゲームはどんなふうになっていくのかなぁ。スタイルとしては成熟してしまった感があるんだけど。

8月4日(土) 日々
◆曇り。寒い日。gatu
◆サッカー男子オリンピック代表がエジプトを見事に破ってベスト4に進出。そして今日は松田直樹の命日だった。
◆サッカーが大好きだ。そのサッカーを愛する選手たちも大好きだ。ピッチの上で必死になって自分の能力を超えてプレーしようとする連中が大好きだ。松田直樹も、そう感じさせる素晴らしい選手だった。「ヒデを殴れるのはオレだけ」と言っていたようだけど、写真のDVD〈六月の勝利の歌を忘れない〉の中でも中田英寿をいじっているのは彼だけだった。
◆天国で後輩たちの快挙を喜んでいるだろうか。いや、彼だったら悔しがっているのに違いない。どうして俺はそこにいないんだろうと。どうして俺はオリンピック代表だったときにもっとできなかったんだろうと。
◆なでしこジャパンも男子代表も見事にベスト4に進出した。全部の試合が見事だった。チームの力を全て見せつけた試合だった。メダルまであと一歩。最高の勝利まではあと二歩。惜しかった、じゃ悔しい。ここまで来たら形を残してほしい。残せる実力はある。4年後の新たな目標をさらに高めるために、全ての力をチームのために使い、全ての思いをピッチに残してほしい。
◆一生懸命がんばらないとな。自分たちの戦いを戦わないとな。自らの能力の全てを振り絞る選手たちを見ていると、改めて思う。たとえそこに届かないとしても。頑張らないでどうするんだ。

8月8日(水) 日々
◆晴れ。暑い日。でも陽が沈むと涼しいよ。suzumoku
◆なでしこジャパンの決勝進出、バレーボール女子の4強、卓球女子のメダルと女性陣の歴史的快挙が続く中で、男子サッカー、関塚ジャパンはメダルを確定させることができなかった。準決勝でメキシコに3-1で敗退して銅メダルに望みを繋ぐことになった。これまでも試合を見ても関塚ジャパンに勝てる目はあった。それは間違いない。それでも届かなかったのは一言で済ませてしまえば、走れなかったからだ。生命線だった走りという翼をこの試合ではもがれてしまったのだ。それでも前半を1-1で終えたのだから、修正することはできた。ここで監督たちの手腕が問われたのだけど、以前から疑問だった関塚監督の采配に土壇場のきらめきを見ることはなかった。後半スタートから選手交代をするべきだった。走れないサッカーで戦うべきだった。ただ、それが出来ないと関塚監督は判断したのかもしれない。まだ挑戦は終わっていないのだから批判は避けよう。絶対そうはなってほしくないと願っていた韓国戦になってしまったけれど(^_^;)、こうなったら、ぐうの音も出ないほど圧倒的な勝利を収めて、色は変わってしまうけれどそれでも歴史的な銅メダルを持ち帰ってほしい。
◆写真は〈suzumoku〉の〈80/20Bronze〉。
◆それにしても、今回のオリンピック、日本女性陣が本当に凄い。大和撫子ここにありと世界に示してくれた。大和撫子とは可憐だが心が芯が強い日本人女性のことを言う。まさにその通り。心の強さで大活躍している。拙著『レディ・マドンナ 東京バンドワゴン』の著者紹介文をそのまま引用する。〈日本の女性の皆さん、貴女達こそがこの国の太陽です。どうか、その笑顔で周りを明るく照らし、下を向いている男達の尻を蹴飛ばして顔を上げさせ、背中をその温かい手で押してやってください。日本の元気は、貴女達こそが作るのです。〉

8月11日(土) 日々
◆晴れ。暑い日だったけどもう夜は涼しい。trucknest
◆サッカー男子代表の雪辱を女子バレーが晴らしてくれた夜。やっぱり今年のオリンピックは大和撫子たちのオリンピックだったな。男子サッカーに関しては何も書きたくないが、チーム力からいえばベスト4は大健闘だったと言えると思う。
◆ぶっちぎりのJ1最下位コンサドーレ札幌は首位の仙台とホームで。ロスタイム終了間際に放ったシュートがなんとオウンゴールを誘って逆転勝利。ジャイアントキリングを飾った。助っ人外国人3人がそろい踏みした2戦目だが、コンディションも徐々に整ってきたようだ。特にMFハモンは抜群のキープ力と展開力で好機を常に作りだしてくれる。ただしDF力を犠牲にしてだが(^_^;)。ガタイのいいFWテレは強さや高さを見せてはくれるものの、まだその存在が相手に驚異にはなっていない。こちらはもう少しフィットするのに時間がかかるのか。DFキムジェファンは対人の強さにまだ凄さが見られないが的確なポジショニングは見せている。どうにかこうにか降格争いに加わるだけのものは整ってきたか、という感じだ。頑張ってくれ。
◆かつての日本人もようやく海外に出ていける頃になったときに、国際的な知識や見識の薄さから色々と恥さらしなことをして揶揄されたものだが、今は国際的にもある程度の信頼を得ている。そう、成長したのだ。かの国の人々もそういう成長を見せてくれるのだろうか? それともこのままなのだろうか? 隣人である我々はあと何年何十年それを待たなければならないのか。

8月19日(日) 日々
◆晴れ。夏の名残のような日。uragiri
◆随分更新の間が空いてしまったのは、必死で書いていたため。締切りに間に合わなくて本当に死にそうになって書いていた。その間に世の中ではいったいどんなことがあったのか。
◆あぁそうか、コンサドーレ札幌は神戸に4-2で負けたのだ。2-0から一度は追いついたのだからそう悲観するほどのゲームではなかったものの、やはり個々の力に差がある。その差を埋めるのはチーム力なんだけどどうしてもそこが上がってこない。どうしようもないものなのかなぁ。試合に出ていないメンバーはそんなに調子が悪いのかなぁと思う。サポーターは監督を信じるしかないんだけど。とにかく、諦めるな。頑張ってくれ。
◆twitterにも書いたけど、そういうことだ。
「同じ土俵に上がっちゃいけないのさ。相手と同じところに立っちまうと、基本的にそいつはおかしな感覚なんだから、こちらがいくら正しいルールで闘おうとしたって向こうがルールを守らない。ただひたすら疲れて終わりだ」「相手と同じにならない、というその気持ちだ。それが大切なんだ」「常に自分を高みに、この場合は相手を見下すという意味じゃないぞ? 自分の精神を、心を、高いところに持っていこうという気持ちを持ち続けることこそが大事で、闘うのはそこで闘うんだ」「卑しい奴らと闘うんじゃない。自分自身の心と闘うんだ」「金持ち喧嘩せず、って言うな。武道の達人は優しい、とも言う。金があったり本当に強い人間は心にゆとりができる。ゆとりができるってことは、高潔な意志を保つ努力などなくても卑しい奴らの相手にはならないんだ。ところがどっこい俺達庶民には金で心に余裕を作ることなんかできない。だから、努力が必要になる」「高潔な意志を持ち続ける努力、ですか」「そうだ。それこそが、俺達庶民の闘いなんだ」
◆『荻窪シェアハウス小助川』で書いたタカ先生の言葉だ。
◆みんな、心を強くする努力をしよう。写真は映画『裏切りのサーカス』。観てなかったー。観たい。

8月20日(月) 日々
◆雨。ものすごく蒸し蒸しする日。hanaalice
◆夜になってもその蒸し暑さが残っている。北海道ではこんな夜は一年に一二度あるかないか。まぁ夏の名残にはちょうどいいんじゃないかな
◆まぁどう考えても紳士ではないご近所の国のことはおいといて、自分たちの国のことを考えよう。考えてもどうにもならないことが多過ぎるけど、普通に働く人たちが国を良くする方法はひとつある。しかもとても冴えてて誰でもできる方法だ。それは良い物を作るということだ。質の良い仕事をするということだ。会社の中にはてめぇら人間じゃねぇたたっきってやる! と言いたくなる奴はたくさんいるだろうけどそんな奴さえも巻き込んで良い仕事をするってことが、つまりは国を良くすることなんだ。弊害ばかりがクローズアップされるけれど、今はネットがあるおかげで地味な仕事だって素晴らしい成果を上げればそれを日本中世界中に広めることができる。これは素晴らしいことなんだ。そして、ネットを使いこなしている情報強者は悪口ばかりではなく良いものを見分ける眼を持っている。
◆と、それは自分への戒めでもある。今現在はたくさん仕事をもらっているけれど、いい作品を、良い物語を常に書き上げていかないとあっという間に仕事は来なくなる。慣れるな、媚びるな、甘えるな。と、自分に言い聞かす。
◆それにしてもサッカー女子U20ワールドカップ。日本のヤングなでしこたちはタレント揃いだねー。テクニックだけならなでしこジャパンを凌ぐんじゃないか。

8月21日(火) 日々
◆暑かったー。32度あったらしい。hokorinohosyu
◆もう夏は終わったと思ったのにいきなり残暑の日だった。でも、夜になると一気に涼しくなってコオロギが鳴き出している。やっぱりもう北海道の夏は終わろうとしているのだ。
◆前にもここに書いたけど、情報の灯台になるようなものは本当にできないだろうか? 世の中には様々な情報が溢れ出している。全ての情報を〈どれが正しくてどれが間違っているのかをきちんと示す〉サイトのようなものだ。どこからどう攻められてもまったく動じない圧倒的な〈正しさ〉の旗を掲げられるようなものだ。それにはかなりの智力と気力と胆力が必要になるだろうけど決して不可能ではないだろう。もちろん、正しい情報というものは正しい方法で理性的な眼できちんと精査すれば今現在でも誰もがたどり着けるはずだけど、忙しい人や知らない人や辿り着けない人やそんなこと考えもしない盲目的な人はたくさんいるのだ。totoで六億円当たったら(^_^;)僕がやってもいい。僕はいいかげんなろくでなしだけど人でなしではない。何よりも、子供たちがいつも笑っていられるような平和な日々が好きだ。和を尊ぶ日本人としての誇りもこの胸にある。それと、必殺フリークだヽ( ´ー`)ノ
◆懐かしい友人と電話で話した。できれば会って話したかったのだけど僕が忙しくて会いに行けなかった。かれこれ三十三年ほど会っていない。特別に仲が良かったかというとそうでもないのだが、同じ時代に同じ季節を過ごし同じ空気を吸ってきた、音楽仲間の一人だった。ただ懐かしさで笑いあえる友人がいるというのは、いいものだ。

8月22日(水) 日々
◆晴れ。今日も暑かったけどカラッとしていた。yamasitaopus
FIFA U-20女子ワールドカップジャパン2012。急遽日本で開催となったせいかちょっと盛り上がりに欠けているけどヤングなでしこが頑張っている。僕は女子サッカーには詳しくないんだけど、U-20のメンバーはU-17のときにチャンピオンになった人たちが多く入っているとか。なので、地元開催ということも含めて目標は優勝。実際、彼女たちのテクニックは素晴らしいです。なでしこジャパンよりも上かもしれません。今日のニュージーランドとの試合は不覚を取った形で引き分け。若さ故の脆さが出た感じでした。優勝目指してがんばれヤングなでしこ。まぁまったくサッカーには関係ないけど可愛い子も多いですよヽ( ´ー`)ノ
◆写真は写真は山下達郎さんの新譜〈OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012〉。発表されてから長い間どんなジャケットになるか未定だったんだけど、こうなったようです(^_^;)。とりみきさんかっ、と思わず言ってしまった(^_^;)。
◆ユーロ危機とかあれこれあれこれ別にお隣りの国との事以外だって世界はいろいろ大変なんだ。広い視野を持ちたいと思う。広い視野を持ったところで結局は自分の身の回りを一生懸命やるしかないんだけど、そう思うだけでも、その質は変わってくると思う。常に広く、常にニュートラルに。そうしてそれぞれの生活の質を少しでも上げる努力をする。クオリティ・オブ・ライフ。Q.O.L.ってやつですね。何も金持ちになるだけが質を上げることじゃないし、スローとかロハスとか自然回帰とかバカみたいに唱えるだけでもそういうことにはならないと思う。
◆身体も心もニュートラルに、でも心持ち前向きで、苦しいときには上を向いて(^_^;)、歩こう。

8月23日(木) 『HEARTBEAT』文庫
◆晴れたり曇ったり。heartbeatbunko
◆夏の終わりに『HEARTBEAT』(創元推理文庫)の見本が届きました。もう7年も前の作品になってしまいました。解説にも書いていただけましたが、この頃はまだデビュー間もなくで、全てが書き下ろしでした。まったく売れてなくてなんとかしていいものを、と、肩に力が入っていたと思います。しかもミステリフロンティアというシリーズで「ミステリを書いてください」と言われたのですからミステリで育った人間としては本当に嬉しかった。結果としてはいつものようになんだか中途半端なものになってしまいましたが(^_^;)。今読み返しても、まぁ書いた当時も既におっさんだったのですが、若かったなぁという気がします。サイトの単行本の解説でも書いていますが、物語の主人公の二人、原之井と巡矢はもともとは別の物語の主人公でした。何かの新人賞に出すために書いたものです。内容はまるで違ったのですが、この二人に愛着があって二人を軸にまったく新しいものを書いたのです。続編に『HEARTBLUE』があり、そして『HEARTLAND』というシリーズ最終章の構想もあります。でもですね、なんかそれはそれとして、この二人を違うシリーズでも書きたいんですよね実は。スピンオフというか、バディの探偵ものにでもして二人を活躍させたいんです。東京創元社さん書かせてくれないかなぁ。原之井と巡矢にまた会える日を、僕も心待ちにしています。
◆さっき家の中に何故かコオロギがいた。どっから入ってきたんだお前、と、ティッシュでくるんでつかまえて庭にお引き取り願いました。北海道はもうコオロギが鳴いています。
◆あれこれ考えなきゃならないことはたくさんあるんだけど、どうしても日々に流されてしまう。どこかでメリハリつけなきゃならないんだけど、変わらない日々っていうのは楽でいいんだよね。その楽さに甘えちゃいけないんだよな、と思う。がんばろう。

8月24日(金) 日々
◆晴れたり曇ったり。少し湿度があった日。bournetri
◆以前、〈日本の女性の皆さん、貴女達こそがこの国の太陽です。どうか、その笑顔で周りを明るく照らし、下を向いている男達の尻を蹴飛ばして顔を上げさせ、背中をその温かい手で押してやってください。日本の元気は、貴女達こそが作るのです。〉というふうに書いた。じゃあ男はどうよ、って話だ。男女同権男女平等それはあたりまえだ。草食系とかあれこれ時代とともに変化する中でいつまでも〈ボギーあんたの時代は良かった〉じゃないってのはわかってる。でも、やはり、どんなに時代が変わろうとも大人の男は、〈男の作法〉をきっちり身に付けなきゃダメじゃないのか。そういう努力は必要じゃないのか。
◆写真は〈ジェイソン・ボーン・トリロジーBOX スティールブック仕様〉。
◆仕事をするとき、飯を食うとき、酒を飲むとき、遊ぶとき、デートするとき、町を歩くとき。どんなときでも〈男の作法〉を身に付けた男は、カッコよく見える。一朝一夕にできるものじゃないけど、若い頃を振り返るとそういう男に憧れていろいろと真似していた覚えがある。
◆さていつの間にか50を過ぎてしまった自分は〈男の作法〉を身に付けているかと考えればこれがまったく困ったことにいまだに惑いっ放しだ。情けないけど、まぁまだもう少し時間はあるだろう。努力してみる。タフで優しい男になるために。

8月25日(土) 日々
◆晴れ。暑い日。しばらく続くとか。でも夜は涼しいよ。dragonashloud
コンサドーレ札幌はアウェイでガンバ大阪と。7-2という冗談のようなスコアで大敗。冗談のようなというのはコンサが打ったシュートは前後半90分でわずか2本でそれで2点というものすごい決定率も含めて(^_^;)。地力でガンバが勝っているのは明白だしここのところようやく目を覚ましかけているので大量失点しなきゃいいなーと思っていたら予想通りもう開始五分で「これはダメだ覚悟しよう」という試合展開。選手を責めたくはないから監督を責めるけど、何故戦わない・戦えない選手をピッチに送り出すのか。それともこれが今現在のベストなのか。だとしたら一体何を積み上げてきたのかって話なんだ。一枚も二枚も三枚も上手の相手に対抗するには精一杯の策と精一杯のプレーではないのか。悪いけどまったくの無策にしか見えない。いつも通りのパターンを繰り返すのみ。しかも選手たちはまるで禁止されているかのようにボールホルダーに寄せない。テクニシャン揃いのガンバに距離を取ったって簡単に回されて終わりなのには目に見えているじゃないか……いやもう言うまい。応援するしかない。するしかないんだけど大量失点で負けるにしても「よく頑張った! 精一杯やった結果だ」と思いたいじゃないか。頼むよ。せめてそう思わせるプレーをしてくれよ。
◆と思ったら日ハムはサヨナラ負けだよ。あーあ武田久。
◆しかしコンサの選手たちはモチベーションを保つのが難しいだろうなぁ。ゴン中山はどうしているのかなぁ。出られない自分を、そしてこのふがいないチーム状態に何を思うのかなぁ。
◆人生の中で何をやってもダメなときってあるんだ。本当にあるんだ。全てが裏目裏目でどうしようもないときが。一生懸命やっているつもりなのに何一つ結果が出ない。本当に苦しいんだ。そこを耐えられるかどうか。どう耐えるかで、何かが決まる。僕の場合は、そうだなぁ、最悪の瞬間に最悪の選択(ここでは言えないけど)をしなかったのは、しないで耐えられたのは、「それだけはやったらダメだ」と囁いたのは、やっぱりプライドかもしれない。僅かに残っていた誇りのようなもの。

8月26日(日) 日々
◆晴れ。ちょっと蒸してる。nanaotabibito
ヤングなでしこの挑戦が続く女子U-20ワールドカップ。日本開催という地の利も含めてヤングなでしこの目標は優勝だとか。今のところはそれは確実に近づいているし、叶えられない望みではなさそうだ。ともあれこの先の決勝トーナメントには強豪がしっかりといるのだろう(どの程度強いのかわからないんだけど)。監督の好みなんだろうけど、ちょっと今までの日本代表にはないサッカーをしているヤングなでしこ。その挑戦を見守りたい。
◆写真は七尾旅人(ななおたびと)の新譜『リトルメロディ』
◆公共の場では周囲に気を遣うのはあたりまえのことだ。老人や子供には優しくするし、妊婦さんにも気を遣ってあげる。言うまでもないことだ。緊急避難時には弱者を優先させる。それはすなわち女子供の命を優先的に守るのだ。それは男の役割だ。断言する。男は女子供を守るために自分の命を懸けなきゃ駄目なのだ。それは世界共通のスタンダードだ。何故かと問われれば、命を繋ぐためにだ。命をその身に宿すことができる女性を守り、未来を切り開く子供たちを守るのが、男という生物なのだ。誰が何と言おうとそういう風に決まってる。文句のある奴は聞いてやるから一列に並べ、とは今回は言わない。文句は受け付けない。
◆もっとも、本当の緊急時にそういう事が出来るかどうかは別問題だ。誰だって自分の命は惜しい。でも、普段からそういう覚悟を胸に秘めておくのは決して悪いことじゃないだろう。大げさかもしれないけど、そういう気持ちを常に自分の中で確認しておけば、普段から弱者に優しくできるはずだ。ドアを開けておいてあげたり、席を譲ってあげたり、ベビーカーを支えてあげたり、そういうささいなことも素直にできるはずだ。

8月28日(火) 日々
◆晴れ。今日も暑かった。pulpfictionsteel
◆残暑が続く北海道。この時期にこれだけ暑い日々が続くのも珍しい。反動で九月になったら一気に寒いほどになるんじゃないか。まぁそれはそれでどんとこいだが。
◆基本的には羽織りもの(アウターね)が好きなので、お出かけするなら夏より春秋冬の方が好きだ。ジャケット、コートの類いもけっこうな数を持っている。
◆高校時代の友人と33年ぶりに会ってきた。高校を出て以来会ってなかったけど、その頃は共にギターを抱えて音楽に夢中になった友人だ。再会のきっかけは、やはり僕が作家になったから。たまたま新聞で僕の名前を見かけて、連絡をくれたのだ。ミュージシャンになることを夢見た仲間だけど、結局僕は作家になった。そして彼は、思いも掛けないことにギター製作の職人になっていた。音楽を志した者なら誰もが知るアコースティックギターメーカーに就職していたのだ。お互いに形こそ違えあの頃の思いをそのままに自分の仕事として、五十を越えた年齢になっていた。そういう意味では、二人とも幸せな人生を歩んでこられたのだろう。いろいろあったにしても、話している間ずっと僕らは笑っていた。北海道からは遠い地方に住む彼なので「もう顔を合わせることはないかもしれないけど元気でな」と笑って握手して別れてきた。確かに、余程のことがなければもう会えないかもしれない。
◆それでもいつかどこかの街で会ったなら肩を叩いて微笑みあおう。

8月29日(水) 『ナモナキラクエン』
◆晴れ。一瞬雨。namonakirakuen
◆今日も暑かった。残暑厳しい日に新刊見本が届きました。『ナモナキラクエン』(角川書店)です。これは実はもう五、六年前に角川さんの〈野性時代〉に連載したものです。今まで本にならなかったのは一重に僕の怠慢でして(^_^;)、待っていただいた読者の皆さんには本当に申し訳なく思います。装幀は説明するまでもなく、人気漫画家の〈今日マチ子〉さんです。編集さんからどうでしょうかと言われたのですが、もちろん僕も好きな漫画家さんでしたので一も二もなくオッケーでした。この物語を書いていた当時のことを思い出して、同じ時期に書いた作品を並べてみると何となく目指していた傾向があるように思います。舞台は鎌倉。山紫水明(さんしすいめい)と名付けられた四人の兄弟姉妹。父親が亡くなってしまうところから始まる、彼らの夏休みの物語です。それは自分たちのバックボーンを知る旅でもあり、父親を失って兄弟姉妹だけで、この先の日々に一歩を踏み出す旅でもありました。モーリス・マイナー・トラベラーというクラシックカーが彼らの旅の相棒になりますが、この車は若い頃に一度眼にしたことがあって、それからずっと頭の隅っこにあったのです。いつかこんな車で旅をしたいと思っていたのですが、この物語を書くことで実現しました。淡いけれどもはっきりとした意志とか、明るいが故にくっきりとした影とか、そういうものを描きたいなと思って書いた物語。楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
◆実は、この物語を書くときにイメージした一連の出来事や人や物があります。諸事情で今ここでそれを明確にはできませんが、いつかこの本を持って行きたい場所があります。そこに出向いて、この本を捧げて、話しができたときに、またここで説明したいと思います。
◆人生は、いろんなものに彩られています。ひとつひとつの色を見つけて歩くのは時には辛いし、時には楽しいし。それらを朧げにしてしまうと混じり合って灰色になってしまうので、いつまでもはっきりと覚えておけば、ステンドグラスのような美しいものをいつまでも感じていけるのではないかと思います。

8月31日(金) 日々
◆晴れ。残暑もピークを過ぎた模様。hitomi
◆昨日、ヤングなでしこは女子U-20ワールドカップで韓国と対戦。3-1で見事ベスト4へ進出。ヤングなでしこの魅力はこれまでの日本代表にはない〈個の力の重視〉じゃないだろうか。監督の好みなんだろうけど〈3点取られても5点取る〉という攻撃的な姿勢と〈自分の力を試せ〉という姿勢。もちろんそれぞれにテクニックを持った集団だからこその策だろうけど、とにかく皆が前へ出るしシュートを打つ。もちろんその姿勢が若さ故の猪突猛進になってしまって「あぁなんでそこで!」という場面も多々あるにせよ、実に小気味よいチームになっている。それにしてもサッカー女子日本代表の近年の躍進は凄い。我らが日本代表が世界から手本にされる存在になっているのだ。日本代表に追いつけ追い越せと世界が思ってる。素晴らしい。
◆奮起せよ、男子日本代表。
◆写真は日本を代表する映画監督木下恵介監督の永遠の名作『二十四の瞳』。この美しいかつての日本の姿を、今の時代の人たちも観るべきだと思う。決してノスタルジー賛美ではなく、人としての在るべき姿がここに残されているのだから。
◆お金があったら〈名画館〉を経営する。古今東西の素晴らしい名画の数々を延々と上映し続けてやる。映画館で名画を観るというのは、ディズニーランドでミッキーと抱きあうよりもはるかに素晴らしい体験なのだから。